哲学: 自分のスタイルで生きるということについて
「自分らしく生きる」というのと「自分のスタイルで生きる」というのは似ているが、おそらく意味は違うのだと思う。
自分のスタイルとは、自分だけの行動様式や思考方法によって生きるという明確なものがあるように思う。
それに対して、自分らしくにはどこか逃げのようなものを感じるのだ。追いつめられた者の判断のように思える。違うのかもしれない。
明確な自分のスタイルについて考えてみた。
自分のスタイルで生きることは、それに対する反発にも抵抗し、自分が生きていく戦略も必要だ。
何かを生み出すとか創り上げるといった目標もあるだろう。知識や知恵が膨大になることは想像できる。
簡単に生きることができないことを承知で挑むことが自分のスタイルにはあるはずだ。
気ままに生きることは、自分のスタイルで生きるとは言わない。それは「気ままに生きる」、そのまんまだからだ。
自分のスタイルで生きることは一朝一夕には生まれない。頑固に生きることではないのだ。
行動や生き方に独自性があり、それを人間社会に適応させることが「自分のスタイルで生きる」という意味に含まれているからだ。
遠回りのように思われがちだが、日々学び、理性(思考)に従って生きると自分のスタイルが出来上がっていくはずだ。
意外にもその方が、悩み少なき日々を送ることができるのではないかと思うがどうだろうか。