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⭐️心の学び:自分軸で生きたからといって…

自分軸やら他人軸やらと一生懸命に自分を押し出そうとする話に出会う。

自分と他人といった二項対立に振り回されていると、そこばかりに心が向いて疲れるだけだと思う。

自分の問題は人間の問題だといえばどうとらえるだろうか。

他人軸に従ったからといって悪い人生になるとはいえない。
同じように自分軸に従ったからといって良い人生になるともいえない。

「いや、後悔したくないんで」というかもしれないが、他人軸に従うことは必ず後悔する生き方になるとはいえないのである。

ぼくは何十万回と他人の深い面に接してきたから言えるのは、他人であっても良い人を探し、自分が足りない面は他人の良い面を真似をするといったシンプルな考え方を持つことが大切だということだ。

自分軸やら他人軸やらと強調する人は、自分は良い人で他人は悪い人だと思い込んでいるように思える。もっとひどく言えば、自分は優れていて他人は劣っているという印象さえ受ける。

人間生活は他人を評価の軸としてとらえる傾向にある。学校生活の規範に沿った生き方をしていたからだ。

だからといって野放図に自分の好みに従った生き方が良いとはいえない。やはり他人を観て自分をどう構築するかが問われる。

どういう生き方をするかは好きにすればいが、他人でもあなたより優れた理想的な生き方をしている人はたくさんいる。
そんな人に出会って、それでも「自分軸が!」といえるなら大したものだが、残念ながら自分に拘泥し過ぎる生き方が人間の理想的な生き方とはいえない。すぐに行き詰まって泣きを見ることになる。

うまく生きるためには他人や自分など関係なく人間として何でも取り入れる態度が要る。すると、いつの間にやら自分や他人やらとかの生きることとは全く関係がないことを重要視しなくなっていることに気づくはずだ。

「自分はこうでないと…」と思い込む弱さよりも、「ネズミを獲ってくれるなら白猫でも黒猫でもどちらでも構わない」といった図太さの方がうまくいくと思うのだがどうだろう。


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