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⭐️心の学び:権威への弱さについて

現実と幻想を混同すると、普通の人を特別な人と混同する。

最近、有名人の詐欺広告に騙されて大金を失ったという人のことが話題になっている。

先ずはじめに言っておかなくてはならないことは、「詐欺師は、部屋が汚く、有名人の名前を出すと食いついてくる人は、ほぼ引っかかる」と証言している。

出鱈目な話ではないと思う。

日常の話題の中でも有名人の名前を出すと信憑性が上がると思っている人は多い。

「女優の〇〇も使ってる化粧品なんで」
「〇〇もよく来るお店みたい」
「テレビで言ってたわ」
「あの選手も使ってるらしい」
とかの話はいくらでもある。

それに対して一般人の証言は信用されない。自分よりも劣っていると思っているからだ。
「ほんとにぃ?」「うそぉ?」と疑いのまなこで見られることはしばしばだ。

ぼくは有名人、芸能人、スポーツ選手の名前が出てくると疑う。彼らはスポンサー付きだということを忘れてはならない。

そして、一部の能力は高くても他の能力も高いとは言えないからだ。トータルで観れば「普通」なのだ。

仕事を長年頑張ってやってきた人ならわかるように、一つの分野で詳しくなるには一朝一夕で成ることはない。

権威に弱い人たちはそのことをどう思っているのだろう。

オマエよりも有名人しか信じないというならお好きにどうぞだ。

何かの劣等感があると、それを埋め合わせるように「優越」だと思っていることに心惹かれる。

学歴に劣等感を感じる人は学歴が高いといわれる人に心惹かれ、それを盾にして自分を優越に見せようとする。

そういった心理を詐欺師たちはうまく利用する。うまいものだ。

権威に弱い心の状態を克服するには心について学ぶしかない。

心について学ぶことは人間について学ぶことでもある。そうやって自分を乗り越えていくものではないだろうか。

学び続けていると、ある日、優劣や他人との比較が消えていることに気づくのだ。
心が自由になった瞬間である。詐欺師たちの対象から外れた瞬間でもある。

最後に、最も簡単に権威への弱さを克服する方法を述べておきたいと思う。これを実践していれば権威ではなく自分自身に従って生きていける。

「何びともお前のために、まさにお前が生の河を渡ってゆくべき橋を架けることはできない。それができるのは、お前ひとりのほか誰もいないのである。」

「何のこっちゃ?」と思ったのならまだまだだ。これはニーチェの述べたことである。

「そおか!」と思ったのなら、長い長い修行の道が続くだろう。



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