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頭が悪いんじゃない!

ほとんどの人が、人生の中の短い期間の学校生活だけで、自分の能力を過剰にも過少にも判断してしまう。
学校生活での思い込みには注意がいると思う。
「自分はバカだから」
その評価はいつ生まれたのかというと、学校時代に生まれている。
学校では、個人の能力の傾向はわかるかもしれないが、能力なんてわかるはずがない。特に平均的な先生の観察眼には疑いをもつべきだ。とにかくあやしい。(学校批判をしてるわけじゃない)
ピアノを上手に演奏する子がクラスに1人はいたと思うけど、それって学校で習ったん?違う。ピアノ教室で習っている。
スポーツも部活だけで上手くなったのではなく、部活以外で練習している。
それを知らない人は「アイツは出来る」と評価する。
勉強できるやつは塾にいっているか、勉強の仕方や考え方が、たまたま人と違う。
学校側の求める学力は、試験で測る。それも記憶力に特化している。
そもそも記憶という能力の一部を測って、それを全体の能力かのようにいうのは困る。
話をうまく構築できるエピソード記憶
物事をうまくこなせる手続き記憶
単語や公式を覚える意味記憶

これらのうち、意味記憶をもって「アイツは頭がいい」という判断をするが、その判断は自分も相手も間違う。
社会に出て「アイツは頭がいいけど仕事はちょっと…」という評価は、「意味記憶はいいけど手続き記憶はちょっと…」と言い換えることができる。
調査によると、大学卒業してから90%くらいの人はその後勉強しないという。
22歳から勉強しないなんてもったいない。やっと、つまらない試験勉強から解放されるのだから好きな勉強すれば良いと思うが、学校時代の試験勉強が悪い経験になっているのだろう。
たしか「人間の能力は努力を続ければ生涯伸びる」という研究結果があったように記憶している。
それが本当なら、学校時代の悪夢を忘れて、まだまだいろんなことができるにちがいない。