kyousei

日常、自然、哲学、心理学、神経科学、医学を通してどう生きるかを課題としています。テーマ…

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日常、自然、哲学、心理学、神経科学、医学を通してどう生きるかを課題としています。テーマは「心」について。 趣味:山野草、自然、痛みの治療研究、本、音楽、陶芸、デッサン、油絵、釣り。カイロプラクター

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考えることがなぜ大切なのか

ぼくは人の健康に携わる仕事の中で、何千人もの人と接してきた。心を制御することが簡単ではないことは承知している。 生きていく中で、負荷(ストレス)を避けることは不可能だと思う。 ストレスを解消するといっても、それは一時的なものでしかないことは誰でも知っている。 ポジティブシンキングや自己啓発も根本的な解決にはならない。本当の苦悩は、カラ元気や自己暗示ではどうにもならないのだ。 苦悩の原因は、思い込みや期待だ。 これは私たちが生まれ持った脳の機能による「推論」と「現実」のズレ

    • ⭐️心の学び:人間観

      何か一つを追求していくと、どんどん難しい表現になりがちになる。 難しいことを簡単にしようとしているはずなのに難しくなるという経験をした人は多いのではないだろうか。 ぼくはいろんな経験をしてきた上で言えるのは、人間は暗いより明るい方がいい。頑固よりも素直がいい。傲慢よりも謙虚がいい。 ぼくはそう思っているし、多くの人はそういった人となら付き合ってもいいと思っているはずだ。 これらに「何で?」という質問を投げかけると、途端に難しい説明をしなくてはならなくなる。 何かを探

      • ⭐️心の学び:言葉を駆使する

        私たちは言葉について無意識に使っているが故に言葉の重要性について深く考えることはない。 外国語を学ぶ際に文法の違いや重要性に気づくがその機会もほとんどない。 人間の特徴は「言葉」を使うことだ。 過去からの知恵は言葉で保存され新しい時代で更新されていく。 現代の文明の利器は人間一代で生み出すことは難しく、過去からの知恵や他人の知恵を拝借して生み出される。 それは言葉によって伝達される。 「黙っていても伝わる」「見ていればわかる」そんな言い方をされることもあるが、想像す

        • ⭐️心の学び:理解され難いことはある

          人間は「思い込み」で生きている。そして、間違いに気づくまでそれで生きていく。 人間がなかなか理解できないことに「利他的善」ついての思い込みがある。これについて一所懸命に説明するのだがなかなかわかってもらえない。 「人のためにすることはいいことだ」というのは、「確かにそうだ」と思えるが、そのように思わせられているということはないだろうか。 ぼくが何かあれば真っ先に行くつもりでいた戦争は、「国民を守るため」「家族を守るため」といった利他的善が成り立つように思えるが、正しいの

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        考えることがなぜ大切なのか

          ⭐️心の学び:健康と幸福は似ている

          痛みと苦悩は似ている。 そこから逃れるための行動をするからだ。少し違うのは、痛みには明確な感覚があるが、苦悩には曖昧な感覚しかない。 また、痛みには明確な痛みの軽減を自覚するが、苦悩にはそれがない。しかし、どちらもすぐに忘れる。 同じように幸福感と健康も似ている。 健康には健康だという自覚はない。「普通」だとしか認識していないからだ。 お腹が痛くないのは健康なのだが、それは普通の事だと思っている。 幸福感も何事もないことが幸福なのだが、何かが起こると不幸だと感じるものだ

          ⭐️心の学び:健康と幸福は似ている

          ⭐️心の学び:人生はどこへ向かうのだろう

          「自分の将来はどうなるのだろう」と不安を抱いたことがない人などいないのではないだろうか。 常にではなくても一度くらいはあるはずだ。 不安は将来像が良くないと考えるからだが、実際のところ人間は良い方へ向かうのか悪い方へ向かうのかはよくわからないものだ。 ぼくはそんなことをいろいろ考えさせられる機会が多い。 ぼくは運命と健康は似ていると思っている。 健康な時には何も気づかずに過ごすが、どこかに異常が生じるとすぐさま不快や苦痛が意識にのぼる。 そして、必ず異常をとりのぞ

          ⭐️心の学び:人生はどこへ向かうのだろう

          ⭐️心の学び:心を学ぶことについて

          ぼくは心について学ぶことが好きだ。 小学生の頃から「葛藤って何?」「不可抗力って何?」と言って教師に質問しまくっていたことを覚えている。 その答えを知ることによって心が落ち着き、どう使うかを学ぶことで心を理解していけたように思う。 ヤクザのおじちゃんにからまれて「ジムショ来い!」とすごまれても「それ以外のセリフはないんか?」と質問できたのも心について学んだからだと思う。 どう答えるかの好奇心があってこそだ。 生きていく上で知識を自然発生的に知ることはない。 何らかの刺

          ⭐️心の学び:心を学ぶことについて

          ⭐️心の学び:宣伝は情報じゃない

          「今、これが流行っている」「本当?」「知らんかったん?」「ネットではね」「テレビではね」が情報源だ。本当だろうか。 以前、記事にした「介護脱毛」についても宣伝と情報を間違えている人は多い。 「介護脱毛」は宣伝文句であって常識ではない。陰部の陰毛を全部抜くことが当たり前のように言って金儲けにつなげようとする輩もいる。 「それは違うから」と言ってあげても「今の時代はね!」と素人がわかったようなことを言う。 介護経験者に尋ねようともしない。ネット宣伝を情報だと思い込んでいる人

          ⭐️心の学び:宣伝は情報じゃない

          ⭐️心の学び:ストレス対処は誰も傷つけてはならない

          ぼくは、健康な状態から病気に移行するのを何とか防ぎたいと思っている。それも薬やサプリメント、ストイックな生活、特殊な世界観を除いたやり方で達成したいのだ。 難しいことじゃなく誰でもできて、再現性があり、普遍的でなければならないと思っている。 病気を治すことよりも、病気にならないように努力する方が、体力、気力がある分、何とかなるのではないかと考えている。 簡単ではないにしてもその努力は値打ちがあるものだ。 ちなみに、病院は病気を治す場であって病気を予防する場ではない。 検

          ⭐️心の学び:ストレス対処は誰も傷つけてはならない

          ⭐️心の学び:称賛について

          称賛されたいという気持ちは制御が難しい。 その心は何のために使われるかを考えれば答えを見出すことはできるのだが、だからといって制御できるとはいえない。 ブランド自慢や持ち物自慢、武勇伝からモテ自慢まで。その話の後に来る「すご〜い」を求めていることがわかる。 ラ.ロ シュフコーだったか、相手を褒めるのは相手に褒めてもらいたいからだ、と言ったように記憶して いる。どんなことをしてでも褒めてもらいたいのが人間だ。 称賛されたい気持ちは適当であれば仕方がないとしても、あまりにも

          ⭐️心の学び:称賛について

          ⭐️思想:人口減少は悪いことなのか

          「人口が減っている!」と声高に叫ぶ人がいる。ぼくの一番の疑問は「じゃあ人口は何人ならいいの?」ということだ。 経済も同じで「右肩上がり」を善とするが、そのゴールは「いくら?」ということだ。 人口減について問題視する人は「経済が!」という。「社会保障が!」ともいう。その問題は人口増加を善とした考え方の失敗に因るものだ。 人口が際限なく増え続けるとどうなるだろうか。そのことはちっとも言わない。 そして、ほとんどの人は社会問題について考えたこともないのに「マスコミが!」と言

          ⭐️思想:人口減少は悪いことなのか

          ⭐️心の学び:考えることを楽しむ

          最近はとにかく「早く」「速く」「はやく」と忙しい。何かの問題があればはやく答えを探し出して解決することが求められる。それはそれで正しいのかもしれないが、間違いもたくさんあるに違いない。 ぼくは常に考えることが大切だと思っている。 頭が良いとか賢いとかを目指すためではない。思考力を鍛えておきたいのだ。 老いていくことは出来ていたことが出来なくなることであり、他人に迷惑や負担をかけることでもある。 思考力を鍛えることはそれを若干ではあっても回避することができるのではないかと考

          ⭐️心の学び:考えることを楽しむ

          ⭐️心の学び:価値観に従って生きるについて

          「価値観が同じだから一緒になった」「価値観の違いで別れた」よくある結婚、離婚の常套句だ。 価値観が短期間で変わることに驚くが、それは本当に価値観だったのだろうか。価値観ではなく利害が一致していただけではなかったのかと訝ってしまう。 価値観という言い方をよく見聞きするが本当にその使い方でいいのだろうか、と思うこともある。 また、価値観を見つけることは難しいともされる。好き嫌いの話と似ているからだろう。 物の値打ちと価値観も似ている。「あれ欲しいわ」と言っても、値段を聞い

          ⭐️心の学び:価値観に従って生きるについて

          ⭐️心の学び:権威への弱さについて

          現実と幻想を混同すると、普通の人を特別な人と混同する。 最近、有名人の詐欺広告に騙されて大金を失ったという人のことが話題になっている。 先ずはじめに言っておかなくてはならないことは、「詐欺師は、部屋が汚く、有名人の名前を出すと食いついてくる人は、ほぼ引っかかる」と証言している。 出鱈目な話ではないと思う。 日常の話題の中でも有名人の名前を出すと信憑性が上がると思っている人は多い。 「女優の〇〇も使ってる化粧品なんで」 「〇〇もよく来るお店みたい」 「テレビで言ってた

          ⭐️心の学び:権威への弱さについて

          ⭐️心の学び:変化に気をつけろ

          多くの人は変化することは良いことだと思っている。いや、思わせられているといった方がいいのかもしれない。 しかし、それは、普段のんべんだらりと出鱈目に生活している人に当てはまることであって、頑張っている人には当てはまらない。 現代社会で生きるにあたって、独りよがりな生き方はやりたくても出来ない。必ず誰かに迷惑をかけるか負担をかけることになるからだ。 その可能性がある人は変化しなければならないがそれは特殊な例だ。 不健康な生活をしている人はその習慣を変化させるべきだが、そう

          ⭐️心の学び:変化に気をつけろ

          ⭐️心の学び:心の多様性について

          多様性という言葉をよく耳にする。 その言葉を強調する意図は、これからの社会や経済を形成しようとする人たちの都合によるものだろう。正義とは別の意図でもある。 ぼくの述べたい多様性は、そんなことではなく心のことである。 ランドルフ.ネシーは、 「成功や失敗にみせる反応も、人それぞれ 違っている」と述べている。多様だということだ。 「すべての結果を自分の努力の結果だと考える人もいる」という。 そういった人は、「うまくいっている時には問題ないが、そうでないときには無力感を引き起

          ⭐️心の学び:心の多様性について