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『AbletonLive Rackを極める!!』その⑬ Max For Live編~Borrasca LFO-5ほか~

1.はじめに

 前回に引き続き、フィンランド人のBorrascaさんのMaxForLiveを紹介していきたいと思います。前回紹介したSidechainer 3以外にも、便利なMax For Liveを多数公開しています。すべて無料でDLできるのも素晴らしい!!

 今日は幾つか推しのヤツを紹介していきます。

2.Borrasca LFO5

Bitwig 5 のモジュレーターと Vital からインスピレーションを得た Max for Live MIDI & Audio エフェクト。 このデバイスは、Vital および Phase Plant での LFO の使用方法をカプセル化しており、Ableton のどこでもそのワークフローを可能にします。 これは、Live 独自の Shaper デバイスや他の同様の代替手段の改良として作成されました。

Gumroadサイトより

VitalやSerumみたいに自由に描けるLFOです。純正のwavetableシンセのLFOだと決まった波形でしかモジュレーションできませんが、これを使えばAbleton純正シンセもVitalみたいに化けますよ。
こんな感じ↓

 しかも5基もあって、それぞれ8つもマッピング出来るので、シンセ以外にも色んなエフェクトのパラメターを弄り倒すことが可能。本当に便利です。

3.Borrasca EQ8 Keytrack

このデバイスを使用すると、受信した MIDI ノートで EQ8 の周波数をキートラックできます。 ∙ 最大 8 つの異なるバンドをマッピング ∙ すべてのマッピングには比率乗数と半音オフセットの独自の設定があります ∙ ピッチベンドデータを受信します ∙ 適切なモノレガート機能 ∙ グライド値は 2 つのノートが重なった場合にのみ発生します。 まったく新しいノートではグライドはありません。MIDI エフェクトとオーディオ エフェクトの両方のバージョンが含まれています。 後者には MIDI 入力セレクターがあり、任意のトラックから MIDI 入力を取得できます。

Gumroadサイトより

EQ8で倍音をMIDI経由でコントロールしたりすることが可能になります。

4.Borrasca Envelope Follower

Borrasca Envelope Follower は、Max For Live モジュレーター オーディオ エフェクトです。
オプションのサイドチェーン入力も含まれています。
エンベロープ フォロワー アルゴリズムは、Live のネイティブ エンベロープ フォロワーよりもはるかに速いものから、非常にスムーズで遅いものまでカスタム調整されています。 したがって、さまざまな種類のユースケースをカバーできます。
パラメータへのマッピングは、Borrasca LFO5 と同じように機能します。 値スライダーはモジュレーションの開始値を設定し、mod % スライダーはユニポーラ範囲 (-100% から 100%) を設定します。
新しい変調システムを備えた別の Live 12 バージョンが含まれています。
デバイスは、ラックまたはプロジェクト内に保存されたとき、およびデバイス自体またはターゲット デバイスを移動したときにマッピングを記憶します。

Gumroadサイトより

 Ableton純正も良いですが、サイドチェインにも対応しており、使い勝手が良くなっています。検出アルゴリズムの精度も高いです。上記動画(X)では、通常のボリュームサイドチェインのようにKickでBassの音量が下がるように設定しています。
 アイデア次第では、もっと面白い使い方が出来そうです。

5.おまけ(random on trigger)

 ちなみに最初の動画では、Midiトリガーを検出するたびにランダム値を吐き出すMaxForLiveも使用しています。Borasscaさんのものではありませんが、音作りの幅が広がる神MaxForLiveなので紹介しておきます。

 鍵盤を弾くたびにRandom値を吐き出すので、その値でFilterをコントロールしたり、他にもセッティング次第では音色を変えたりして遊ぶことも可能ですね。
 この製作者の方、他にもいくつか公開していて興味深いですね。

 MaxForLiveは深淵なる世界です。今回は無料のモノばかりでしたが、有料のモノも含めるとDeep過ぎる世界が広がっております。
 そのうち紹介したいと思います。では。

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