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システマ 思考と感覚のバランスの難しさと適応

ヴラッド大阪セミナーのテーマに「適応」がありましたが、状況に適応する、相手の動きに適応する、というのは頭で考えてやるととても難しいです。なので、身体が自然と動くのが理想ですが、適応していない状態で好き勝手ひとりで動くのは適応ではない、という難しさがあります。

対人ワークのトレーニングを通して感じるのは、適応については身体を動かしながら徐々にフィーリングで対応するほうが自分には合っている気がしました。思考に頼りすぎずに済むからです。「合って」くると、足も動くし、相手の足も見えてきます。でも、足ばかり見てると背中が消えて…と、身体の回路が大忙しです。

でも、空間を広く認識したり、身体の中で感覚が消えている部分を認識したりするのは「意識」なので思考を使います。思考しない動きと思考を同時にやると、頭と心がバラバラになって訳の分からない動きになるか、フリーズしてしまいます。その両立のバランスが難しいなと感じました。

大阪セミナーを振り返ると、途中から適応について頭で考える暇がない状態になったのが逆に良かったのかなと思いました。固い床に寝転がって、2人がかりで身体を蹴られるので、頭で「適応!」とか考えている暇ありません。変な転がり方をすると肘や膝や腰が痛いし、蹴られても痛いし、踏まれても痛いし、逃げるのに必死です。

翌朝も、アザと筋肉痛でヨレヨレしながら生活していました。四大運動をするのも痛かったですが、痛くないようなレッグレイズやシットアップを探り探りやりました。余計な力が抜けていたと思います。そもそも痛くて力が入らなかったです。これが適応なのでしょうか?そんなことを考えました。

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