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システマで自分の弱さと向き合い、自己理解が深まった日

日常生活とシステマのトレーニングがリンクすることが時々あるのですが、たまにバチッと嚙み合って自分の中の扉がバーンっと開く日があります。そういう時は、大体日常生活で不調な時かなと思います。

今日は体の調子がよくないから休もうかな、と思った日でも、トレーニングに行くと体調が良くなる、ということはよくあります。
今回は、仕事に囚われて上半身がガチガチでかなり体調が微妙だったのですが、体を動かせば何とかなるだろうと思ってトレーニングに行きました。そうしたら、なぜ「仕事に囚われて上半身をガチガチにさせていた」のか、という所まで自己理解が深まった、という話です。

自分の中で大きかった気づきです。

・背中に手を当てて、背中で歩く
⇒何かをしようとすると、人は前のめりになる。何かにとらわれ過ぎると自分の内側にこもってしまう。翌朝、ふと鏡に映る自分を見たら前のめりでした(笑)。一朝一夕では治りませんね。

・内側にこもると弱くなる、弱くなると内側にこもる
⇒私は内側にこもりやすく、いつも「外を広く感じて」と言われますが、それが初めて実感として腑に落ちた感じでした。
具体的には、テイクダウンされる時に内側にこもっている自分に気づかされたことと、その気づきをもとに内側→外側の感覚を行ったり来たりしたことで、内と外の違いを実感できました。

両方とも、まさに自分の弱い部分であり、日常生活で自分で自分を弱くしている原因だなと思いました。特に内側にこもっていることは、自分では自覚しにくいです。
今回のトレーニングで、内側にこもっている自分に何度も細かく気づかされました。それは単に一人で歩く時でさえもです。
相手を弱くするには相手を自分の内側にこもらせればよいこと、リラックスすれば外側を広く感じられること、ずっと外側を感じていれば内と外を行ったり来たりしなくてもよいこと、などを実感できました。

日常生活の話に戻ると、仕事や家の用事などで「あれを早くやらないと」「これをやらないと何か言われそう」など、はやる気持ちで前のめりになっていたなと思います。さらに、「ちゃんとしないと」「よく見られたい」「失敗できない」などの気持ちがあるため、自分をテンションで武装してガチガチになっていたのかなと。

今回、トレーニング中に、みんなの前でテイクダウンされる時に、しっかりと最後まで技を受けてされるがままになるというのは、人前で弱さをさらけ出すという意味で清々しい体験でした。
これまでは途中で受けを止めてしまっていて、最後まで受けきれてなかったなと思いました。恐怖なのか、見栄なのか、自意識過剰なのかわかりませんが(笑)、今回初めて素直に最後まで受けきれたように感じます。見た感じは変わらないと思うので、単に気持ちの問題かもしれません。

そして、ここでは内側にこもることを自分の弱さと捉えましたが、個性でもあると思っています。SF小説やゲームが好きで、とことん自分の内側に入り込んであれこれ妄想するのは自分の特徴ですし、自分にしかない発想や考え方が、自分の持ち味でもあります。
ただ、それが行き過ぎてコントロールできなくなったり、自分を悪くしていたりするなら、それは改善の対象になります。私は体が緊張しやすく、内側にこもる癖とリンクしているので、そこはより良い自分になっていきたいと思っています。

システマってすごいですね。そんなことを考えました。


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