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民族紛争の当事者になる「タクティクスオウガ リボーン」

民族紛争の当事者になる「タクティクスオウガ リボーン」

※「タクティクスオウガ リボーン」と「ユニコーンオーバーロード」のネタバレを含みます※

3作立て続けにシミュレーションRPGをやってます。
「ファイアーエムブレム 風花雪月」(以下、風花雪月)
「ユニコーンオーバーロード」(以下、ユニコーン)
「タクティクスオウガ リボーン」(以下、オウガ)

ストーリーでいえば、オウガが好みですが、ゲームシステム的にはユニコーンが好きです。風花雪月はそれぞれの

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ユニコーンオーバーロードよ、ヴァニラウェアよ、ありがとう

ユニコーンオーバーロードよ、ヴァニラウェアよ、ありがとう

ヴァニラウェアの新作SRPG「ユニコーンオーバーロード」をクリアしました。10年かけて作られた大作、少数精鋭で一人ひとりがアーティスト集団とされるヴァニラウェアの仕事は本当にすごいですし、自分もまじめに働こうと思いました…。

ユニコーンオーバーロードは60人以上のキャラクターが仲間になるのですが、冷静に考えるとヴァニラウェアの社員数(39人)より多いですね。キャラクター同士の親密度を上げるとみら

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ヴァニラウェアが10年かけて作った「ユニコーンオーバーロード」が面白い

ヴァニラウェアが10年かけて作った「ユニコーンオーバーロード」が面白い

発売直後から話題になっているゲーム「ユニコーンオーバーロード」、面白いです。久々に時間を忘れてゲームしています。

ヴァニラウェアが開発した「十三機兵防衛圏」もとっても面白くて、ここ数年でナンバーワンくらいの勢いだったのですが、十三機兵と並行でこんな大作を10年かけて開発していたとは…ヴァニラウェアの仕事には頭が下がります。

ユニコーンオーバーロードは、リアルタイムストラテジーっぽいシミュレーシ

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2023夏・RTA in Japan 印象的だったタイトル5選

2023夏・RTA in Japan 印象的だったタイトル5選

ゲームの最速クリアを目指すRTAの大規模イベント「RTA in Japan」。今夏もスーパープレイの連続で見どころ盛沢山でした。ゲームのやりこみや、イベント当日の配信に向けた台本作り・リハーサルなど、一体どれほどの時間を一つのゲームに費やしているのだろうと思いを馳せざるを得ません。

神技で魅せたり、バカゲーをプレイしたり、解説で笑わせたりと、楽しませ方は人それぞれですが、純粋にゲームプレイがすご

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ぷよぷよを始めて約1カ月で10連鎖を組めるようになるまで

ぷよぷよを始めて約1カ月で10連鎖を組めるようになるまで

9月からぷよぷよを始めた。もちろん、これまでもプレイしたことはあるし、子供の頃は「ぷよぷよ通」にかなりハマった記憶もあるが、「連鎖」を意識的に組むことはできなかった。なので、この「始めた」というのは、連鎖を考えて組めるようになることを目指したものであり、もっというと「10連鎖を組めるようになる」ことを目標にした。で、1カ月かけてようやく達成できたので、その経緯をメモ的に振り返ってみる。

なぜ今ぷ

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原作未プレイ、アニメ視聴組の「STEINS;GATE ELITE」プレイ感想

半額セール中だったので、Switch版の「STEINS;GATE ELITE」を購入しプレイ、やめどきがわからず一気にクリア。ついでにスピンオフの「STEINS;GATE ダイバージェンシズ アソート」と、25%オフだったTYPE-MOONの「月姫 -A piece of blue glass moon-」も購入してしまい、毎日がねむい。

シュタゲはアニメを視聴しているが、原作は未プレイ。なので

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非ゲーマーに魅力を説明するのが難しい「RTA in Japan」という催し

人は、面白いと感じたものを他の人に伝えたくなるという厄介な性質を持っている。さらに厄介なことに、「衝撃」という感情が先走ると、うまく相手に説明できない。そして「RTA in Japan Winter」(以下RiJ)というイベントは、テレビゲームに詳しくない人に説明するのがなかなか難しいという独特の厄介さを持っている。この厄介の3段クルーンをうまく抜けることで、ようやく非ゲーマーへの布教が完了する、

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サイバーパンクな世界でバーテンダーになってみたら 「VA-11 Hall-A」レビュー

サイバーパンクバーテンダーアドベンチャーという、よくわからないジャンルのゲームが、ニンテンドースイッチなどで遊べる「VA-11 Hall-A」(ヴァルハラ)だ。

要は、SFチックな世界観で、ふつうじゃない客に向け、彼ら彼女らが望むカクテルを提供していくゲームだ。前評判が高く気になっていた作品で、インディーゲームの良さがピリっと効いていつつも、個人的に期待していたものと少しズレを感じるところもあっ

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名作RPG「グランディア」と、昔のゲームを今プレイすること

Nintendo Switchの「グランディア HDコレクション」はグランディアとグランディアIIがセットになったものだが、ようやくグランディアをクリアした。

グランディアは、1997年にセガサターン向けに発売されたRPGで、セガサターン向けRPGとしても屈指の名作とされている。昔のゲームを今やると、システム面などで不親切さが目立ってしまいがちだが、結果的にとても楽しめた。FF7が発売されたのと

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テクノロジーが支配する都市、最後の”人間”運転手「Neo Cab」

テクノロジーが支配する都市、最後の”人間”運転手「Neo Cab」

――テクノロジーが支配する都市 <ロス・オジョス>
人生をやり直すきっかけを手に入れるために、主人公「リナ」はタクシーでロス・オジョスへと向かう。
近頃ではめったに見なくなった「人間の運転手」として。
しかし、そこでリナを待ち受けていたものは想像していたものとは大きく異なっていた…。
かつての親友「サビー」が何かの事件に巻き込まれて姿を消してしまった上に、手持ちのお金はわずかしかない。
とにかく生

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TPS初心者から見たフォートナイトの面白さ

TPS初心者から見たフォートナイトの面白さ

何かと話題の「フォートナイト」だが、知人きっかけでお盆休みに何となくプレイしてみたらすぐハマってしまった。

「これは子供もハマるわ」と納得。

私が小学生の頃は、友達の家に集まってパワプロやボンバーマンなんかで盛り上がっていたが、今やオンラインの時代。子供たちが友達とボイチャしながらお互いを撃ち合ってるなんて。

シューティングはそこまで経験がなく、TPS/FPSで対戦した記憶はNINTENDO

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映画1本観る感覚で遊べる「デスカムトゥルー」という新体験

映画1本観る感覚で遊べる「デスカムトゥルー」という新体験

社会人になると、学生時代ほどゲームをする時間がなくなる。

大作RPGともなると、プレイするのに30~50時間ほど掛かることもある。一方、ソーシャルゲームは隙間時間にサクサク遊べるが、物語を楽しめるようなものはあまりない。

そんな中、映画を観るような感覚で遊べるアドベンチャーゲーム「Death Come True」(デスカムトゥルー)が発売された。現在、iOS/Android向けデバイスやNin

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デス・ストランディングと読書感想文とさだまさし

デス・ストランディングと読書感想文とさだまさし

未曾有の災害で、人々が分断され孤立したアメリカ。外に出られない人々のために、運び屋である主人公のサム・ポーター・ブリッジズが荷物を運ぶ。そんなコロナ禍で働く配達員を思わせるゲームが「デス・ストランディング」だ。焼きたてのピザを運んだりもするのでUber Eats配達員のようでもあるが、運ぶものは処方薬から遺体まで幅広い。

敵との戦闘もあるが、ゲームの目的はあくまで荷物を運び、分断された人々や都市

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大人たちが「Detroit: Become Human」について真剣に語り合った夜

大人たちが「Detroit: Become Human」について真剣に語り合った夜

令和になって初めての13日の金曜日、日本科学未来館で「SFが描くAI社会」をテーマにしたトークイベントが開催されました。

トークの題材は、アンドロイドと人間が共生する未来を描いたPS4ソフト「Detroit: Become Human」。本作の脚本・ディレクターを務めたデヴィット・ケイジさん、ゲームAI開発者であるスクエニの三宅陽一郎さん、SF作品がAI技術の発展に与えた影響などを研究する筑波大

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