ぺーじ(ムラカミ)

システマについて書くことが多いです。ゲームと読書も好きです。

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システマと自分の身体・恐怖への向き合い方

さて、この記事のサムネイル画像がなぜ牛なのか。トレーニングで対人ワークしている時の私の動画が、まるで闘牛士と闘牛のようだったからです(笑)。ちなみに闘牛が私です。 当日は、何かうまくいかない、体が固い、縮こまっているような感覚でしたが、動画で見ると相手の攻撃(拳)に集中しすぎて、とても縮こまった小さい動きになっていることに気づきました。 一生懸命というと聞こえはいいですが、視野が狭まって目の前のことでいっぱいいっぱいになっているのでもはや闘牛です。 そういう時は「見ているも

    • システマを知らない人と話すこと あとダンスとの共通点

      システマは日本ではまだまだマイナーです。相手によっても変えますが、システマについて説明する時は、護身術とか、合気道みたいなやつ、というと伝わる感じがします。 余談ですが、私がポーカーを始めた時もその説明に苦労した記憶です。今でこそ、芸能人がSNSでポーカーをしていることを積極的に発信したり、テレビ番組で取り上げられたりしていますが、10年以上前は競技人口も少なくマイナーでした。 ギャンブルのイメージが強いためか、「カイジみたいなやつでしょ?」とか「そんなギャンブルやって大

      • システマで自分の弱さと向き合い、自己理解が深まった日

        日常生活とシステマのトレーニングがリンクすることが時々あるのですが、たまにバチッと嚙み合って自分の中の扉がバーンっと開く日があります。そういう時は、大体日常生活で不調な時かなと思います。 今日は体の調子がよくないから休もうかな、と思った日でも、トレーニングに行くと体調が良くなる、ということはよくあります。 今回は、仕事に囚われて上半身がガチガチでかなり体調が微妙だったのですが、体を動かせば何とかなるだろうと思ってトレーニングに行きました。そうしたら、なぜ「仕事に囚われて上半

        • システマの「押すと押せない」という不思議

          「押すと押せない」けど、「押さないと押せる」。どういうこと?って感じですが、体験したまんまを言葉にした感じです。システマは、本や動画を見るだけではほとんどわからないので、体験して体で感じることの重要性をいつも感じます。 トレーニングで相手をプッシュ(押す)する時に、大抵はすぐ「押して」しまいます。でも、相手を動かそうとして押すと相手は抵抗するので動いてくれません。押すの前にやることが3段階くらいあって、その後、結果的に押す→相手が動く、というイメージだそうです。 以下は、

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          システマ 体を動かせば大体スッキリする

          日々の凝り固まった考えや体をほぐすために、まずは体を動かすことが大事だなと毎度思います。特に、何か一つのことに囚われてしまっている時は、プッシュアップやスクワットのような基本的なワークをやっていると体が軽くなり、自然と全身が動くようになっていきます。 今回のトレーニングでは、全身をバネのように弾ませるようにスクワットをすると、その余韻で力まなくてもスタスタ歩けるようになる感覚がありました。一人でやる時は、呼吸をしながらゆっくり・ゆったりと四大運動をやることが多かったので、素

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          システマ・祈りについての解釈『Let Every Breath』を読んで

          ロシアの格闘技・システマは、ロシア正教会の信仰をルーツとしています。信仰を強要されることはありませんし、普段のトレーニングではそういったスピリチュアルな要素を意識することもありません。ただし、システマというものをより理解しようと思うと、その考え方のもとにあるものを知ることは有効であると思います。 最近、「Let Every Breath」の翻訳本「秘伝・ロシア式呼吸法の達人たち」を読みました。英語版はKindle版があるのですが、日本語版は販路が限られており、簡単に入手でき

          システマ・祈りについての解釈『Let Every Breath』を読んで

          民族紛争の当事者になる「タクティクスオウガ リボーン」

          ※「タクティクスオウガ リボーン」と「ユニコーンオーバーロード」のネタバレを含みます※ 3作立て続けにシミュレーションRPGをやってます。 「ファイアーエムブレム 風花雪月」(以下、風花雪月) 「ユニコーンオーバーロード」(以下、ユニコーン) 「タクティクスオウガ リボーン」(以下、オウガ) ストーリーでいえば、オウガが好みですが、ゲームシステム的にはユニコーンが好きです。風花雪月はそれぞれの中間くらい。 オウガは昔のゲームのリメイクなので、最近のゲームに比べるとややバ

          民族紛争の当事者になる「タクティクスオウガ リボーン」

          システマ プッシュアップと拳の感受性

          最近アレルギー性鼻炎になって鼻で息を吸えることのありがたみを実感した今日この頃です。鼻が詰まるとシステマどころではないです。耳鼻科にいって薬を飲みましょう。 システマ四大運動の一つであるプッシュアップですが、拳を立てて床を押すので当然拳は痛いです。今回のトレーニングでは、拳を地面にフィットさせてしっかりと地面を広く感じ、充実感のある拳のまま立ち上がってストライクを打つ、というのをやりました。 ハンターハンターに例えると、ゴンの「ジャジャン拳」のグーみたいな感じで、拳にオーラ

          システマ プッシュアップと拳の感受性

          システマと『IMONを創る』の共通点 リアルタイム・マルチタスク・(笑)

          なんでもロシアの武術・システマに結び付けて考える今日この頃ですが、何と、いがらしみきおの30年前のPC雑誌連載『IMONを創る』とも似すぎていました。 どちらも人間のOSをアップデートするためのもの、という共通点があります。でも、IMON読者的には「あまり真面目に捉えないでね(笑)」と言いたいです(笑)。 何が似ているかですが、IMONの3原則「リアルタイム・マルチタスク・(笑)」がそのままシステマにとって重要な要素と絡み合うなと。 まず、リアルタイム。システマは、型にと

          システマと『IMONを創る』の共通点 リアルタイム・マルチタスク・(笑)

          ぼのぼの作者の30年前の預言的連載 『IMONを創る』 人間のOSをアップデートするには

          ぼのぼの作者がPC雑誌で連載していた いがらしみきおさんといえば、私にとっては「ぼのぼの」の作者です。そんなぼのぼのの作者が、週刊アスキーの前身であるパソコン雑誌「EYE-COM」で30年前にコンピュータに関する連載をしていて、しかもそれがとある熱狂的な読者がきっかけで復刊することになったことを最近知りました。 大好きなぼのぼのの作者が、個人的になじみ深いIT・コンピュータの連載を書いていたとなると、読むしかありません。で、ゆるい表紙と軽妙に小ボケを挟む文体を気楽な気持

          ぼのぼの作者の30年前の預言的連載 『IMONを創る』 人間のOSをアップデートするには

          システマ 思考と感覚のバランスの難しさと適応

          ヴラッド大阪セミナーのテーマに「適応」がありましたが、状況に適応する、相手の動きに適応する、というのは頭で考えてやるととても難しいです。なので、身体が自然と動くのが理想ですが、適応していない状態で好き勝手ひとりで動くのは適応ではない、という難しさがあります。 対人ワークのトレーニングを通して感じるのは、適応については身体を動かしながら徐々にフィーリングで対応するほうが自分には合っている気がしました。思考に頼りすぎずに済むからです。「合って」くると、足も動くし、相手の足も見え

          システマ 思考と感覚のバランスの難しさと適応

          自分の身体とテンションとリラックスを眺める システマと日常

          ヴラッドの大阪セミナーを経て、改めて日常における自分の身体のテンションとリラックスについて考えてみました。というか、気づきを通して良い変化があったので記録しておこうと思います。 セミナーを通して自分にとっての「良い状態」にまた気づけたので、日常生活における良い状態と悪い状態がよりクリアになりました。すぐ忘れそうだけど…。 良い状態 ・深い呼吸、肩がストンと落ちてリラックスしている ・広く空間を認識でき、思考や感覚が外に伸びていく感じ ・丹田近くの充実感、風船がぷくーっと膨

          自分の身体とテンションとリラックスを眺める システマと日常

          システマ ヴラッド大阪セミナーに行ったら色々すごかった

          システマトロント本部校長のヴラッド(ヴラディミア・ヴァシリエフ)に会うため、大阪セミナー初日に参加しました。100人近い参加者とシステマをするのが初めてだったので、全体的に情報量が多かったです。 ヴラッドの印象 まず、存在感がすごかったです。ヴラッドの胸に触れると、砂がパンパンに詰まったサンドバッグみたいな感じで、押しても引いてもビクともしない。そんなパワーの塊が穏やかに軽やかに動くので、見えないところから鉄球の塊が飛んでくるような感じなのかなと思いました。 ヴラッドは

          システマ ヴラッド大阪セミナーに行ったら色々すごかった

          『朗読のススメ』(永井一郎・著) 声優の心と身体とリラックスについて

          サザエさんの波平役で知られるベテラン声優・俳優である永井一郎さんの朗読に関する本を読みました。 発声法やアクセントなどの技術論を超えた内容で、言葉とは何か、演じるとは何か、さらには心と身体の在り方にまで触れた奥深い本でした。 声を出す仕事をするには自分を解放する必要があるため、まず体の緊張を解いて心の緊張もとっていくことの重要性を説いています。驚いたのは、野口整体の野口三千三さんの名前が出てきたこと。 永井さんは、技術論については論理的かつ具体的な説明をしながらも、一方

          『朗読のススメ』(永井一郎・著) 声優の心と身体とリラックスについて

          ユニコーンオーバーロードよ、ヴァニラウェアよ、ありがとう

          ヴァニラウェアの新作SRPG「ユニコーンオーバーロード」をクリアしました。10年かけて作られた大作、少数精鋭で一人ひとりがアーティスト集団とされるヴァニラウェアの仕事は本当にすごいですし、自分もまじめに働こうと思いました…。 ユニコーンオーバーロードは60人以上のキャラクターが仲間になるのですが、冷静に考えるとヴァニラウェアの社員数(39人)より多いですね。キャラクター同士の親密度を上げるとみられる会話の組み合わせもとても多い。 このキャラとこのキャラが同じクラスだったら

          ユニコーンオーバーロードよ、ヴァニラウェアよ、ありがとう

          システマと沖縄拳法空手が似ていておもしろい

          システマを通して、身体の使い方や、人間の身体の構造そのものが面白いなと思うようになり、最近は武道の本にも手を伸ばすようになりました。 いろいろな国で独自の武術や格闘術がありますが、国や時代を超えて、鍛錬を積んだ人たちがいて、しかもそれが似たような原理原則にたどりついているのが面白いです。 個体差はあれど、骨格の構造や神経の働きなど、基本的な身体の構造は同じなので、みんな同じ人間なんだなぁと感じます。 最近読んだのが、沖縄拳法空手の本。空手はまったく詳しくないのですが、書いて

          システマと沖縄拳法空手が似ていておもしろい