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【発電所紹介シリーズ】パシフィコ・エナジー美並メガソーラー発電所ってどんなところ?

はじめまして。パシフィコ・エナジー美並メガソーラー発電所で、電気主任技術者として発電所を管理している矢浦です。
パシフィコ・エナジー美並メガソーラー発電所は岐阜県郡上市にあります。付近を流れる長良川は世界農業遺産に指定されているため、その上流に位置する当発電所では、自然や動物たちとの調和を大切にしながら、地球環境保護に向けた努力を続けています。

2019年7月より運用を開始し、現在5年目となります。
発電規模は、交流ベースで42MW、直流ベースで55MW。
発電所の面積ですが、地上権設定対象範囲は169haで、東京ドーム36杯分という広大な範囲にソーラーパネルが敷き詰められています。

発電所特徴

発電所は標高450~650m以上に位置しています。エナガやシジュウカラ・ツグミなどの野鳥や、猿・猪・鹿といった野生動物が多く、春にはワラビやタラノメなどの山菜採りも楽しめます。また周辺に大きな街が無く光害が少ないため、夜間には天体観測も楽しめます。

パシフィコ・エナジー美並メガソーラー発電所で撮影された動物たち

発電所責任者として日々の業務で意識・気をつけていること

日々の点検業務は半ば山登りです。雨季には多量の雨が降り、また冬季には積雪もあることから、足元がぬかるみやすく、登山靴を履いていても転倒しやすく注意が必要です。
太陽光発電では定期的な除草が必要となりますが、パシフィコ・エナジーでは自然環境への影響を抑えるため、除草剤を使用せず草刈り機を使用した人力による除草を行っています。また他発電所では羊の放牧による除草も試みられています。
また先述した野生動物と遭遇することも多く、なるべく野生動物に刺激を与えないように心がけています。

日々の発電所管理のようす

運用開始から5年の間、土砂災害や積雪・台風などの天災での大きな被害もなく運用できたことは、とても恵まれていたと思っています。
これからも発電所を安全に運用できるよう心がけていきます。


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