あえて今しかできない不便さを選ぶ
今、私は電気自動車に乗っています。その前は水素自動車に乗っていました。
水素自動車、トヨタのミライですね。
(実際に乗っていたのは一つ前の型ですが)
こう書くと「環境に配慮しているのか」と思われるかもしれません。何となくイメージは悪くないですものね。
ただ、まったく違うんです。そんな理由じゃないんです。
ではなぜそういった車にばかり乗るのかについて記します。
■ 今だからこそできる不便さを体験したい
「そういう車に乗っていると(充電や水素充填という点で)不便でしょう」とよく言われます。
そう、不便なんです。
電気自動車であれば充電をしなくてはなりません。
充電に時間がかかってもいいのなら(数時間単位かかってもいいのなら)、自宅や会社の普通充電器を使って、充電速度は遅くともゆっくりと充電すればOKです。
ただし、遠乗りの途中など急いで充電しなくてはならない場合、急速充電器を探します。
この急速充電器、自動車ディーラーさんや高速道路のサービスエリアなどに設置されています。最近ではその他にもいろいろな場所に設置が進んでいます。
見つけるのは、よほどの山奥などでない限りそんなに難しくないのですが、充電には急速といえど30分かかります。
まあ、ガソリンを給油する方が早いですよね。
水素自動車の場合にはもっと大変です。
まず、水素を充填できる水素ステーションが少ない。恐ろしく少ない。広島県内にわずか2か所(以前は3か所あったのですが)です。
しかも週1~2日は休み、営業時間は日中だけ。日没とともに営業終了という感じです。
おまけに、これは利用した者しか知らない情報ですが、水素の在庫が尽きてしまった場合には開店休業となります。なので、常に事前の電話連絡が必要です。
燃料補給なんてガソリン車ならなんてことないのに、電気自動車は不便です。まして水素自動車は不便極まりない。
でも、この不便さは今だからこそ体験可能なのです。
時代が経って、電気自動車や水素自動車が普及していけば、インフラ状況は改善されるでしょう。便利になるので、当然ながら現在のような不便さは体験できません。
馬車が全盛の時代に自動車なんて乗っていたら不便極まりなかっただろうということと同じです。
逆に廃れて無くなってしまえば、当然インフラも失われるので体験できません。
今しか体験できないのなら、今体験しておいたほうが面白いと思うんです。
■ コンフォートゾーンから外れてみる
要はコンフォートゾーンを外れてみることなんですよね。意図的に。
快適で満たされた、不便を感じない生活を送っていると、いろいろな気付きを得ることは難しい。
あえて不便さを感じることで見えてくるものもあるのです。
経営者にはこういう私みたいなタイプと、真逆のタイプと、両極端が多い気がします。
■ 次に乗ってみたい車
そんな私が次に乗ってみたい車はこれです。
広島のKGモーターズさんがリリース予定である、原付ミニカー規格の超小型EV(1人乗り)です。
これは面白い。間違いなく不便さを感じることでしょう。
迷うことなくモニター登録しました。
■ 先を見ながら不便さを感じて生きていきたい
もしかするとこうした超小型EVが、自動運転タクシーの主力になっていくのかもしれません。
あるいは時代の過渡期に生まれた珍品として笑いものとして消えてしまうかもしれません。
どちらに転ぶかはわかりません。でも、同じことなら先を見ながら今しかできない不便さを感じて生きていきたいと思うのです。
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