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違う、そうじゃない

ロンドン新婚旅行、空港からホテルまで自力で行くのが不安だったため、
高いけれどオプションでホテルまで送迎を頼むことにした。

今思うとロンドンは2回目だったし、私達が泊まるホテルの最寄り駅は、空港から乗り換えなしで一本だったので失敗したなと…

ヒースロー空港に着いて、無事入国審査も通り送迎の人と落ち合うことができた。

ぽっこりお腹の優しそうなおじさんであった。

おじさんは、クラシックを流しながら車を発進させた。

夕方のロンドンは、めちゃくちゃ渋滞していた。

有名な観光地を通ると教えてくれた。

当時、Queenを題材にした映画「ボヘミアンラプソディー」が流行っていて、
私は映画を飛行機で見たため会話のネタになるかなと思い、

ちゃらんぽらんな英語だったけどおじさんに英語で
Queenの映画を飛行機で見たんだといってみた。

そしたら、ちょうどバッキンガム宮殿を通ったからか、
バッキンガム宮殿を指してQueenと言われた。

そっちのQueenじゃない…。

そしてフェラーリのお店を何故か教えてくれた。

そんなアンニュイな感じで、やっとホテルに着いた。

実はそれで終わりではなかった…。

帰りの空港までの送迎が同じおじさんだった。

一応、1年間駅前留学していたのでちょっとしたフレーズは言えると自負していたが、
あまりにも通じないのでびっくりした。

その時、相方君が気づいた、車の運転席にかけてあるスマホにスペインサッカーのリーグの結果が表示されていたことを…。

もしかして、スペインから出稼ぎに来た人?

通じない理由に納得した。


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