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親切と余計なお世話の間

 先程気がついたんだけど、ある会社に最近雇われた人が、そこに入社する前からやっていたnoteの記事にうっかりスキ♡をつけてたんだよね。慌てて消した(汗)
 会社に利用されている感があるんだよねぇ。本人が自覚しているかどうかわからないが養分に近い。養分にされたからこそわかる匂い・・・この先どうなるんだろう。前職が同じ系統の人を知っているけど、彼は転職して団体職員になっていたよなあ。そういうポジションにうまく出会えれば良かったのにね。(その知人にも長いこと会っていない。今、街中で偶然会ったとしても向こうもこちらもわからないと思うけど)
 でも会ったことのない人の心配をしていても仕方がない。余計なお世話ってヤツである。

 親切と余計なお世話の線引きは難しい。
 仕事柄、あの患者様に「もうちょっと声掛けすればよかった」と思ったことも何度かあったし、「言い過ぎちゃったかな」と思ったこともある。
 今まで仕事をしてきて一番辛かったのは、転院を促したのだが、薬の副作用と疑われる症状で亡くなった女性の患者様だった。まだ若かった。同棲していた男性にも転院をかなり強く勧めたのだが、両者共に…問題があった。ある大きな病院から紹介された、その領域で専門的に治療をする公立病院にも転院の可否を問い合わせた後のことだ。
 病状から言うと回復は難しかったと思う。しかし、彼女が入院することで連絡を取っていなかった彼女の親御さんと話す時間が取れたのではないか。
 薬を毎週渡すだけの薬剤師が、公立病院に病状や処方内容(今は潰れたけど超絶クソヤブクリニックの処方だった)を相談する…同棲していた男性には余計なお世話だったかもしれない。男性は彼女に依存気味だった。離れるのはイヤだったのだろう。結果として彼女は亡くなってしまった。
 薬剤師でなくても、行政や他の医療職が介入できれば違った展開があったはずだ。しかし二人の性格を考えたら、治療を根本から変えることは難しかったのかもしれない。

 何のために薬剤師をやっていたのだろう。何のために…。必要以上に人に親切にし過ぎてもいけないが、肝心なところで動けなかった。悔やむことばかり。今でも彼女が亡くなった桜の咲く頃に思い返すことがある。もう12年以上経った。

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