ネタバレあり 岡崎体育Zeppツアーの超個人的感想

こんばんは。先日岡崎体育のZeppツアーに行ってきました。ご本人がXでチケットを最後の1秒まで諦めずに売り込んでいたやつ。

私も今年で30代半ば、ごりごりの同世代で同志社大学出身と割と身近に感じられる経歴でもある。
同志社大学というと横を見れば大体は大手企業のビジネスマンとして社会人の一歩を踏み出し、脂の乗ったエースとして活躍している人も多いだろうと思う。そんな境遇の中この1人のアーティストが作り上げた2時間のライブの感想を私なりに書き記してみる。

最初からクライマックスの話をするが、なんといっても最後のエクレアが最高だった。
いまから全員の顔を覚えて帰ります!と宣言したあと歌詞をちょっとだけ間違えつつも前列から順番にひとりひとり噛み締めるように顔を見て歌い上げていた。時間が足りなくてトラック戻して大サビを2回やって最後の列のひとりまで辿り着くまで客席に目を凝らしていたように見えた。

最後に至るまでの流れも非常によかった。幅広い音楽性。私の母くらいの年齢の女性がバチバチのハウス系サウンドにノリノリであった。よく知っている曲に童謡を絡めて笑いをとる様はさながら音楽ネタである。かくいう私も脳みそ空っぽにして楽しんでいたわけだど、これはこれはとても凄い事だと思う。

ご本人は”おっさんのカラオケ”というけれど、そんなゆるいものではないはず。

何が凄いかってなにせ人を楽しませ、商業的に成功してアーティトとして成功すること、に対して気持ちいいくらい振り切っていて、使えるものはなんでも使う、そこに対して腹を括っていることだ。

なにせ1人のアーティスト。好きな音楽性や表現したいこと、やりたくないことなどいろいろあると思う。横を見れば安定した生活をしている同級生に不安や嫉妬を覚えることも数えきれないほどあったのだと思う。
サラリーマンで営業をしている身であっても、小さなことにこだわってやりたくないジャンルの仕事もある。それと比べてその葛藤の大きさは、自分の右脳と左脳だけで作った作品だけで勝負している人のそれとは比べるまでもないくらい大きな差があるはず。

何をしてもかなえたいことがある。今は紅白出場とおっしゃっていた。
それを言葉にして宣言し、セルフマーケティングをして使える武器を見定め、実現までのプロセスを想像し、その成功を最優先に考えて腹を括る・・・
どれだけのマイナスの感情を飲み込んだ上でのあのステージ上での笑顔やパフォーマンスなのだろうか。

それによって手にして成功を収めたさいたまスーパーアリーナやZeppワンマンの達成感はどれほどだろうか。そりゃあアンコールの最後にひとりひとり噛み締めるように顔を見ると言いたくもなるだろうよ。

ライブとは音楽を聴きにいくもんだろう、と思って訪れたZepp Osaka。いつのまにか私は”岡崎体育”そのものを見せられてしまっていたようだ。

夢に向かって腹を括っている姿はなにせかっこいい。これからも応援しようと思い、自分もがんばらないとなあ

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