Pink Floyd / The Dark Side Of The Moon (狂気)
■ Pink Floyd / The Dark Side Of The Moon
■収録曲 Side 1 - 1.Speak To Me(1:08) 2.Breathe (In The Air) (2:48) 3.On The Run(3:36) 4.Time(7:01) 5.The Great Gig In The Sky(4:36) Side 2 - 1.Money(6:22) 2.Us And Them(7:46) 3.Any Colour You Like(3:25) 4.Brain Damage(3:48) 5.Eclipse(2:03)
■パーソネル:David Gilmour(g,vo) Nick Mason(dr) Roger Waters(b,vo) Richard Wright(key,vo)
■リリース:1973年
■カバー・アート:Hipgnosis
ピンク・フロイドの「狂気」です。
題材は、人の内面の狂気ということで、なかなかハードなのですが、心臓の鼓動で始まり、時計のベルが鳴り響き、アナログ・レジスターの音が入りと、なかなか視覚的なSEを織り交ぜながら曲が進んでいくという、当時としては、かなり画期的なアルバムだったのだろうと思います。
AB面それぞれで、曲が切れ目なく繋がっていますから、一度かけ始めると、自然に全部聴いてしまいます。また、それを長年繰り返して聴くものだから、途中で止められなくなる(止めると気持ち悪い)っていう効果も、なかなか考えているなぁと思います。
アメリカでブレイクしたきっかけはマネーだそうですが、私は、昔は、タイムと虚空のスキャットばかりを聴いていました。最近は、Any Colour You Like以降がよいですね〜。リック・ライト(R.I.P.)のソロが美しすぎ!そして続くブレイン・ダメージのギターのアルペジオのコード進行の妙です。冒頭、DからG7/Dに下がるところがツボです!気持ちよすぎ!
チャートでは、ビルボードのTOP200に15年間入っていたという驚異的なセールス記録を持っています。ここまで売れたロックアルバムというのは他にないのではと思いますが、しかもそれが、プログレだなんて、信じられないところです。まぁ、つまり、フロイドは、プログレな人たちからはプログレで括られているものの、実際には、もっと普遍的な普通の音楽だったということですね。
アルバムによっては20分越えの曲をやってみたり、初期は、危険なくらいサイケであったりというように、彼らは長い活動の歴史の中ではいろいろなことをやってきたものの、出来上がった音楽自体は、なかなかゆったりとしていて心地よいっていうところが世界的に受け入れられているポイントなのではないかと思います。気が狂ったように早弾きを極めたり、信じられないような暗黒な音の並びを演奏してみたりっていうことが皆無ですからね。疲れた時に流しておくと気持ちいいアンビエントな効果もあるように思います。
写真は邦盤、USばん、リマスター盤です。このほか、手元には、紙ジャケCD、デジタルリマスターのデジパックやSACDなどがあります。もう手放しましたが、スカーフやビー玉的なおもちゃがいっぱい入っているBOX、ピクチャーディスクも一時の気の迷いで買ってしまいました。アミューズのBABYMETALの商売と同じ手口にまんまと引っかかっています。このように契約先の商売の上手さも際立っていますから・・・やっぱり、こうしてみると売れ続けるわけですね。
Time をClaude v2 に訳させてみました。
こうしてみると、歌詞がすごく分かりやすい言葉で書かれているところも、多くの人たちの共感を得られたポイントなのでしょうね。
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