Yuichi Ozeki(小関友一)

旅行事業6年、中国・東南アジア人材事業5年、フィンテック・HRSaaS事業4年@リクル…

Yuichi Ozeki(小関友一)

旅行事業6年、中国・東南アジア人材事業5年、フィンテック・HRSaaS事業4年@リクルート。2018年北京大学EMBA卒業、東京大学教育学部2008卒業、数学オリンピック2001年入賞。

最近の記事

まず、戦略思考を変えよ/田坂広志/2001/★★★★★

多摩大学教授、ローソン取締役、日本総合研究所フェローなど、シンクタンク、コンサルタント、学者といった様々な顔を持つ田坂氏。経歴からしてアカデミックな観点での構造化、抽象化と、言葉選びが素晴らしいことに加え、ビジネスの現場感覚や、人間に対する考察がとても深いです。田坂氏の本は、ほとんど全てを読んでいますが、この本はその中でもトップ3にはいる20年前の書籍が今でも全く色あせない1冊です。 ▼おすすめのヒト ・プランニング系スタッフの全員 ・組織長、事業責任者の全員 ▼印象的な

    • 洞察力/宮本慎也/2017/★★★☆☆

      元東京ヤクルトスワローズと、アテネ・北京オリンピック野球日本代表のキャプテンを務めていた宮本氏。プロ野球に入団した直後、ぴかぴかに注目され、活躍される人が多いプロ野球の世界で、努力で成果と信頼を勝ち得た方。サブタイトルに「弱者が強者に勝つ70の極意」とある通り、「スポーツ」と「ビジネス」に共通する教訓がたくさん記載されています。 ▼おすすめのヒト ・スポーツ好きの方 ・自分を努力の方だと思っている方 ▼印象的なコト ・「おまえ、真面目やなあ。投げる前に走ったらええやん。盗

      • 運を支配する/桜井章一・藤田晋/2015/★★★☆☆

        伝説の雀士の桜井氏と、麻雀好きサーバーエージェント創業者の藤田氏の共著。お二人の実体験をもとに、「勝負」と「ビジネス」を結び付けるような教訓で溢れています。おすすめです。 ▼おすすめのヒト ・勝負を仕掛けようとしている方 ・プロジェクト推進者の方 ▼印象的なコト ・状況的に勝負のタイミングがきたわけではないのに、勝手な主観で勝負に打って出ようとするのです。こういう「功を焦る」人は結局、自滅していきます。(省略)「忍耐強さ」は新入社員から経営者まで、仕事をしていく上で欠かさ

        • 女性活躍から始める人的資本経営/堀江敦子/2024/★★★☆☆

          楽天→独立し、企業向けに女性活躍推進の分野にてトータルで企業の伴走支援を行う堀江氏の最新の書籍。前半はアカデミックに日本の状況を分析しつつ、後半はIBM社、キリン社などの具体的な事例含めて具体性のある取り組みが並んでいる。一度自分の周囲の環境を捉えなおし、ネクストアクションを起こす意味でも役立つかもです。 ▼おすすめの方 ・組織長の方 ・人事の方 ▼印象的なコト ・日本は、性別関係なく昇進意欲が引い ・管理職になってから4年以上経過すると、80%以上の方が「管理職になって

        まず、戦略思考を変えよ/田坂広志/2001/★★★★★

          起業の天才/大西康之/2021/★★★★☆

          リクルートの創業者でありながら、リクルート事件によって一時代を終わらせた張本人、江副氏。どこまで本当なのかはわからないが、ジャーナリスト大西氏が取材をベースに江副氏の功罪を描写。褒めまくる訳でもなく、けなしすぎるわけでもない、そこにジャーナリズムを感じました。 今自分は彼よりも「いかがわしく」いれているのだろうか、刺激される一冊です。 ▼おすすめのヒト ・リクルートの方 ▼印象的なコト ・そんな時江副さんは年齢や性別にかかわらず「誰でもいいから結果を出せる人」を登用しまし

          起業の天才/大西康之/2021/★★★★☆

          稲盛和夫のガキの自叙伝/稲盛和夫/2002/★★★☆☆

          日本の近代の経営者の中で3本の指の中に入るのが稲盛氏だと思います。京セラ、KDDI、JALはもとより、盛和会、京都賞など、数々の社会的な貢献をされてきた方。 日経新聞の私の履歴書を編集、加筆した作品。昭和の名経営者が何を感じ、どんなことをしてきたか、非常にリアリティをもって味わうことのできる作品です。 ▼おすすめヒト ・稲盛氏のことが知りたい方 ・経営者に興味がある方 ▼印象的なコト ・長丁場だからこのくらいでボチボチ行こうなんて、新参者にペースを考える余裕があるものか。

          稲盛和夫のガキの自叙伝/稲盛和夫/2002/★★★☆☆

          成功者の告白/神田昌典/2004/★★★★☆

          外務省入省後、28歳でウォートンMBA卒業。その後、コンサル、米国家電メーカー日本代表を経て、34歳で経営コンサルタントとして独立と共に執筆活動を開始。10冊以上の著書があるが、本書は37歳の時の本。 読むとわかるが神田さん自身の本を小説風に仕立てたとても読みやすい作品なのですが、開成高校から上智大学といった経歴や、37歳の時点で自らを「成功者」と呼ぶあたりにかなり独自の価値観を感じる一方、この本自体は体験談から帰納法的に法則を言語化されていて、非常に興味深い作品です。 ▼

          成功者の告白/神田昌典/2004/★★★★☆

          住友銀行秘史/國重惇史/2016/★★★☆☆

          1990年3月~1991年7月、作者が45歳に頃に暗躍したイトマン案件に向き合う約1年半を克明に記述している。なお筆者國重氏は、49歳で同期トップで取締役、54歳でネット証券の社長、60歳で楽天副社長、楽天証券会長、70歳でリミックスポイント社長という華々しい確約を見せ、71歳で本書を執筆し、昨年78歳で鬼籍。 不正、詐欺、そして詐欺を隠すための詐欺は、どの程度えげつなく実行されるのか、取り締まる方はどれだけの覚悟や行動力が必要なのか、筆者主語ではあるものの、この本を読むとよ

          住友銀行秘史/國重惇史/2016/★★★☆☆

          仕事と人生/西川善文/2021/★★★★☆

          58歳で住友銀行元頭取、66歳で日本郵政元社長の西川氏の仕事観を、インタビューをもとに構成した本。過去に社会的な大ニュースになった安宅産業、イトマン等の事件のエピソードを交えたリアリティがありつつ、また過去の住友銀行関連で晩節を汚したとされるような方々でもあっても、良い部分はよい、良くない部分は良くない、と本で触れられている点に凄みを感じました。ラストバンカー呼ばれた西川氏の一旦触れられる良書です。 ▼おすすめのヒト ・金融業界に興味がある方 ・仕事で価値を発揮したい方

          仕事と人生/西川善文/2021/★★★★☆

          カーボンニュートラル超入門/前田雄大/2022/★★★☆☆

          様々な気候変動系の入門図書が主に秀和システムから出ていますが、ダントツでこの本の取り扱うテーマが面白いです。筆者はyoutubeでGXのことを解説する解説動画を出している前田氏。元外務官僚で、この分野の最先端でコンサルなどビジネスサイドの最前線にいらっしゃるゆえの各章の「問い」の立て方。入門書を読むのであれば、この本が一番おすすめです。 ▼おすすめのヒト ・カーボンニュートラル・脱炭素・GX等のメガトレンドに興味のある方 ▼印象的なコト ・PPA争奪戦がすでに始まっている

          カーボンニュートラル超入門/前田雄大/2022/★★★☆☆

          リーダーを目指す人の心得/コリン・パウエル/2012/★★★★☆

          黒人として初めてアメリカ陸軍で四つ星大将、4軍のトップである統合参謀本部議長に史上最年少で就任、4つの政権で国務長官という政府の要職を務めた方。軍事の最前線は生と死が表裏一体の中でリーダーシップについての記述は、ビジネスパーソンのそれよりも深く心に沁みます。原題が「It worked for me.(私はこれでうまくいった)」であるように、ビジネスで参考になるかはわかりませんが、リーダーシップに関する貴重な一冊です。 ▼おすすめのヒト ・政治に関わりのある方、興味のある方

          リーダーを目指す人の心得/コリン・パウエル/2012/★★★★☆

          星野リゾートの教科書/星野佳路/2010/★★★☆☆

          かの有名な星野リゾートの星野社長が経営に読書をどう活用しているか述べた書籍。最初に読んだのは、自分が旅行業界で仕事をし始めていたころ。いま読み返すとかなり星野氏と自分の刺さる本の種類や、同じ本でも刺さったポイントが違うんだな、と実感しました。 中でも印象的だったのは星野氏の経営のそこにある内村鑑三の教え。何とも灌漑深いです。 ▼おすすめのヒト ・読書と事業運営の接点に興味がある方 ・ホスピタリィ、ブランドビジネスに興味のある方 ▼印象的なコト ・教科書にある定石を理解して

          星野リゾートの教科書/星野佳路/2010/★★★☆☆

          リーダーの現場力/迫俊亮/2017/★★★☆☆

          29歳でファンドからミスターミニッツのCEOとなった迫氏の体験談。店舗型×労働集約モデルのビジネスにおいて、現場関係がない筆者が突然会社のトップになってから、いかにしてメンバーの方々と信頼関係を気づきながらチームとして成果を出すのか、そのエピソードが赤裸々に語られている。現場への執着、最前線への執着に刺激をうけます。 ▼おすすめのヒト ・チームで成果を出したい方 ・異動したばかりの組織長として成果を出したい方 ▼印象的なコト ・心でいくら現場をリスペクトしていても、一挙手

          リーダーの現場力/迫俊亮/2017/★★★☆☆

          Hot Pepperミラクル・ストーリー/平尾勇司/2008/★★★★☆

          1980年リクルート入社し、2001年のHP事業部長、2003年に狭域ビジネスディビジョンカンパニー執行役員になられた伝説の平尾氏の名著。当時の名前や情景が事細かに語られており、おそらく現代であれば5年後だったとしても出版できない内容。 15年前の作品なのでさすがに時代遅れだと感じる描写や教訓もたくさんあるが、当時にして売上300億円、利益100億円のビジネスまで急成長させた熱狂が伝わってきます。リクルートの全国×低単価ビジネスを成り立ちを肌で感じられるので、是非読まれていな

          Hot Pepperミラクル・ストーリー/平尾勇司/2008/★★★★☆

          経営者が語るべき「言霊」とは何か/田坂広志/2003/★★★★★

          「言霊」と聞くとちょっとスピリチャルな気がしますが、従業員に向けて「語る」時に留意すべきポイントは何か、その本質を言語化されていると思います。プレゼンする前に読むべき本。 ▼おすすめのヒト ・組織長を志す方 ・経営者、事業責任者 ▼印象的なコト ・それは「腹の奥底にある力」問題なのです。では、その力とは何か「信ずる力」です。自分の語っていることを、本当に深く信じているか。そのことが問われているのです。 ・「これから何が起きるのか」「これから何をめざすのか」その二つについて

          経営者が語るべき「言霊」とは何か/田坂広志/2003/★★★★★

          人を活かす経営/松下幸之助/1979/★★★★☆

          パナソニック社を一代で築いた、言わずも知れた昭和の名実業家。高度経済成長期の日本の事業環境のエピソードを中心に、経営を人という切り口を中心に語っている。ややエピソードが多く、教訓が少なめだが、経営への姿勢のひとつを知ることができる良本。 ▼おすすめのヒト ・組織長 ・新しく自分で会社を立ち上げる方 ・高度経済成長下のビジネス環境に興味のある方 ▼印象的なコト ・人間はだれもが、磨けばそれぞれに光る、さまざまな素晴らしい素質を持っている。だから、人を育て、活かすにあたっても

          人を活かす経営/松下幸之助/1979/★★★★☆