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本物マウンティングは要らない

スレッズでは、 毎日、カメラマンや飲食店の方、セラピストやトレーナーの方の「本物論争」を見ています。

たしかに命がけで本気でその分野に向き合ってきますと、
「おいおい、こいつふざけんなよ」
という人に出会うものです。

ほとんど経験もないことをべらべらと偉そうに語っていたり、
「もうほぼ詐欺じゃね?」
みたいなものもたくさんあります。

それに対して本気の方がモノ申したくなるものわかる。

分かるけれども、「ニセモノ」はいずれ淘汰されていくものです。

ぼくらが裁かなくても「天」に裁かれていく。

だからわざわざ「これが本物だ」と言わなくてもいいのかなと。

世の中には「入門レベル」の人口が圧倒的に多いですからね。

プロから観てふざけたものでも、入門レベルの人には役に立ったりします。

ぼくは趣味で写真を撮ったりしますが、本格的にやる気はないので、 とりあえずF値を下げましてボケを出しまして、遊んでいます。

玄人の方には笑われるんでしょうが、ぼくはこれでいいんです。

そこで「写真というものはな…」と語られると興ざめです。

だし、プロ中のプロほど、「初心者テクニック」を笑わない気がします。

その意味で「本物かどうか」って、どうでもいいことです。

大切なのは「マッチング」です。

買い手が求めているものを提供できていれば、それが「浅いモノ」でもいい。

逆に買い手が求めてなければ、「深いモノ」であっても価値はない。

ぼくはカフェが好きですが、あまりに豆や焙煎の仕方の違いを説かれても、あまり分からない。

それよりテーブルや椅子など内装や空間、そして店主さんに興味がある。

ぶっちゃけコーヒーはコンビニのコーヒーを出されても分からないでしょうね。

だから「本物にこだわらない」というふうに、最近は思っています。

ぼくも、元々は「本格志向」だったんです。

でも「それってエゴだな」と気づいてから、「求められるものを提供すればいい」と考えています。

合気道も同じ。本格的に合気道の修行をしたい人は少ない。

でも「合気道を気軽に体験してみたい」というニーズはあるんです。

それで「AIKIX(アイキクス)」という合気道エクササイズができた。

道着に着替えてなくていい。
初心者でも達人みたいな技ができる。
笑いながら楽しめる。

それでいいんだと、今は思っています。


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