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スピードというスタートアップ最大の武器をフルに活かすためにUbieがやっていること

こんにちは。Ubieのプロダクトマネージャーの林田です。2月に入社し、今月から新規サービスの立ち上げを担当することになりました。6人の小規模なチームで毎日議論しながらサービス開発を進めています。

入社後最初のnoteということで入社エントリーということになりますが、すでに3ヶ月が経過したので入社後に経験したこととその感想を中心にお話ししたいと思います。


速さに驚く

入社前に想像していたことと、実際に感じたことの最大のギャップは圧倒的なスピード感でした。Ubieはスタートアップとはいえ既に約300名の社員がおり、月間約700万人のユーザーを抱えています。さらに、医療という機密性が高い領域の情報を扱う会社なので、意思決定にそれなりに時間がかかるのではないかと予想していました。

しかし、入社してみると、物事が進むスピードは予想をはるかに上回り、入社して3ヶ月経った今でも「まじかよ、、、すげーな」と驚くことが多々あります。いい驚きだったし、このスピード感に置いていかれまいとひーひー言いながら仕事しています。

たとえば
- 自分が入社した直後の2月に見つかった事業機会を重要イシューと捉え、推進中の事業の優先度が変更されました。次の週には予備調査を開始し、3月には色々なチームとリソースを調整して新しいチームが組織されました。(ちなみに、今自分がいるチームです)
- 大規模なリソースが必要となる事業の立ち上げで、一旦そのあたりはパンクしたら考えようというスタンスで、最速でサービスをリリース。サービスを提供しながら改善を回していくようなアプローチをとっていた。

などなど。会社全体の意思決定からチーム内の活動に至るまで、スピードが重視されていると感じます。

スタートアップにとって速いことの価値

大きく資金を調達してそれを燃料に駆け抜けるのがスタートアップです。なので立ち止まっているだけで大きく損をします。スピードは命です。
ただ、言うは易しですが実行はなかなか難しい。自分は前職もスタートアップだったのですが、正直このUbieのスピード感に軽く嫉妬を覚え(笑)、なぜこんなに速いのか?を3ヶ月間色々考えていました。

スピードというスタートアップ最大の武器をフルに生かすためにUbieがやっていること

スピードと引き換えにリスクを取る覚悟

スピードを重視するということは代わりに何かを犠牲にするということです。Ubieでは「スピードを優先するために一定のリスクを取る」ということがカルチャーとして深く浸透していると感じました。

たとえば施策を打つ時に
「これを実行するとこんなリスクがあるよね」
ということを自分が話題に出したことがありました。
その時のチームでの会話はこんな感じ
「それって発生したら最悪どうなる?」
「そのリスクをヘッジしてリリースタイミングを後ろにずらすと、その期間学びが得られないけどどっちを取るべきだろう?」
「どうやったらそのリスクを回避しつつ最速で実行に移せるだろうね?」
「規模をこのくらいに絞ったらリスク抑えつつ早くリリースできそうだね」
「じゃ、明日にはリリースできるかな!」
物事を前に最速で進めることが偉いという価値観のもと、どうやったら最低限リスクヘッジしつつ実現できるだろうということが常に会話されています。

つまりはこれ

また、コミュニケーションのスタンスにおいても、受け手側を信頼して率直に発信することがよしとされており、無駄に悩んだり丁寧に言葉を選んだりする手間がない分スピードに一役買っていると感じます。
入社まもない頃に「新しくできたチームで気兼ねなくコミュニケーションをできる状態が確保されないと最悪1Q無駄にするよ」という印象的な社内発信もあり、率直なコミュニケーションは心掛けとかいうレベル感じゃなく、Ubieメンバーとしての責務なんだなと感じました。

部屋の中の象はスピードの敵

個々人が自律的に判断するための目標のアラインメント

「今何が一番大事なのか?」を常に全員が意識することで組織戦略にとって正しい方向に出力が最大化され、スピードが出ます。そのために重要なのがアラインメントです。UbieはOKRの運用を徹底することでメンバー全員が「今何が一番大事なのか?」を意識でき、自律的に今自分は何をすべきかを考えられるようになっていると感じました。

日々のチームの活動の中でも
「これ、先週はやることになってたけど、今となっては目標を前に進めることにあんまり効かなそうでは?」
「ここ2-3日、OKRを前進させることにつながる活動全然できてなくない?大丈夫?」
といった会話がよく行われています。
また、
「1ヶ月このOKRの元やってきたけど、開始時点より解像度上がってきたからKRこう書き換えない?」
というようにOKR自体も風化させないように適切にリファインされていると感じます。
チーム間での会話においても
「この件はOKRに設定されている内容なので、定常業務より優先させて取り組むべきだと思うけどどうかな?」
「こんなアイデアを思いついて、このObjectiveに効くと思ったからこっちのチームでやっちゃっていいかな?」
とOKRによるアラインメントを前提とした会話が頻繁に行われています。
日々の活動の中でこれほど目標が浸透しているのはすごいな〜と思いました。

OKRの運用における工夫やアラインメントを担う中心的役割の人たち(社内ではオーケストレーション人材と呼ばれてます)へのサポートなど、どうやって浸透させているのか?についても書きたいことがいっぱいあるのですが、長くなってしまうのでそれはまたの機会に。

アラインメントってこういうことの積み重ねだよなと感じた投稿

最高の実験場

機会を発見したら状況に応じて素早く実行に移せる構えになっているのもUbieの特徴だと感じました。
Ubieの事業づくりはちょっと面白くて、医療ドメインの特定のみに焦点を当てるのではなく、最終的に実現したいビジョンから逆算して都度都度フォーカスポイントを変えながら多面的に事業を進めています。そのため、患者さん、医療機関、製薬企業などなど医療にまつわるステークホルダーと幅広く接点を持っています。さらに、医師に至っては社内に多数在籍しているため、医療の領域で思いつくことは大体なんでもトライできる環境が整っています。自分たちが今検討中の機能も医師がいなければ絶対に実現できないものなので、チームに医師がいる強みを感じています。

また、冒頭にもお伝えしたようにUbieのtoCプラットフォームには月間約700万人のユーザーがいるため、定量的な検証を高速で回すことができます。1日もあれば、CTA(Call To Action)に対する反応の良し悪しが大体判断できてしまいます。インタビューのリクルーティングもサービスサイト経由で行えるため、定性調査もリードタイムを非常に短く実行できます。相談した翌週には4件のインタビューがセットできて驚きました。

まとめ

ということで「スピードと引き換えにリスクを取る覚悟」「個々人が自律的に判断するための目標のアラインメント」 「最高の実験場」がUbieがこんなに速く物事を前に進められる要因なのではないかと考えました。

…とここまで書いて思ったのですが、これらの要素はどんな環境でも再現性のある仕組みというわけではなく、「同じ志を持った、気持ちのいいコミュニケーションを取れる人たち」が集まっている上で成り立っていることかもなぁと感じました。自分もUbieの一員として事業を前に進めることに早く貢献せねばという気持ちです。

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実は、上記の新規事業のプロダクトマネージャーをやっているかたわらでプロダクトマネージャーの採用チームにも所属しています。

ジョブディスクリプションも自分が書いたりしたので興味があったらぜひみてみてください。

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