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わたしとラジオと

家で一人のとき、何か作業したり、課題やったり、おやつ食べたり、昼寝したり、はたまた寝落ちしたり。そんなときいつも私のそばにいたのはラジオという存在だった。


私はラジオが好き、だとは思っているけど、annをずっと聴いてるわけでも、めちゃくちゃネタメールが採用されているハガキ職人なわけでもない。でもなんか、ずっとラジオは自分のどこかしらにいつもいたような存在だった気がしている。


ラジオに初めて触れたのはいつだっただろうか。思い出してみれば小学校の頃。亀梨和也という、初めて応援したい人、推しという概念ができた頃。その人がラジオをやってるからじゃあ聴いてみようというような感じだったか。恥も外聞もなかったあの頃の私は軽い思いつきでメールを送ってみた。NACK5のラジオだったので、メールアドレスではなくHPのフォームに小学生ながら読んでもらえるよう工夫を凝らして送った。


そうしたら、読んでもらえたのである。今でも忘れない。あのときの興奮と高揚感は忘れがたいものだった。自分が書いた文を読み上げてリアクションをしてくれる人がいる。しかも自分の大好きな人に。この繋がりの喜びを幼心ながら知れた私はつくづく幸せ者だった。


私の姿を彼は知らないし、実際に会ってお話したわけじゃない。それでも、声だけの繋がりだとしても、何物にも代えがたい喜びだった。


そこからラジオという媒体に徐々に触れることになる。ラジオが好きとしてくれたのはやっぱり伯山先生かな。当時は「神田松之丞問わず語りの松之丞」。聴いたことがない方も一度聴いてみてほしい。内容を簡潔にすると一人でずーっと愚痴を言ってる番組。
概要にまとめるとあっけないが、聴いてみてほしい。彼の話術にきっと飲み込まれるはず。一人でずっと独り言のように喋っているだけなのに聞き応えが凄い。そして声だけで膨らむエピソードは話のの想像力をとてもかき立てられる。「ラジオって面白い!」と強く実感したのはこの番組のおかげだったと思う。



そこから徐々にお笑いというジャンルに足を踏み入れ、芸人とラジオは切っても切れない関係だと知る。冠番組のハードルはテレビより断然ラジオの方が低い。今この現代、様々なプラットフォームから自らの音声を発信できる時代。民放ラジオでも各ポッドキャストでもYouTubeでもあらゆる媒体でラジオを自分たちで発信できるようになった。そして私たちもいつでもどこでもあらゆる番組を楽しめるようになった。

芸人のラジオの何が楽しいか。圧倒的な個性だ。

べしゃりで飯を食っている芸人は、お互いの会話にそれぞれの個性が色濃く出る。そしてお互いの関係性、人間性、趣味嗜好が言葉に乗って伝わってくる。

「この人こんな声してるんだ」と芸人の声をラジオから知り、何に笑い、何に驚き、何に悲しみ、何に喜ぶのか。何を面白いと思っているのか。その人のニンが声から強くにじみ出ている。

この声から溢れる個性が実にバラバラで、本当に面白くて、私はラジオにハマっていったのだろう。


お決まりの定番コーナーも、お決まりの流れも、名物リスナーも番組ごとに多種多様。あの人の意外な一面がエピソードとしてポロッと出たり。ばかばかしい話も、賞レースへの真面目な想いも、「声」という媒体は実に正直なものとして私に伝えてくれる。



声はこんなにも人と人を繋げてくれる。


そんな繋がりの嬉しさをこれからも大事にしていきたいと思う。



ラジオへ。これからもお世話になります。




P.S. 聴いてるラジオ


真空ジェシカのラジオ父ちゃん



ストレッチーズのプリ右でごめん




ひつじねいりの荒走り教習所



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