持田哲郎(言語教師@文法能力開発)

受験指導を通じて文法教育・言語技術教育を実践している言語教師です。「文法能力開発」とい…

持田哲郎(言語教師@文法能力開発)

受験指導を通じて文法教育・言語技術教育を実践している言語教師です。「文法能力開発」というソロプロジェクト的な事務所で、英語教育と国語教育の連携・融合の観点から教材制作などを行っています。その傍らで、予備校や塾で、英語・国語・小論文を教えています。

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2024年度オンライン個別指導

ご挨拶いつも持田のnoteをお読みいただきありがとうございます。この記事では2024年度の文法能力開発のオンライン個別指導についてご案内いたします。なお、当年度はオンライン個別指導のみのご案内となります。移動の関係で家庭教師はお引き受けできませんのであらかじめご了承願います。 時間枠について指導可能な時間枠についてですが、長期間指導可能な常設の時間枠を、120分換算で週に12枠設けております。このうち9枠はすでに埋まっております。 指導時間枠の設置例 月曜:10:00~

    • 授業前後の質問・相談

      対面授業では、講師が受講生のいる教室で授業を行います。このため、授業の前後には講師が講師室にいるわけです。この時間に受講生が質問や学習相談をすることができます。 ここで大人の事情についてお話しします。予備校講師の大半は非常勤講師で、授業のある時に予備校の校舎にやってきて、授業が終わると帰宅したり別の授業を行う校舎に移動したりします。講師契約は年間予定や時間割に基づいて授業を行って講料をいただく、というものです。つまり、授業のみが契約上課せられた講師の義務です。このため、授業

      • 受験英語の硬直

        これまでも繰り返しお話ししてきたこと。文法やって文法問題対策、解釈やって和訳問題対策、のように個々の学習と設問対策を短絡的に結びつけることしかできない受験生がいます。以前は予備校や塾の講座も英文法と英文読解の2本立てでそれぞれの授業でそれぞれの対策を行うカリキュラムが大半でした。これで入試問題が解けないのは慣れが足りないからだということになり、学習量を増やし、それに伴って学習時間を増やせばよい、という話になったりします。 英文が読めること、英文に付けられた設問が解けること。

        • 今日はひとことだけ

          大学受験生にとって、自分の学習状況を客観的に見ることができるかどうかは合否の分かれ目となります。こうしたメタ認知ができなければ、何浪しても志望校には受かりません。

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          講義の役割

          予備校の授業は「講義」が中心です。講師が語ることを生徒が聴く、という形式の授業です。この講義の役割は、生徒にとってわかりづらいことをわかりやすくし、気づきにくいことを気づきやすくすることにあります。学習をインプットとアウトプットに便宜上分けるならば、講義はインプットのきっかけ作りとして機能するわけです。 こうして考えると、大学受験にとっての講義というのは、あるとありがたいと思う人が活用すればよく、絶対になければダメ、というものでもないことがわかります。実際、わかりづらいこと

          大学受験英語のシラバスデザイン

          文法能力開発の『ゆっくりとしっかり学ぶ英文法』は汎用性の高いコンテンツですが、大学受験英語にも活用することができます。受験英語に対応させていく場合、読解にも作文にも応用できる文法知識を、文法項目ごとに単純なものから複雑なものへと段階的に学んでいくことになります。いきなり難しいものをやらされない、そしてじっくり時間をかけて学べるという点で非常に安心感のあるシラバスとなります。 一方で、高校をすでに卒業している浪人生は、曲がりなりにも「一通りの文法」を学んでいます。基礎が不十分

          大学受験英語のシラバスデザイン

          まだそんなことを言ってるの?

          大学受験英語の話。文法知識はだいたい身についたので次は解法を学ぼう。そう考える受験生がいます。こう考えている時点で志望校の合格は厳しいと言わざるを得ません。 いわゆる4択問題でいうと、解けない原因は文法知識が「だいたい」しか身についていないか、括弧の前後2センチくらいしか視野に入れていないかのどちらかです。「知識」と「意識」の少なくともどちらか一方が不十分であることが解けない原因となっているわけです。 「文」を単位とした学習を積み重ねていくこと。このことは再三に亘って持田

          まだそんなことを言ってるの?

          「おもろい」授業

          関東では馴染みの薄かった「おもろい」という形容詞も、徐々に定着しつつあるようです。授業に対する評価として「わかりやすい」という形容詞があてがわれることがありますが、それとは少し違った方向性を示すものに「おもろい」という評価を聞くことが増えてきました。 受験勉強とは言え、おもしろがれることは学習の継続を促す要因となるので悪いことではありません。むしろ、おもしろがってもらえれば授業者としては成功で、あとは受講者が自分で興味の向くままに勉強を進めてくれればよいということになります

          学習者いろいろ

          外国語として実際に英語を学ぶ人にはさまざまなタイプがいます。社会人の方であれば何らかの英語試験のために勉強している方が多数派でしょうか。上級学習者になると、「英語道」のような境地に至り、生活の中心に英語学習を据えています。このタイプの方はプロ学習者であり、英語学習が職業のような方です。学習成果をマネタイズする手段として講師となり英語を教えたりしている方々です。 試験が主で学習が従の人と、学習が主で試験が従の人がいます。日本における英語の必要性を鑑みると、前者の学習者が一定数

          私大専願と精読、または訳読

          大学受験生の、徐々にレアとなりつつある層。私大専願で、一般選抜個別試験を目標とする人たち。持田が受験生だった30年以上前なら首都圏では最大勢力でしたが、今は総合型選抜も広まり、共通テストや外部英語試験のスコアだけで合否判定をする一般選抜も増えています。 私大の一般選抜個別試験で出題される問題の大半はマークシートによる多肢選択式です。英語の場合は、記述式問題の定番である和訳問題や内容説明問題が出題されないため、精読学習が不要と考える受験生が多いようです。 しかしながら、中間

          私大専願と精読、または訳読

          難しい・・・

          頑張れば潰れるし、頑張らなければ潰される。そういう時代です。興味を持ってのめり込んでいるものであれば、「頑張る」という気負いがなくとも深め続けていくことができます。しかし興味がないものをやり続けようとしても、苦痛で仕方がないという人もいるでしょう。 受験勉強をやりきった人の多くは、実は受験勉強にのめり込んだ人たちです。試験対策として勉強することに苦痛を感じないどころか、むしろ快楽を覚える人たちだからこそ、司法試験や国家総合職試験などに合格できるわけです。 そうではない「一

          開講1か月の現在地

          予備校生は、そろそろ開講して1か月を迎える時期です。いわゆるゴールデンウィークのイレギュラーにも耐えて通学・受講を続けている人、すでに挫折して授業には出ていない人、いろいろな状況の人がいると思います。 そして、そろそろ差がつき始める時期です。 明らかな差となるのは秋頃でしょうが、すでに少しずつ差がつき始めています。模試の文法・語法問題は知識を直接問う問題ですから、比較的学習効果が早く反映される領域です。こうした問題での失点をケアレスミスと断じてしまうのは危険です。 また

          もしかして、模試を受けっぱなし?

          昨年、こんな記事を書きました。 この時期の受験生であれば、読解問題の本文を、全体を通して精読するのも有効だと思います。今の模試は、解説冊子に本文の詳しい解説が載っています。正直、当事者から見れば割に合わない仕事です。受験生の皆さんに活用してもらえなければ報われません。本文の全文解説は、復習の際に本文を通して読み込むことを想定して書かれたものです。読めていない箇所が把握できれば、解けていない原因も明確になります。 「問題形式ガー」という人もいます。それもひとつのやり方です。

          もしかして、模試を受けっぱなし?

          一手間が大きな差を生む受験英語

          今も、単語のリストをひたすら眺め、文法問題集を赤シートで多いながら眺め、知識の確認を行っている受験生がいます。この春から本格的に受験勉強を始めて、さっそく知識の確認です。進学校で定期考査で常時9割以上の得点率の人には、身につけてきた「学校英語」を「受験英語」の視点で自己評価する上で大切な学習です。 えっ、そんな人そんなにたくさんいるんですか? 上記のタイプの人たちは高1の頃から塾や予備校に通っていたりして、学校の勉強と受験勉強を並行させてきています。問題は、そうではない「

          一手間が大きな差を生む受験英語

          文学こそ、ことばなれ

          国語は文学か語学か、などという「議論」が交わされたことがあります。このとき、国語の教師であれば、まずは「国語」「文学」「語学」がいったい何を指しているのか、という定義を明らかにしようとします。明確な定義が確立できないとしても、当面の議論に支障を来さないようにとりあえずの定義を共有しようとします。この手順を経ないで議論に参加する国語教師はいません。 さて、その文学ですが、文学もまたことばで紡ぎ出されるものである、という紛れもない事実があることを忘れるわけにはいきません。作者が

          日曜日のオンライン個別指導について

          オンライン個別指導につきましては、こちらでご案内しております。 日曜日の指導に可否ついてお問い合わせをいただくこともあるのですが、現状では日曜日は授業準備や教材研究などのために充てる日としております。日曜日の新規の受講は受け付けておりませんし、緊急を要する場合を除いて他曜日の指導の振替として日曜日に指導を行うこともございません。 どうぞよろしくお願いいたします。

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