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メモの才能がない

 こんなnoteでも日々思いついたアイデアに基づいて書かれていまして、「これは書けそうだぞ」と思いついたものを次々と形にしているんです。ちゃんと形になっているかどうかは別として。

 お笑いばかり見ているせいか、その手のアイデアはいつの頃からかネタと呼ぶようになりました。芸人でもないのに、ネタを探す日常を過ごしているわけです。

 ネタはそれなりに思いつくんですが、思いつく瞬間というのが、ジョギング中だったり入浴中だったりと、メモに不向きな状況だったりするんです。本当に「よりにもよって」です。

 とりあえず、何とか脳に記憶を保持したままメモができる状況まで持って行こうとするんですが、持ち前の集中力のなさが猛威を振るい、まあまあ忘れるんです。ネタを覚えたまま帰宅できた時点で安心してしまい、メモするのを忘れ、ついでにネタも忘れた時だってあります。

 無事にメモできても安心はできません。メモをなくす危険があるからです。メモできた時点ですっかり油断してしまい、メモを残したことも忘れて、自覚がないまま紛失するパターンも珍しくありません。メモの方法を1種類にするとよくないとなぜか思い込み、紙切れ、チラシの裏、ノート、メモアプリなど、様々な場所にメモを残してリスク分散を試みたこともあります。もちろん、いつどこで何をメモしたか、その全てがゴチャゴチャしてしまい、結果として大量のアイデアを失ったも等しい状態に陥りました。

 ネタをキチンと文章にして、いつでもnoteに載せられるような状態となってもまだ油断できません。書いた記憶はあるのにnoteへ下書き保存されていない怪現象に見舞われたこともありますし、文章としてPCのどこかに保存したはずなのに、そのファイルがどこにあるのか分からなくなったこともありました。

 いろんな段階でネタを消失してきた私ですけれども、たまに取り戻せる場合もございます。忘れたネタを頑張って思い出した、何となくコートのポケットに手を突っ込んだらメモした紙切れが出てきた、PCのファイル整理をしていたらたまたまファイルを見つけた、なんてことがございました。

 最初は「やった、ネタを取り戻した」と喜ぶんですけれども、書き留めたネタは私のnoteに書かれているようなものばかりなんです。毒にも薬にも、下手したら暇つぶしにもならないようなものばかり。ですから、せっかく見つかったメモなのに、よく見たらロクでもないワードが書き殴られているだけで、先ほどの喜びとのギャップで力が抜けるんです。

 既にnoteで公開しているネタが書かれたメモを発見する場合もあります。どういうことかと申しますと、まずネタをメモした時点で安心してしまい、メモしたことを綺麗に忘れます。メモした事実を忘れるわけですから、メモを紛失したとしても本人は全く気づきません。そのうち、全く同じネタをまるで初めて思いついたかのように思いつき、その時はたまたま文章にまとめてnoteに公開できた。そして、すっかり一段落してから、失くしていたメモを発見したと、そういう流れです。この「失われたネタを取り戻したぞ」からの「これもう書いたじゃん」の落差はなかなか格別で、全身の関節が脱臼しそうになります。

 改めてこうやって私のメモ状況を文章にしてみると、自分はアホなんじゃないかと思えてきます。少なくとも、メモを取る才能が著しく欠けている。とにかく、私のnoteはこのようなバタバタを経て書かれています。今後ともお楽しみくだされば幸いです。

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