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単純な桃白白夢

 ウィキペディアの「夢」の項目を見ていると、「どうして夢を見るか」は研究によって分かってきているようですが、「どういう時にどんな夢を見るか」など、まだまだ不明な部分は多いようです。きっと様々な物事が複雑に絡み合った結果として、夢は私たちに多彩な情景を見せているのでしょう。

 そんな私も先日、印象深い夢を見ました。一言で表すなら桃白白タオパイパイです。

 桃白白とはドラゴンボールに出てくる殺し屋でございまして、後ろに垂らした長い三つ編みが特徴です。

 桃白白の有名なシーンとしてあげられるのが、太い柱を空中にぶん投げ、それに乗って移動するところです。あまりの移動方法だったためか長年にわたってネタにされ続けておりまして、コミックの表紙にもなっています。

 明らかに難易度が高いんですが、夢の中の私はいとも簡単に柱をぶん投げ、サッと飛び乗ったわけです。みるみるうちに遠くかすんでゆく地上の風景を尻目に、私は柱から落ちそうになることもなく、安定した空の旅を楽しんでおりました。

 そこで目が覚めました。その日はホテルに泊まっており、いつもよりいい環境で一晩を過ごしました。そのお陰か桃白白方式の移動は夢としては非常に爽快なほうで、穏やかな目覚めとなりましたが、足元に違和感が。布団をめくると円柱状の抱き枕がちょうど私の足の下にありました。真上から見ると、柱に乗って移動する桃白白と全く同じ格好なんです。そりゃ夢に見るわな、と思いました。

 夢の内容は様々な物事が複雑に絡み合った結果として決まってくるのだとは思います。その先入観は今でも変わっていません。ただ、たまにはものすごく単純な理由で見る夢が決まる場合もあるんだなあと、多少は考えを改めた次第です。

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