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旅の思い出としてのタオルマフラー。

この文章は恋する主婦サポーター、さとうかずみさん(twitter)に寄稿していただきました。西葛西出版のタオルマフラー制作委員長に任命されたかずみさんの文章をぜひお読みください。

この記事はOWL's Forestのメンバーによる寄稿ということで無料公開させていただいております。



 子供の頃、親戚の家に遊びに行った。従兄弟の兄ちゃんたちが、旅先の地名の入った提灯やらペナントやら部屋中に飾っていた。そんな記憶がある。
 
 天井に貼ったペナントとアイドルのビキニ姿のポスターにドキドキして、従兄弟たちが「オトナ♡」に思えたものだ。

 しかし、あの観光地提灯、ペナント、決してカッコ良くはないよね、今思えば……。 御朱印集めなんかと同じなのかな。あの提灯の魅力は何なのか。
 
「旅の記録」コレクションする事に大きな意味があるのだろうか……。 コレクション魂を揺さぶるアイテムなのか……。

 あ、そういえば。我が家にもあるじゃん。 「旅の記録」 タオルマフラー。

 はっきり言ってタオルとして使わない。マフラーにもしません。 でも、買ってしまうんです。初めて行ったスタジアムで、推しが移籍したチームで……。
 
 じぶんへのお土産。 タオルマフラー。 昔は壁一面に貼っていた。 現在は 大量に「タオマフ専用引き出し」に眠る。 時折、並べ替えたり、ただ眺めてニヤニヤしている。



思い返せば、1986年くらいからであろうか。 大好きなTUBEのライブに行っては、毎回ツアータイトル毎のデザインのタオルをコレクション。

 勿体なくて使わない。使えない。洗濯するなんて以てのほか。摩耗してタオルの風合いが変わる事を恐れ使わない。ただただ参加したツアーの証として、コレクション。
 
 だったらタオルじゃなくて良いじゃん。といふことなかれ。
 
 ツアータオルも、その思い出の代弁者。 タオルマフラーもまさに。 またさ、毎年デザイン変わるから、買っちゃうんだよね。 推しの番号、名前入りなんて、見つける度、買いそうになってしまう。

 数年前、ヴィアティン三重でご当地タオルマフラー「津」「四日市」「桑名」の名前を入れたものを出したことがあった。 チーム名、ロゴ、エンブレム、スローガン、マスコットキャラクターだけじゃない、地名、土地柄、名産、その土地の象徴をメインコンセプトにしたタオルマフラー。すごく良いと思った。

 これこそ、現代のペナント、観光地提灯ではないか!! Jリーグでもご当地タオルマフラー出してるところ、結構多いのね……。なかなか面白いですよ。 我がクラブの、我が土地のタオルマフラーデザインイケてるぜ!てのあれば、教えて頂きたい。
 さて……。この増え続けるタオルマフラー……。どうするんだろ、私。 タオルマフラーは旅の思い出の代弁者となりえるのだろうか? タオルマフラーはコレクション魂を揺さぶるアイテムなのか? 私のタオルマフラー愛は多分、これからも止まらない。

皆さんは、タオルマフラー...どう扱っているのかしら?

どう愛していますか?


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