マガジンのカバー画像

OWL magazine 旅とサッカーを紡ぐWeb雑誌

サポーターはあくまでも応援者であり、言ってしまえばサッカー界の脇役といえます。しかしながら、スポーツツーリズムという文脈においては、サポーターは紛れもなく「主役」です。OWL m… もっと読む
スポーツと旅を通じて人の繋がりが生まれ、人の繋がりによって、新たな旅が生まれていきます。旅を消費す… もっと詳しく
¥700 / 月
運営しているクリエイター

#すたすたぐるぐる

命名:環七ダービー 東京23FCvs南葛SCの怖すぎる因縁と輝かしい未来

 江戸川区と葛飾区について、皆さんどのくらいご存じだろうか。葛飾区については『こち亀』があるからある程度イメージが湧くかもしれない。しかし、それ以上となるとどうだろうか。江戸川区については葛西臨海公園と地下鉄博物館の名前を挙げる人はいるものの、それ以上知っている人は元居住者くらいのものだ。  江戸川区には東京23FCがあり、葛飾区には南葛SCがある。  この2つのクラブは関東1部リーグに所属しているため直接対決が行われる。隣町同士の試合なので、これをダービーと呼ぶ人もいる

旅とサッカーのマガジンが静岡県を本にするとこうなる【無料公開】

 OWL magazine代表に居座っている中村です。世の中に不安がうずまく状況に突如なってしまいました。  思えばぼくが「夢」や「エンタメ」など楽しいことをしようと思ったのは、311の大震災があったときのことでした。世間を暗いムードが覆う中で、当時聞いていたPodcastチャンネル『東京ポッド許可局』が、番組を無料公開しました。  被災している皆さんが少しだけでも苦しみを忘れられたら……という趣旨でした。不謹慎だという人もいましたが、救われたという被災者の声もありました

山賊焼と馬刺しを食べたら、松本山雅に“入信”しそうになった――信濃の神々と戯れた酒場放浪記

滋味深き、山賊焼かっ食らわば緑の友。 信濃の駿馬と目指さん、遥かなる頂。 ある夜、「お告げ」が松本山雅FCの監督・名波浩さんに似た神からもたらされました。 目を覚ました午前4時。ベッドの横には『すたすたぐるぐる信州編』と缶チューハイ。どうやら、就寝前のワタクシは酔っ払って読書をしたまま眠りについたようです。おそろしい夢を見ていたようです。 本の中で、中村慎太郎が味わう馬刺しとお酒、薄荷が頬張るおやきなど「文字の飯テロ」を仕掛けられたワタクシが見た夢。どう考えてもおかしな

中村慎太郎はアンチ山雅で長野パルセイロの味方なのか?!町田は独立して県になるべき!!など。『すたすたぐるぐる』公開作戦会議!!@高円寺kiten!!

 こんにちは、長野パルセイロサポーターの……。ではないですけど、中村慎太郎です。どうも、山雅サポの中では「あいつは長野よりだから」という人がいるようです。 『サッカー旅を食べ尽くせ!すたすたぐるぐる信州編』まだの方はこちらから!!  6月9日(木)のイベント@高円寺へのお申し込みはこちらから!  ぼくは東京の人間なので、長野寄りも、松本寄りもないのですが、実は『サッカー旅を食べ尽くせ!すたすたぐるぐる信州編』については、明瞭に役割を分けています。    長野について書く

山雅が観たくて生きている。いちサポーターの私が、松本山雅FCで救われた話

まずはお知らせをいたします。 信州のフットボールを追いかけて、OWL magazineの皆が旅をした本が、いよいよ発売されました。 「埼玉編」に続くのは「長野編」ではなく、「信州編」。 そんなところにも、こだわっています。 他県の方々からは United States of 信州 などと揶揄され、地域で全く文化の異なる、我らが長野県。 その魅力が、どこか一ヶ所に偏ることなく伝わるように、OWL magazineの著者陣が丁寧に編んだ19編を収録しています。 私、薄荷(は

【信州ダービー】魂のぶつかり合い

信州ダービー。 それは魂と魂のぶつかり合い。 5月15日。 AC長野パルセイロvs松本山雅FC 長野出身の私にとって、地元長野県の2チームが戦う最高のダービー。 1万3244人。 いつもは約3000人を動員しているここ、長野Uスタジアムに、1万人を超えるファン・サポーターが集まりました。 J3でこれほどの集客をしている試合を見た事があるでしょうか。 同じ週末に行われたJ1、J2リーグを含めた全ての試合の中でも、1万3244人という数字は、埼スタ、豊田、神戸、等々

「好き」が重なり合う空間~ジャニーズ大好き女子がサポーターになるまで~

「けんちゃんって本当にサッカー好きだよね」 彼女が呆れたような顔と諦めたような口調で言う。 今でこそぼくと一緒にNACK5スタジアム大宮の手すりをつかみながらぴょんぴょんと飛び跳ねている彼女だが、付き合い始めた頃は全くサッカーに興味がなかった。 週末のデート先にスタジアムを提示し続けるぼく。せっかく週末に彼女の家に行ってもDAZNと2時間にらめっこし、ときたま奇声を上げるぼく。彼女の心がぼくから離れ始めていることをはっきりと感じ始めていた、付き合い始めて最初の春。 と

すたすたぐるぐると共に新章突入!新しい勇者と旅の仲間たち【OWL magazine flight;03】

「俺はもう駄目だ。成功しようと気力をみなぎらせていた時代も確かにあった。しかし、もう年老いてしまった。まわりをみてバランスよく振る舞うことはできるようになったが、以前ほどの勢いはない……」 「そんなことはないと思いますけど」…… 「いや、そうなのだ。自分のことだからよくわかる。俺は十分に成功してしまった。まだまだ先はあるが、これからは違う振る舞いをしなければいけない。勇者はもう引退だ」 「でも、そうしたら誰が……」 「それが君を呼んだ理由だ、須羽リセル。君にはぼくの後

OWL magazineと桝井かほ

 OWL magazineは群像劇。何が書いてあるかよりも、どういう人が書いているのかが大切です。  キャプテンさかまきによる「選手名鑑シリーズ」もありますが、中村も人物評を書いていこうと思います。この企画は記事数が減る来月からは消滅するかもしれませんが、隙間をみつけて書いていこうと思います。  来月からのOWL magazineは「旅への回帰」を強く掲げていくことになります。そういう意味では「桝井かほ」という人物にフィーチャーした記事はミスマッチに感じられるかもしれませ

【無料公開】3月のOWL magazine管理人あしかセレクト記事

こんにちは。 OWL magazine管理人のあしかです。 2022年、早いものでもう3ヶ月が過ぎ去ろうとしています。 暖かい春の訪れを待つ月末のOWL magazineでは、個性あふれる著者陣が書いた月内の記事からおすすめをご紹介しています。 悩みに悩み抜いて選び抜いた3名の著者が書いた記事をご紹介いたします。 昨日の桝井かほさんイチオシ記事をまだご覧になっていない方は、こちらからどうぞ! 五十嵐メイ 「書いて伝えるライター魂」先月、書くことへの想いの丈を綴ってく

信州本目次公開【書籍制作ゾンビ日誌】

 OWL magazine読者の皆様こんにちは。書籍制作でゾンビ化している中村慎太郎です。  今回はきつい……。本当にきつい……。山で遭難しているのかというくらいつらいです。そんな中、長野のドーミーインで漫画『岳』を読んだので臨場感いっぱいです。  『岳』は、松本市周辺で人が遭難して死にかけるのをせっせと助かる漫画です。あるいは、助けられずに死体回収をする漫画です。人が死んだ瞬間重くなる描写を、娘をおんぶした時に思い出して、人間年を取ると色々感じることが増えるなぁと思う今

福岡サポ・アウェイ平塚旅〜駅から歩いて週末のサッカー旅を楽しもう!

こんにちは、あしかです。 2022年シーズンのJ1リーグ、J2リーグが開幕。 週末にサッカーを観られるのは本当に幸せなこと。 「サッカーがある週末」を楽しみに、毎日の仕事や学校などの生活をがんばっているという方も多いと思う。 私もそのうちのひとり。 そして、実際にスタジアムへ足を運んで観戦に行く予定のある週末は、いつも以上に楽しみで仕方がない。 昨年の9月に中村慎太郎氏と一緒に出版社を立ち上げた。 当面の仕事は、当マガジンの書籍化を進めることだった。 サッカーに

いずれ登場するであろう「すたすたぐるぐる島根編」のWeb版序説に代えて【Short Letter】

何かのついでにサッカー。よくある話だ。 サッカーに限ったことではなく、スポーツ観戦と絡めた旅という手法がよく言われる。 称して、スポーツツーリズムというヤツだ。 ちょうど、こういう本が出ている。 この「すたすたぐるぐる埼玉編」は好評販売中だが、これに「信州編」なる続編も出るという。 それらに倣ってというわけでもないが、島根ならどうなる、という感じで、いくつか紹介してみよう。そのうち本当に出版されたりするだろうから、その序説代わりに御一読あれ。 但し、以下に列挙するもの

すたすたぐるぐる信州編の内容紹介。異例の制作途中での情報ダダ漏れ記事!

 作ってるプロセスを見せるのって、とっても大事!!  という言い訳を置きつつ、社長&編集者じゃないとなかなかできないハイパートップダウン式情報漏洩のお時間。流石に購読者限定にしようと思うのだが、それだけじゃ流石にサービス精神が足りないので、少しだけ無料部分にも記す。  もうね、ちょっとハードワークが過ぎるんですよ。今回何をしたかというと……。  ・編集者が突然離脱したことによる会社システムの立て直し  ・事業計画の見直しと銀行への説明  ・書籍制作プロトコルの再構築とチ