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アイドルファンをやめる&推しへの失恋

推し活に疲れてしまった…。
アイドルを推していたけれど、色々重なり、最後はとあることがきっかけでファンをやめようと考えた。
それまでの話。

(初めてnoteを書くので読みにくかったらすみません)


元々私の人生は終わっていて、死にたくなることがよくあった。
夢があったのに今ではやりたくない仕事をやっていて、お金もなく生活保護直前までいき、家も築50年のぼろ家だった。
顔もブスで性格がいいわけでもなく、いい歳して独身どころか恋人もいない…それどころか男というか人間嫌いだから恋なんかほぼしてない(変な男に遊ばれたくらい)これからも恋なんか無理だろう諦めていた。
そして家族もいない。両親は若くして亡くなり天蓋孤独だし、友達も年に1、2度連絡とる位の人が3人くらいしかいない(親友ではない)。
乳がんにもなり右胸もない。

とにかく自分には何もなくて、自分が大嫌いで死にたかった。現実にも二次元でも好きだと思える対象もない。唯一夢があったけどそれすらうまくいかなくて。生きてる意味がわからず時々涙が出ていた。今思えば鬱だったと思う。

だけど、推しAに出会って変わった。

私は芸能人に興味がなく、アイドルなんてもってのほかでチャラい人だと思ってた。知ってるアイドルは音楽が好みじゃなかったし聴いた事もほぼなかった。
だけど某グループの音楽に出会って、初めてアイドルの音楽がかっこいいと思えた。気になって調べてくうちにそのアイドルのメンバーAの性格の良さにも気付き、顔も好きになり、人として尊敬するようになった。
悪いイメージを持ってたことを反省する位、アイドルへの概念が180度変わった。

もっと知りたくなり、毎日動画や写真を見ていた。
人間嫌いだったのに気付けば恋をしていて、生きてきてちゃんと男性を好きになるのはほぼ初めてだった。
自分が嫌いだけどちょっとでも可愛くなろうとダイエットしたりネイルやまつげエクステや髪のブリーチもするなど美容にも気を遣うようになった。
仕事も夢とはかけ離れていたけど、推し活で気が紛れて頑張れるようになった。おかげで貧乏だったのが、気付けば1000万円貯まった。
推しは私の生きる糧になった。

とはいえ、貧乏時代を知ってるからちゃんとお金の管理をして推し活をした。まだ早いかもしれないけど、将来老後や死ぬまでのことを考えてたので金銭面の管理はちゃんとしないとだめだと思った。
無銭オタクではなく自分の中ではまあまあ使ったけど、貧乏時代がトラウマだったので大人としての理性が働き、自分が払える範囲内で我慢をしつつ推し活してた。

それでも推しのかっこいい姿が見れるだけで毎日が楽しかった。

初めの1年半くらいは。

人間は欲深いもので、それだけじゃ満足できなくなったようだった。


推しは大手の事務所のアイドルで、どんどん人気が出てきた。
ライブに当たらないことがあったり、当たっても数年推してるのに毎回スタンドの後ろの方か天井席ばかりで、一度もアリーナが当たったことがない。今ではドームでライブする位人気者だけど、そこまで有名でない頃でもスタンドしか当たらなかった。
悲しかったけど、その時は推しを遠くからでも見れただけでいいと思っていた。

でも後からファンになった同坦が毎回必ず当たっていることに気付いた。席も毎回アリーナで、それどころか最前や花道近くになることもあった。
何でだろう…?お金を出して転売屋とか複数名義で協力しながら裏で良い席譲ってもらってるのかと思ったけど、どうやらただ強運の持ち主っぽい?(真相はわからない)
そしてファンサも毎回貰っていると知った。うちわに反応してもらえたりと。
私にとっては遠い存在の、大好きな推しから。

胸が痛んだ。比べてしまうのはよくないけど、毎回何で私は遠くでしか推しを見れないんだろう…その子より長く推してるのに何で何もないんだろう…。
感覚的にはクラスにいる人気者の彼と、転入してきて私より後から彼を好きになった子が仲良くしてるのを、教室の端から眺めている感覚。
でも推し活って見返りを求めたら終わりって言うし、遠くからでも会場に入れただけで良かったと言い聞かせ、推しが大好きだから耐えた。

そして私も推しに会いたい…と思うようになった。
とはいえライブでは運がなく近くにいけないみたいなので、会話したりツーショットが撮れる対面イベント(抽選)に申し込むことにした。
元々自分が嫌いで「推しと対面とか出来ない…コミュ力ないし推しにこんなブス顔見せられない(ライブで一瞬ファンサもらう位なら大丈夫だけど)」と思って対面イベントは避けていたが、勇気を出して使う予定のなかったお金を対面イベントに積んだ。何度も。

だけど全て当たらなかった。無駄金になった。
アイドルのイベントなのに、ギャンブルにお金を出してるような感覚になって、罪悪感が凄くて辛くなった。貧乏を経験してお金はこの世でもっとも大事だと知っていたのに。あれだけ頑張って稼いだものが一瞬で塵に消えた。

一方、強運の持ち主の同坦は対面イベントも何度も当てていて、交流しまくっていた。
それどころか推しの体の一部と触れあっていた。
積んだお金も同じ位だったはずなのに…。その子のお金は推しと会話+触れあえる幸せへ変わり、私のお金は塵と消えた。

報われないのにお金と時間をゴミに捨ててるだけだと感じるようになり、段々オタクをやめたい…と口にするようになった。それでも推しが好きで、こんな人に出会ったことがなくて、離れられなかった。

でもそんな私にも一度だけ報われるチャンスが来た!
ライブのスタンド席が当たったんだけど、前をトロッコが走ることがわかった。私も数年目にしてやっと目くらいは合わせられるかもしれないと期待した。
初めて5メートル位前に来た。対面を何度もしてる人にとっては遠いんだろうけど、遠くから眺めてるだけだった私にとってはこれが今までで一番近い距離だった。
でも推しはファンをみるどころかメンバーに構っているタイミングで、こっちなんか見てなかった。まるで誰もそこにいないみたいにスルー。トロッコはどんどん遠くなり、ほぼ見えないところに行った時にようやくファンサを再開していた。
私は本当になんて運がないんだろう…。

そしてここからが一番の推し活をやめるきっかけになった話。
上の積み重ねがあってついに全てが崩れる事件が起きた。

最近気付いてしまった。
上で書いた強運の同坦は多分認知されている。
理由は詳しくは書けないけど、彼女のSNSもきっと知っていて、とにかく認知されていた。

過去最大のダメージを受けた。

わかってる。全ては金と運の力だって。
同坦は金と運の力で何度も推しの近くに行ったから認知されたんだと。だから同坦は悪くない。凄いと思う。そうなりたい。尊敬すらする。
ライブでは毎回アリーナや最前になり、毎回ファンサをもらっていて、対面イベントにも何度も参加していて。例え相手がドームライブもするレベルのアイドルでも、そりゃ認知するよ。
推しは「●●(ファン名)大好き!」と皆を平等に好きだというような発言をしているけれど、結局はお金と運に勝った(あと美人で若さがある)オタクしか相手にできないんだ。距離・物理的な意味でも。

アイドルファンの世界は金の殴り合い。無料でも楽しめるけど本気で好きで楽しみたいなら金の殴り合いになる。

同坦は自分の存在と、好きだという気持ちを知ってもらって、レスポンスをもらって幸せをかみしめている。
一方私はただ端っこで好きな人を壁から眺めてるだけの地味なクラスメイト。大勢の中の一人。いや、クラスメイトなんておこがましい。存在を知られてないんだから教室に漂う塵、透明な空気。
レスポンスもファンサもないのにトレカの紙の顔を集めて眺めて、画像やグッズの推しのかけらを集めて眺めて、幸せをかみしめてるだけの虚しいオタク。生身じゃないのにね。
見てもらえるわけでもないのに美容院やサロンで高いお金払ってネイルやまつげエクステ、ブリーチや髪質改善で見た目を綺麗にして、たどり着く先は紙のトレカの中にいる推し。

なんて惨めなんだ…。

推しは「僕たちが人気になっても遠くなったと思わないでください!いつでもそばにいます!」なんて言ってたけど、遠い。遠いよ…そばにいないよ。アイドルとしては100点の発言なんだけどね。

何度も言うが同坦は悪くない。推しも悪くない。ただただ自分の圧倒的な運のなさと、財力のなさが辛い。
(正確には金はあるけど貧乏時代がトラウマで将来の事を考えてしまって湯水のように使えないって意味)

アイドルにはまったことがない人にはたかがアイドルにこんな事で辛くなるなんてばかげてると思うけど、私にとっては初めてと言っていいほど好きになった人なんだ。
いい歳して恥ずかしいけど、人が嫌いで誰も好きにならないと思ってたのに、同性愛者かもしれないと疑うほど男性に興味なかったのに、やっと好きになった男性だったんだ。
冒頭にも書いたように自分には何もなくて。唯一生きる希望だったから。

認知されても彼女にはなれないんだから気にするなっていう人いるけどそうじゃない…存在を知ってもらえただけでこっちは嬉しいんだ。

頑張って貯めた全財産を、貢げばいいんだろうか。将来の事を考えないといけない歳なのに、そんな事忘れてバカになって。
でもやっぱり全財産は貢げないよ…。貧乏時代の鬱だった時代を知ってるから。お金はこの世で何よりも大事だと知ってるから。
私の中では自分の出来る範囲で限界まで使ってたけど、でもこんな額じゃ何にもならないんだね…。私は本当にATMでしかなかったね。


長くなったけど、こういった虚しさが積み重なって初めて本気でファンを降りようと考えてる。


同年代が結婚して子供を生んで着々と人生のステップを踏んでいる中、どこかで推しに時間とお金を使ってる事に罪悪感を感じていた。唯一あった夢に、時間とお金を使えばいいのに中途半端になっていたし。さらに上で書いた様な虚しさを感じてオタクやめたい…と時々思ってたけれど、好きで離れられなかった。
だけど自分は運も金も使えない虚しいオタクで、アイドルを推すのに向いてないと気付いて、ファンをやめたい気持ちが過去一最高潮に達した。

こういう気持ちになってしまったら、ただ音楽を聴いていいなと思ってた時代やただ推してて楽しかった頃には戻れない。認知されてるオタクを見て虚しくなり、自分も推しに近づきたいと欲深くなり、対面のためにお金の殴り合いをして、抽選に外れては虚しさを覚えてしまう。例え当たってももっともっとと辛くなる。これ以上推し活を続けても、このループに入って危険だ。

ファンをやめるしかない。


近々ライブがあるけれどもうモチベーションがない。
当たってるけどきっとこれもアリーナではないんだろう。ファンサなんて夢のまた夢だ。

大好きだったよ推し…いや今でも好きだよ…。性格も、笑顔も、存在自体が。

推しの写真を見ると涙が出て来る。失恋した感覚と同じ。
沢山あったトレカもグッズもアルバムも手放して、忘れる事にする。できるかな。明日には気持ち変わってんのかな。
でも忘れるにはやるしかないよね…泣きながらになりそうだ。

全て忘れて、今あるお金とこれからの時間を自分の為に使うのがいいんだろう。夢に向けて努力するとかさ。
でもこれもできるかな。私には支えになるものが何もないから、何か夢中になれるもの、気が紛れるものがないと生きていけない人間だから生きるモチベがなく自信がない。好きな人ができるのが一番だけど、人も自分も嫌いだから恋愛なんてもってのほか。

これから生きてくための支えを失う私。
また鬱に戻るかな…それが怖い。

またどうなったか書けたら書きに来ます…。
何かアドバイスありましたらコメントください。(2024/4/1追記 コメント欄開きました)
♡いいねだけでも救われるかも…。全く分かってないnoteを始めたのも、多分誰かに聞いてほしかっただけだから。乞食みたいでごめんね…

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