【散文詩】墓碑銘

涸れたのは命
泪はとめどなく

価値なき夢に溺れる日々
当てのない白い地図

黄泉に還るその日は
恐怖かそれとも成就か

吐露することで後付の思い出は
吹き上がった感情至極

分かってないのは他人ではなく
自己愛を隠さない素朴な屍

自己を知ることの不可能性にガクガクと鳴る
遠吠えできるなら負けではないし
勝ち負けへの執念に染まるなら
鴻毛たることに執着せよ

はぐれ者は無銘のままに永眠