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まだまだ聞かれる、「窓を開けていいの?」

やっと暑さが落ち着いて、湿度も下がってきたかと思ったら、9月末なのに最高気温30℃越えって、今年は異常すぎますね。

それでも、夜から朝にかけて、ぐっと気温が下がってくれるようになったので、寝苦しさから解放された方は多いのではないでしょうか。

秋物を重ね着できるまでには、もう少しかかるかもですが、ちょうどいい季節がやっと見えてきました。

この時期になると、新規のお客様と居住環境についてお話をさせて頂いた時に、必ず聞かれる言葉、それが、


「高気密・高断熱住宅って、窓開けちゃいけないんですよね???」


この質問について、あらためて回答しますね。


実は、先日、新築住宅のプラン依頼を頂いたお客様からも、

「実は私、窓開けたい派なんです・・・高気密・高断熱住宅って窓開けられないので、生活スタイルが合うか心配なんです。」

というご相談を、小声で頂きました。

小声じゃなくても大丈夫ですよ。

「開けちゃってOKです。」


家に暮らし方を合わせて無理するようでは、高気密・高断熱を選ぶ意味がなくなってしまいますよね。

現実に、高気密・高断熱に住んだことがない人の知識からすると、気密性と断熱性を高めれば、まったく窓を開けず、空調管理することで、ほぼ温度差のない暮らしができると思ってしまうかもしれません。

でも実際は、室容積に対して窓面積が大きい部屋と小さい部屋では、室温の変化は違いますし、24時間換気が2時間に1回家中の空気を入れ替えるという事は、その際の温度、湿度の影響を受けます。

住み始めると、昔住んでいた家では10℃単位で、暑い、寒いと感じていた方が、2~3℃の範囲で暑さ、寒さを感じられるようにチューニングされます。

ちゃんと身体を守れるモードに切り替わるが凄いんです。

どの状態が快適で、どうなると不快に感じるか、わかるようになります。

真夏、真冬はそれでいいんです。

これが、秋や春、外気温が23℃くらいで、相対湿度が50%くらいの季節だったら。

家の中を機械で温度調整するなんて、もったいなさ過ぎます。


エアコン切って、窓開けてください。


爽やかな風が入るように、窓配置しています。

もちろん、花粉症や幹線道路近くで排気ガスが音の問題などもありますので、住む人や土地の制限もあるかもしれません。

でも、窓を開けてもイイんです。


で、冷えを感じる季節になったら、窓閉めて暖房モードに入ってください。

私たち高性能住宅の送り手は、よりエコノミーに暮らして頂くために、ベーシックな冷暖房開始時期や設定温度をお伝えしています。

しかしながら、体感温度は人それぞれ。

家族ひとりひとりによっても変わってきます。

ご自身たちが心地よいサイクルを暮らしながら見つけて頂くのが理想です。

だから、「うちの家族は暑がりなので、冬も室温20℃あれば快適に暮らせます。」となれば、20℃でもOK。

私は、冬なら室温23℃、床面温度25℃がぴったり。


高気密・高断熱住宅は、「窓を閉められる」という選択肢も選べる住まい、程度に考えて頂ければ十分。

と言っても、真夏、真冬に窓を開けて暮らせるわけもないし、春や秋はどんどん短くなっている。

気候が厳しくなればなるほど、「窓を閉められる」暮らしの価値はどんどん高まりますね。


10月21日の見学会は、高気密住宅だけど、窓を開けてお客様をお迎えすることになるかも。

実際の暮らしに沿った、ご案内をしますよー。

こんなことができるのも、設計して、施工して、ご提案する人自身が、高気密・高断熱・全館空調に住んでるからなんです。

住んだことがある人が実生活をもって設計するのと、住んだことが無い人が知識だけで設計するのでは、大きな違いがあります。

ご興味ある方は、是非、見学会予約してくださいね。



hiroyuki 





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