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「強み」と「弱み」を武器にする

前回の投稿で、「強み」と「弱み」は表裏一体で、それを活かすも殺すも自分次第だと書きました。今回は、個人の強みと弱みについて書いてみます。

前回の投稿はこちら。

見方を変えれば「強み」になる

強みも弱みも、根っこはその人が持っている資質にあり、本質的には同じものです。ひとつの資質を、異なる視点から表現しているだけのことです。

例えば「活発」という資質を持った人がいたとします。それをプラスに発揮すれば「元気」「行動力」「リーダーシップ」といった強みになりますし、マイナスに捉えれば「落ち着きがない」「うるさい」「がさつ」といった弱みにもなります。

資質は捉え方ひとつで、強みにも弱みにもなり得るということです。

自分の資質を把握する

自分の資質を知る方法のひとつに「ストレングス・ファインダー」があります。人間を「34の資質(似たような才能の集まり)」に分類して、そのうち最も特徴的な5つを診断結果として示してくれるツールです。

「ストレングス・ファインダー」は、下記の3つの方法で利用できます。

①アクセスコードの付属した書籍を購入する。
②Webサイトで直接アクセスコードを購入する。
③スマホアプリを使用する。

書籍を購入すると、Webテストのアクセスコードが付いてきます。アクセスコードは一回きりしか使えませんので、中古本ではテストできませんので注意してください。

自分のタイプを把握する

もうひとつ、自分の資質を知る方法として、コーチ・エィ社が開発した「タイプ分け™」があります。これは、「人をもっとも特徴づけるのは、他者とのコミュニケーションである」という前提に立ち、臨床心理学、組織行動学などをベースにつくられたコミュニケーションの分類方法です。

「感情表出」「自己主張」という2つの軸で、コミュニケーションのタイプを次の4つに分けて考えます。

それぞれのタイプの特徴は下記のようになります。

「タイプ分け™」の目的は、どのタイプの傾向が強いかを理解することであり、4つのどのタイプかを決めることではありません。どれかのタイプに偏った結果が出る人もいれば、複数のタイプを併せもつ人もいます。

自分はどの要素が強いのかを知ることで、自分を構成する資質に気付くことができます。簡単なチェックシートで診断できるので、ぜひ試してみてください。

他者の評価が「強み」を決める

ここまで自分の資質を把握する方法を紹介しました。誤解のないように補足しておくと、資質=強みではありません。「ストレングス・ファインダー」を提供している、ハート・ラボ・ジャパン社のWebサイトにも、以下のような記述があります。

すべての資質(似たような才能の集まり)には、二面性があります。場面、相手、状況によって強みとして発揮されている場合もあれば、弱みとして出てしまっている場合もあります。その意味では資質がそのまま強みではなく、強みの元であると言った方が良いかもしれません。資質に知識、情報、スキルといった栄養を与えて育てつつ、場面、相手、状況によって出し入れをすることで資質を強みとして活かすことができます。

ハート・ラボ・ジャパン

100円玉は、表でも裏でも価値に変わりはありませんが、資質は置かれた立場や環境によって、強みにも弱みにもなります。自分の資質を把握して、強みとして作用するポジションに身を置くことが重要です。

また、他者に評価された資質が強みになるという点にも、注目すべきでしょう。たとえ自分が強みだと思っていたとしても、相手が同じように考えてくれるとは限りませんし、逆もまた然りです。

自分で自分の資質を見誤るということはよくあります。自分の強みを見つけたいと思うなら、まずは他者の声に耳を傾けることをお薦めします。

では。


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