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55歳オンナがおじさまをナンパした話

そんなバカな、と思われるかもしれませんが、本当の話です。

目的は恋愛ではなく、ロールモデルです。

富良野のとあるお店に車を見に行ったところ
なんとも言えないオーラある男性を発見。

癒し系スマイルのおじさま

軽く会釈すると、おじさまは丁寧にお辞儀。

数分して周囲を見回すと
その日は休日ということもあって
あちこちで商談中。

すべてのテーブルにお客様と担当営業が話してました。
その前には飲み物とお菓子。

あ、そういえばわたしのとこには来ていない。
担当の人、忙しそうだし、まぁいいか。

そう思っていたら、さっきのおじさまがすっと近づき
「お飲み物はいかがいたしますか?」
メニューをそっと差し出してくれました。

まるで上品なレストランに来たような感覚。

数分後、コーヒーとお菓子が差し出されました。
まるで高級ホテルのロビーにいるような感覚。

車の説明を聞きながら
おじさまの挙動が気になります。

新たに入ってきたお客様に丁寧なお辞儀をして
空いているテーブルへとご案内。
背筋がピンと伸び、静かに歩く。
立ち止まったり、迷ったりすることもなく
振り返ったり、引き返すこともない。
なのに、営業所のすべてが見えているかの如く
必要な行動を迅速かつ丁寧に整えていく。

お客様が減ってきたタイミングで
おじさまはトイレへ。
しかし、出てくるのがあまりにも早すぎ!
そうだ!トイレの様子を見回りしてたのだ!

そしてこの営業所。心地よすぎる
見ると、他のテーブルでも2人ほど
気持ちよさそうに長居している。
営業担当の人たちも信頼できそうに見える。
なんというか、みんなちゃんとしている。

あの人は店長だろうか。
シニア社員だろうか。
だとしたら、相当エライ人だったに違いない。

わたしもこんな仕事がしたい。
こんな風にふるまいたい。

とっさにそう思った。
働き始めて約35年。
見知らぬ人にそう感じることは多くない。

よし、ここで車を買おう。

この日、店に入って1時間もしないうちに
新車を1台買った。
他の店を廻る必要はなかった。

帰りがけにわたしの担当さんに聞いてみたら
おじさまを紹介してくれた。

これはもうお願いするしかない!

手元に名刺がなかった。
おじさまなら名刺をいつも身に着けてるだろう。
わたしは自分のイケてなさが残念になった。
そう、いつも名刺を忘れてくる。

しかし、ここはナンパするしかない!

勇気を振り絞って
ナンパしてみた。

勉強させてください。

おじさまは驚きつつも笑顔だった。

続きはあるだろうか。
きっと何か続くだろう。
しらんけど

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