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何度も読み返して身につけたいスキルノート

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とても勉強になったので、何度も読み返して参考にしたいnoteです。
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商業マンガ連載の継続条件と続けるためにできること

商業マンガ連載の継続条件と続けるためにできること

どうもこんにちは、STUDIO ZOONのムラマツです。
先日、下記の記事を見つけ興味深く読みました。

初めての商業マンガ連載を打ち切りになった著者の方が、反省点を語りつつ打ち切りの回避策について考察されています。マンガ家さんから見えたことや感じたことが赤裸々に描かれていて、新鮮でした。

私も編集者として連載終了に立ち会ってきましたし、打ち切りを免れるために数字と睨めっこもやって参りました。そ

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作品のテーマってなんだ?

作品のテーマってなんだ?

どうもこんにちは、Studio ZOONのムラマツです。

最近はMondできた質問に答える形式でnoteを書いているのですが、今回はこんな質問をいただきました。

これはですね……本当におっしゃる通り!!! マンガ編集の現場でも人によって「テーマ」と呼んでるものが全然違ったりします。なので(例えば持ち込みなどの場面で)しっかりコミュニケーションもせず原稿だけ読んで「この作品のテーマはなんですか?

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教えて村松さん part2!~新卒編集者が漫画一筋20年の編集者に突撃~

教えて村松さん part2!~新卒編集者が漫画一筋20年の編集者に突撃~

コンテンツスタジオ「STUDIO ZOON」のスペース第7回を配信いたしました!
前回の配信では、マンガ編集一筋20年の「STUDIO ZOON」 第2編集部 編集長の村松に、新卒社員&編集者歴半年の竹内が普段から気になっていることを質問し、「マンガづくりをするうえで大切にすべきもの」を胸に刻みました。
『教えて村松さん』と題してパート2をお届けする今回は、前回よりも視野を少し広げ、マーケットの動

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「わかる」と「伝わる」の間で「感情」を描く

「わかる」と「伝わる」の間で「感情」を描く

どうもこんにちは、Studio ZOONの村松です。

前回のnoteが、編集部の後輩の質問に答えた内容をそのまま書いただけでサクッと1本記事ができたので、それに味を占めてMondに登録して質問の募集をしていました。

「いや〜、待てど暮らせど質問こないな〜」とか思ってたんですけどログインできてなかっただけで、開いてみたらたくさん質問が来ていました。すいません、ありがとうございます!そして、その中

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『STUDIO ZOONは、ほかの編集部やWebtoonスタジオとどう違うのか』ZOON作家さんに聞いてみた!

『STUDIO ZOONは、ほかの編集部やWebtoonスタジオとどう違うのか』ZOON作家さんに聞いてみた!

クエリエイターの採用を進めるべく開始したコンテンツスタジオ「STUDIO ZOON」のスペース第4回を配信いたしました!
今回のテーマは『編集長ラジオ〜ZOON作家さんの声編〜』。
第2編集部の編集長を務める村松と、第1編集部の編集長を務める鍛治の2名が、事前アンケートでいただいた作家さんからのコメントにお応えしています。さらに、前回のスペースで寄せられた質問にも回答しました。第4回では作家さんか

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これで今日から漫画を作れる…かも?【ChatGPT漫画制作入門】

これで今日から漫画を作れる…かも?【ChatGPT漫画制作入門】

昨日の投稿、勢いで書いたのですが、たくさんの反応をいただきましたありがとうございます!

正直なところ本当に「昨日」、書いて良かったです。実は本日ChatGPTに大きなバージョンアップがあり、画像生成系AIにおいては昨日今日でめちゃめちゃ事情が変わってしまったからです。

せっかく乗りかかった船なので、新しいチャットGPTに加わった機能の編集活用について今日はちょっと深堀ってみたいと思います。まだ

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「あれ。なんかできた…」AI使った漫画制作、がんばります

「あれ。なんかできた…」AI使った漫画制作、がんばります

先日、画像生成AIでnoteのサムネイルを作ろうとプロンプトを打っていたら手が滑って…え?

そう、偶然にも、漫画が出力されたのです。

せっかく漫画ができたなら、そのまま見過ごすのはもったいない。セリフを入れてそれっぽく見せられないか…と思っていた矢先に、思い出したのです。

「そういえばGPT 4Vって、画像読み取れるんじゃん」と。

ChatGPTに↑の画像3枚をインプット。そしてお願いして

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作家さんが「キャラを掴む」まで押したボタンを列挙してみる

作家さんが「キャラを掴む」まで押したボタンを列挙してみる

お久しぶりです、StudioZOONのムラマツです。
イキナリなんですが先日こんなツイートをしました。

新入社員のこの簡潔なまとめには本当に感心したんですが、「いや、ストーリーも大事でしょ」等と色んな意見があり、今ひとつ伝わってなかったか、とも思っていました。

そんな中、昨日も打ち合わせで「キャラを描くとはどういうことか?」みたいな話になったりして、最近だいぶキャラについて考える機会が多かった

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マンガ編集者、4タイプいる説

マンガ編集者、4タイプいる説

こんにちは、昨年末に「講談社やめてWebtoonやる」という退職エントリを書いた、ムラマツです。(この自己紹介、もうしばらく擦らせてもらいます。)

このnoteではWebtoonの話題を中心にしたいと思っているんですが、今回は閑話休題、「マンガ編集者、4タイプいる説」についてお話ししたいと思います。

この説は僕が勝手に提唱しているだけなので、性格診断とか占い記事を読む時のような軽〜〜い気持ちで

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Webtoonとマンガ、企画の考え方はどう異なるのか?(後編)

Webtoonとマンガ、企画の考え方はどう異なるのか?(後編)

はい、というわけで前回に引き続き「Webtoonとマンガ、企画の考え方はどう異なるのか?」について考えていきたいと思います。

ザックリ前回のおさらいをしますと、Webtoonの企画を考えるためにはまず「土地勘」を持つ必要がありますよね、ということで「Webtoonとマンガの状況の違い」について解説しました。

まとめると、Webtoonはマンガに比べると未成熟なジャンルで
・市場規模が(まだ)小

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編集者が語る!Webtoon制作工程-前編-魅力的な企画づくりの秘訣

編集者が語る!Webtoon制作工程-前編-魅力的な企画づくりの秘訣

1)ソラジマWebtoonの制作工程とは?三木:最初に弊社の作業工程をご紹介します。
まず企画作家さんから上がったシナリオは、ネーム作家さんがネームとして仕上げてくれます。
ネームの次は人物だけの線画を描いてくださる方がいて、その後に背景と、線画に色を付ける人物着彩があります。最後に仕上げ担当の方が、背景データと着彩を終えたデータをまとめて最終原稿に仕上げてくださるんですね。

作品の最高責任者・

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【漫画】「担当に見てもらっているのに賞が取れません」という相談

【漫画】「担当に見てもらっているのに賞が取れません」という相談

●●時々いただく相談●●

「担当の言う通りに直しているのに賞が取れない(会議に通らない)」
「担当が全然ネームを直してくれない。結果も出ない」
という、感じの、

「このままこの担当さんと作ってて大丈夫なんでしょうか?」

的な相談をされる事があります。
ぶっちゃけ、どんな感じで作品作りが進んでいるのか分からないので、何とも言いにくいところはあるのですが、もし「合わない」と思ったら、他の方に見て

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おもしろい文章は取材が9割

おもしろい文章は取材が9割

ぼくの持論は「おもしろい文章は中身がおもしろい」というものです。

どんなに頑張って上手に文章を書いても、中身があまりおもしろくないと、なかなか読んでもらえません。もちろん文章のスキルが高くてエッセイが書けるような人なら話は別ですが、ふつうの人は中身で勝負するのが正攻法だと思います。

逆に言うと中身さえおもしろければ、それを素直に伝えるだけでおもしろい文章になるはずなのです。

というわけで、今

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「このまま本だけつくっていて大丈夫かな」と感じている書籍編集者への手紙

1冊の本をつくるとき、書籍編集者は毎回「ゼロ」からスタートします。

もちろんこれまでの経験則から「きっと売れるはずだ」と信じてはいるけれど、それは単なる「見込み」にすぎません。本当に売れるかどうかなんて、出してみるまでわからない……。

しかも以前に比べると書籍マーケットの不確実性もずいぶん高くなりました。「こうすれば売れる!」という法則なんて、ほとんどないも同然です。

毎回、ゼロからスタート

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