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[OUEN 信念会]を明日に控えて思う

人間は完璧を目指す生き物である。しかし、人間のその意欲は良しとするが、人間は絶対的に不完全な生き物であり、だからこそ一人ではなかなか完璧に辿り着くことは難しい。もっと自らの至らない能力を謙虚に思い、もっと人に感謝の心を持ち、だからこそ、多くの信頼できる仲間たちの力を借りて、丸い球形の完璧人間(法人)を目指そうとすることだ。
それが稲盛和夫さんが仰る"ダブルチェックの原則"にも通じる。

そういうことではないだろうか。

[ダブルチェックの原則]
「ダブルチェックの原則」とは、あらゆる伝票処理や入金処理を複数の人間で行うということです。
この原則を貫くことは、間違いの発見やその防止のために有効ですが、このような原則を厳格に守るもう一つの目的は、人を大切にする職場をつくることにあります。人間はふとしたはずみで過ちを犯してしまうという弱い一面を持っています。この「人の心」が持つ弱さから社員を守り、人が罪をつくることを未然に防ぐシステムとして有効なのです。そうした経営者の優しい思いやりの心が、この原則の根底にはあります。
「稲盛和夫経営哲学大連報告会(2011年10月23日)」要旨

昨日、明日に迫った[OUEN Japan 信念会]のリマインドメールを、当日の式次第やテーブルの順序、各テーブルのメンバー等を記したURLとQRコードをつけて、ご出席者の皆さん宛にお送りした。

ご出席者のお名前や肩書き、各テーブルのメンバーのリスト等、殊の外、間違ってはいけないと気をつけることには、念には念を入れてチェックした(したつもりだ)。
しかし、つもりではいけない。だから、会場のテーブルの順序については全く気をつけることを失念してしまうという不始末を起こしてしまうことになる。

完璧を目指しても、それは、「これで完璧だ」と自分が思うだけのことだ。
人間は皆、不完全な生き物であることを素直に自覚し、絶えず、複数の人によるダブルチェックをすることだ。
そうすれば、たとえ一人がチェック漏れを起こしても、もう一人が気がついて、事なきを得る可能性が高くなる。
今回は大事に至らないことであったが、これが習い性になると、取り返しのつかないことにならないとも限らない。
特に、私にはきめ細かいところもあるが、本質的に性格は大雑把なところがあるから尚更だ。

完璧人間はちょっと疲れるところがあることは事実だが、そうであれば、信頼できる仲間たちをたくさんつくり、彼らにそれぞれの得手のところを、責任を持ってお任せすることだろう(それと、このようなことは少数精鋭主義の例外だ。少数精鋭主義とは異次元のことだ。戦略・戦術は少数精鋭主義がベストだと思うが、このような単純な作業は、複数の人のダブルチェックが不可欠だと思う)。

そんなドタバタをしながら、明日の[OUEN Japan 信念会]を迎える。

第1部の講演者であるアンナも気合いが入っているようだ。
ブルガリアからギリギリで日本に帰ってくると思っていたが、早々に帰ってきて気合いを入れているようだ。頼もしい。素晴らしい講演会になるだろう。

アンナとの出会いはちょうど1年前の[OUEN Japan 信念会]になる。ほんのちょっとのきっかけで、アンナが信念会に出席することになった。たった1日、1月26日(昨年の[OUEN 信念会]の日)だけがアンナに予定が入っていなかった。それで、わざわざOUEN信念会のために京都から上京してきた。きっとこれは偶然ではないだろう。アンナは大才なのだ。そして、私も大才になりたいと思う。

この1年、いろいろなことがあった。
そして、この1年を振り返って、[柳生家の家訓]を思う。

[柳生家の家訓]
小才は、縁に出会って縁に気づかず
中才は、縁に気づいて縁を生かさず
大才は、袖振り合う縁をも生かす

すなわち、私たちは"大才になろう"と言うことだ。

[OUEN Japan 信念会]で出会う皆さんが、皆さん、大才になっていただき、それぞれの幸せな人生をつくっていっていただきたいものだと切に願うものである。

不動院重陽博愛居士
(俗名  小林 博重)



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