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朝ドラを視て学ぶ

朝は3時に起きて夜は20時に寝るのが、私の日常になっている。超朝型の生活だ。これも歳を取ったせいだろう。
たとえ夜に接待があっても、決して2次会にはいかず、21時には床に就いている。
しかし、私が主催のイベントの時は、22時になっても特に苦痛ではない。そのわけは、心が身体をコントロールしているからなんだろう。

そんなことで、当然、視るテレビ番組は変わってくる。

一般人と同様の生活パターンの時は、NHKの日曜20時からの大河ドラマは必ず視ていた。
第1回の1963年(昭和38年)の「花の生涯」(井伊直弼の生涯を描いたドラマ、井伊直弼役は尾上松緑)から視ている。特に、1964年(昭和39年)の「赤穂浪士」(赤穂四十七士の吉良邸討ち入りまでのドラマ、大石内蔵助役は長谷川一夫)のテーマ音楽は、今でもよく覚えている。それからずっと、ほとんどの大河ドラマを視ていたと思う。

しかし、超朝型の生活になって視なくなってしまった。瞼が重くなるのだ。ドラマが始まる前に床に就いている。

替わりに、朝8時から始まるNHKの朝ドラはよく視るようになった。こちらは、女性が主役のことがほとんどだ。たまに男性が主役のこともあるが、その場合でもパートナーの女性とセットになっている。男性のみが主役ということはない。

「ゲゲゲの女房」は漫画家の水木しげる、「マッサン」はニッカの竹鶴政孝、「まんぷく」は日清食品の安藤百福、「エール」は作曲家の古関裕而、「らんまん」は植物学者の牧野富太郎が主役だが、全てパートナーの奥さんとセットだ。
男は、女に支えられてこそ大事を成すことができるということか。

前回放映されていた「ブギウギ」(ブギの女王笠置シズ子の半生を描いたドラマ、主演は趣里さん)もよく視ていた。
今、放映されている「虎に翼」もなかなか面白い。伊藤沙莉さんがいい。

『虎に翼』は、2024年度前期放送のNHK「連続テレビ小説」第110作目である。2024年4月1日から放送中。吉田恵里香作、伊藤沙莉主演。 タイトルの「虎に翼」とは、中国の思想家・韓非子の言葉で、「鬼に金棒」と同じく「強い上にもさらに強さが加わる」という意味。

主人公の猪爪寅子は、日本で初めて女性として弁護士、裁判官、裁判所長、それぞれを務めた三淵嘉子を題材に、原作は存在せずフィクションとして制作する。
ヒロインはオーディションせず、2022年末にNHKが伊藤へ出演を依頼した。伊藤は、2017年度前期の『ひよっこ』以来2回目の朝ドラ出演となる。

猪爪寅子さん役の伊藤沙莉さんはなかなかの役者だと思う。キャラがいい。オーディションなしで、伊藤さんにオファーしたというのも納得ができる。
他の女優では、いくら名優であっても猪爪寅子役は相応しくないと思う。北川景子さんでも、私の憧れの吉永小百合さんが若かりし時でも相応しくない。
オールラウンダーであっても、決して完璧なオールラウンダーはいないということだ。

人はそれぞれ生まれ持ったミッションを持っている。天は、必ず人に一つのミッションを与えてこの世に送り出すのだ。

誰にも嫌われることのない、誰にでも好かれるキャラの人がいる。こんな人を、"人徳がある人"と言うのだろう。心が温かい人だ。フッと自然体で人の懐に入っていくことができる人だ。

一生懸命生きている努力家、誰にも負けない努力の人であったり、真っ直ぐに生きている人であったりしても、何か足りない、素直にこの人を応援してあげたいと思えない人もいる。こんな人は人徳がない人と言うことか。

そんなことを思う時、やはり、稲盛和夫さんの仰る"6つの精進"は、一つ欠けても人徳のある人にはなることができないということだろう。

改めて、"6つの精進"を心したいと思う。

[6つの精進]
1.誰にも負けない努力をする
2.謙虚にして驕らず
3.毎日の反省
(利己の反省及び利己の払拭)
4.生きていることに感謝する
(幸せを感じる心は、"足るを知る"心から生まれる)
5.善行、利他行を積む
6.感性的な悩みをしない

不動院重陽博愛居士
(俗名  小林 博重)

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