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第二生のミッション="能登の創再生の応援"

昨年末、「年明けの1月には石川県に出張する」ことに決めていた。コロナが落ち着き、前回はオンラインでしか開催できなかった[OUEN 塾in金沢/石川]を、[ニューOUEN 塾]として開催したいと思い、その準備活動をスタートさせようと思っていたのだ。
金沢と七尾に行く予定だった。

そんな矢先、今年の元日に能登半島が大地震に見舞われた。そんなことで、1月下旬の出張は取り止めた。

ニュースでは、奥能登は惨憺たる状況だ。まだ、断水している地区もある。中能登地域の七尾市も和倉温泉街は奥能登同様の被害だ。当分、営業ができる状況ではない。
一方、私が生まれ育った中能登町は、全壊や半壊の建物はあったが、奇跡的に死亡者はゼロだった。
「落ち着いたら中能登町を訪ねてみよう。私が何かできることはないだろうか」と、日増しにそんな思いが募ってきた。

予定より2ヶ月遅れの能登出張だったが、3月・4月中能登町を訪れた。
地元の方からいろいろなお話しをお聞きし、被災現場を視察。
今月も石川・富山を訪問する。

少しずつ、私ができるだろうこと、[OUEN Japan]としてこんなことができるのではないかと思われることが見えてきた。被災地を見て、被災者の皆さんのお声を聞くことで、少しずつ自分ごとになってくる。白黒から天然色に変わってくる。そして、東京でOUEN COMPANYにその球を投げる。すると、好球が投げ返されてくる。

能登の復旧・復興は、10年どころか20年の長年月がかかるだろう。長期戦だ。地元の方からは、「能登の復興応援を小林さんの人生最後の仕事にしてほしい」と言われた。「最後の仕事とは?」咄嗟に、「私はまだまだ生きるのに」と思ったが、復興が20年かかるのだったら私は卒寿(90歳)を超える歳になる。皆さんが仰る"最後の仕事"になることは間違いないだろう。
それほど、能登の復興には時間がかかると思う。

私はお金儲けは全くの不得手だが、おかげさまで"人脈づくり"には自信がある。天が私に授けてくださった、唯一とは言わないが、誰にも負けない得手だと思っている。その得手を、誰にも負けない努力で一層磨きをかけてブラッシュアップし、集まってくださった皆さんに能登復興の応援をしていただこう。
中能登町から中能登地域へ、奥能登地域まで拡げていこう。

能登の応援団は業種は問わない。ちょっと関係ないと思っても、それは私がそう思っているだけのことだ。私の思いをお話ししてみると、「私はこんなことが協力できる。あんなことも協力できる。親しくしているこんな会社もある。ご紹介しましょう」と、"友だちの友だちは皆友だち"だ。どんどん友だちの輪は拡がっていく。そして、その輪が和になっていく。
私は、緩やかでも強固な団結力がある応援団を組成しようと思う。

稲盛和夫さんは仰る。

[災難の考え方]
災難に遭うことにより過去の業は消える。
そこで、「ありがたい。この程度の災難ですんでよかった」と感謝し、明るい方向に考え方を変えていく。
災難さえも前向きに解釈することで、運命をよい方向に変えることができる。

田坂広志さんも、[逆境を越える【こころの技法】]で仰っている。

人生において、苦労や困難、失敗や敗北、挫折や喪失といった「逆境」に直面することがある。そんな時、心の中で「人生で起こること、すべて良きこと」と思い定めると、必ず、道は拓ける。

"人生で起こること、すべて良きこと"

それは、逆境を越える「究極の言葉」だと思う。

では、なぜ、この言葉を心に思い定めると、道が拓けるのか?
それは、そう思い定めると、逆境に「正対」する力、すなわち「正面」から向き合う力が湧いてくるからである。

我々が逆境を越えられないのは、我々の心が、その逆境に正対できていないからなのだ。

なぜ、我々は、逆境に「正対」できないのか

なぜ我々は、逆境に正対できないのか? それは、逆境に直面した時、「なぜ、こんなことになったのか…」という過去への後悔、「これから、どうなってしまうのか…」という未来への不安に、心のエネルギーの大半を使うからだ。

そのため、目の前の逆境に対して、「どう越えていくか」と正対して考えられなくなるのだ。

我々は、それほど簡単に「人生で起こること、すべて良きこと」とは思えない。特に、肉親や最愛の人を亡くした時や、自分が生死の境の病気になった時など、とてもそうは思えない。

そんな時は、次の言葉を心に思い定めるべきだ。

"人生で起こること、すべてに深い意味がある"

すなわち、今、自分の人生に起こった出来事が直ちに良きことと思えなくても、その出来事には「深い意味がある」と思い定める。その感覚こそが、逆境を越える「こころの技法」を身につけていくための出発点なのである。


何事も考え方・思い方次第だ。全てを前向きに考えよう。

「進化する里山資本主義」を読み始めた。この本には、"地方は消滅しない"と書いてある。
私が生きようとしていることは、この里山資本主義の中にあるのではないか。お金ではない人の心、義理・人情の温かい世界がある。私が思い描いていた世界がこの里山資本主義の中にある。
それを能登で実現したいと思う。私流に実現したいと思う。

不動院重陽博愛居士
(俗名  小林 博重)

本の概要
地方は“消滅"しない!
Iターン・嫁ターン、副業・兼業、多拠点居住、シェアリングエコノミー、……

実践例から成功の鍵が見えてきた! 地域経済は里山「関係人口」でよみがえる。

金銭的利益最優先の「マネー資本主義」のアンチテーゼとして、「里山資本主義」が提唱されてから7年。その実践者たちへの取材をもとに、各地で里山資本主義の種がまかれ、芽が出て、花が咲き始める様子を描きながら、そこにあった「成功要因」を明らかにする。お金に依存せず人とのつながりを大切した生活、地域活性化を目指す人たちにとって不可欠なガイドであると同時に、日本ひいては人類が進むべき道を明快に照らしだす1冊。

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