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人生はマラソン

10月15日(日)、東京国立競技場発着の[マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)女子]をテレビ観戦した。

私がいつも聴いている、朝のNHKラジオでは、「NHKでは、MGC女子を総合テレビでもラジオでも実況中継する」と言っていた。
それは、MGC女子をNHKが放送すると言うことを言っているだけのことで、MGC男子をどこのテレビ局も放送しないと言っているわけではない。当然ながら、民放の放送内容をNHKが言うはずもない。
それを私は、「MGCは男女ともに開催されるのに、放送は女子だけなのか。時代は変わったものだ」と短絡的に思っただけだ。妻にそのことを言ったら、妻は、私が言ったことを信じてか、「女子は華やかだからね。世の中変わったのよ。いよいよ女性の時代ということなのでしょう」と言っていた。

私のとんでもない勘違いだ。
世間は、女子を依怙贔屓するようなそんないい加減な社会ではない。ちゃんとバランスを取っている。
あまりの我が身の単純さに呆れ、"勘違いや思い込みの恐ろしさ"を痛感した(しかし、社会は確実にジェンダー平等に舵を切っている。これからは、今まで女子が走っていたでこぼこ道を、男子が走っているアスファルトの道に舗装しなければならないのだ)。

そんなことで、午前は、NHK総合テレビでMGC女子マラソンを視聴した。
マラソンコースの7割くらいは私がいつもウォーキングで歩いている道で、私には臨場感たっぷりだった。

マラソンの観戦は、2時間半近くもランナーが走っているだけを見ているだけなのに決して飽きることがないのは、きっと皆んな、自らの人生と重ねて見ているからだろうと思う。

"人生はマラソンである"と言われる。

優勝した鈴木優花選手は、24歳で、今回が3度目のマラソンだとか。
勝利インタビューでの、もっと先を見据えている、その淡々とした物言いが、なかなか好感が持てて良かった。
「最初はトップ集団にはいなかったが、今までの自分の努力を信じ、マイペースで走った。世界はまだまだ高いところにある。これからトップに辿り着く精進努力をしていきたい」と。

トップ集団の選手が徐々に落ちてきて、終盤の38キロ過ぎには、鈴木選手は実力者の一山麻緒選手を捉え、抜き去って、ずっとマイペースを維持してトップでゴールインした。力強い淡々とした走りだった。

人生は、まさにマラソンだ。
鈴木優香選手や一山麻緒選手、3位になった細田あい選手のみならず、全ての選手の走りにそれぞれの人生がある。成功だったり失敗だったり。
ただしマラソンは何回もできるが、人生は一回のみ。そこのところが大きな違いだ。

今回のMGCを走って、その目的を果たすことができなかった選手たちは、次のMGCファイナルチャレンジでその足らなかったところを生かしてほしい。
残念ながら3位に終わった細田あい選手や、前評判が高かった前田穂南選手、鈴木亜由子選手、その他の選手たちの次回での再チャレンジを大いに期待したい。

不動院重陽博愛居士
(俗名  小林 博重)

https://jinseinokiduki.com/gyakkyo_meigen1/

人生は長距離マラソン。優先すべきは自分のペース!

牛の歩みのように遅くてもいいから、一歩一歩と進み続ければやがて必ず千里の遠きに到達することができる。
ゲーテにも、「Ohne Hast, ohne Rast(急がず、休まず)」という言葉がある。

[新渡戸稲造]
才能がなくても、能力がなくても、覚えておけば決して人生に絶望することがなくなる秘密。それは、「続けることが一番の武器になる」ということ。

どんな才能がある人でも、能力が高い人でも、長い歩みをコツコツ歩む人間には決して勝てない。

昔話にうさぎと亀の話があるが、これはまさしく真実だ。
人生は50メートル走ではなく長距離マラソン。自分のペースで、走り続けることが大切だ。

他人に先を抜かれても、長い目で見れば意味はない。

人生という長い長いレースを走り続けていればそのうち気がつく。
自分のはるか先を進んでいたかのように思えたライバルも、ところどころで脱落していく、ということに。

脱落の原因はいろいろある。ムリをして自分の実力以上のペースで走ろうとしたり、先を急ぎすぎたり。

ライバルは関係ない。周りは関係ない。大切なのは、自分ができるペースで、ともかく走り続けることなのだ。それがたとえ、牛の歩みのようにゆっくりしていても、続けられればいいのだ。

他人と比べず、自分の道を進んでいく。

人生は長い。人よりも出遅れたスタートを切ったからといって、いつ、どこで、逆転のチャンスがやって来るかは分からない。

むしろ、若いうちは人より遅れていた方が、晩年になって美味しい思いができることだってある。

だからいつ何時でも、自分の人生が人と比べてどうだとか、そんなことを比較することそれ自体、意味がない行為である。大切なのは、自分の道を進んでいくことである。

「マイペースは最強」という話

だからこそ、他人は他人で、自分は自分。周囲を気にせず、無心に進み続けていると、あるとき気がつく。自分がいかに長い道のりを歩んできたか。その歩みの距離に驚く。

そして、

「思えば遠くに来たもんだ、自分はよくやったものだ」

こう思える日が来る。

だから大切なのは、いつでもどこでも。どんなときも。自分のペースを絶対に堅持すること。それが最高かつ最強の、人生の歩み方である。

最後に

自分の人生は自分の人生。人と比べず自分のペースで進んでいければそれでいい。

たとえ、人より遅れているように見えたとしても。早い遅いより、もっともっと、大切なことがある。
自分を信じて自分のペースで生きていく。ただ、それだけでいいのである。

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