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魔法が目覚める|夜を感じる絵本

カラーボックスを本棚にしています。
スペースの都合上あまり増やしたくないので図書館で借り、それでも欲しい時は購入するように。

棚は絵本や図録、児童文学などが大半。
中でも「銀河鉄道の夜」「星の王子さま」「モモ」など、夜の気配を感じる作品が多いです。


今回はその中から絵本を3冊ご紹介します。
※お子さまが読む場合は下に行くほど高学年になります



「つきよ」長 新太

こだぬきと、月の話。ある晩、森の奥で こだぬきが見たものは。

ナンセンス絵本と言われる長さんの作品は、絵のおおらかさと予想外の展開にクスリとします。こだぬきがびっくりした時のリアクションが好き。


「うきわねこ」蜂飼 耳・文/牧野 千穂・絵

ねこの「えびお」が朝ご飯に おかかのおにぎりを食べていると、おじいちゃんからお届け物が。

まず表紙でやられ、そして1ページ目、
えびおが!おかかのおにぎりを!可愛すぎる!となって読みました。夜の冒険を是非。



「ビロードのうさぎ」マージェリー・W・ビアンコ原作/酒井駒子絵・抄訳

男の子といつも一緒に居たビロードのうさぎ。ぼろぼろになっても側にいれば幸せだったが、ある日…

酒井駒子さんといえば「よるくま」ですがこちらもお勧め。何気なく立ち読みして半泣きになりながら購入。大切な人を純粋に想う美しさにあふれています。


* * *

友人と夜のドライブに山頂へ行き、試しに車のライトを消したら圧倒的な闇に包まれ、ゾワッとしたことがあります。

月だけが煌々と山を照らす風景は、
綺麗よりも自然の脅威がまさっていました。
あの闇の中に、見えないものが存在したって不思議ではない。

見てはいけないもの、
見たくないもの。

清らかなささやき、
ひとつぶの奇跡、
特別な出来事。

私たちが寝ている時には
きっと、魔法が目覚めている。



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