見出し画像

【大月書店通信】第182号(2024/3/29)

「大月書店通信」メール配信の登録はこちらから

「大月書店通信」第182号をお届けします。

春、卒業式~入学式、入社式の季節になりました。春は、新たな「学び」を始めてみたくなる季節でもあります。

今月の新刊『 大学生が推す 深掘りソウルガイド』は、大学ゼミでの「学び」のなかから生まれた本です。企画の始まりは、2022年秋のソウルでのゼミ合宿。街を踏査(タプサ)しているときに、有名な観光地やその周辺のあちこちに、「日韓」の歴史を知ることができる空間や物があるのに気づいたことがきっかけです。これを知らないなんて、とっても残念! タプサを通して気がついた「日韓」の歴史を、ガイドブックという形で、多くの人に届けたい。もちろん、K-POPアイドルの聖地めぐりも、ショッピングやグルメも楽しんで‥‥‥と、授業や課題をこなしながら、タプサをして写真を撮り、原稿を書きすすめてきました。 クラウドファンディングの応援も、刊行の大きな力となりました。

作成にかかわったメンバーは、4月から働きはじめたり、研究の道へとさらに歩を進めます。新たな「学び」のかたわらに本があって、それがズキズキワクワクするものであることを願っています。

◆ 加藤圭木[監]『大学生が推す 深掘りソウルガイド』


【新刊案内】『大学生が推す 深掘りソウルガイド 』ほか3月の新刊4点

3月の新刊です。お近くの書店にてお求めください。(定価はすべて税込)

●観光・エンタメを満喫し、歴史も学べる!
……………………………………………………………………………………………
大学生が推す 深掘りソウルガイド
加藤圭木[監修]1,650円
……………………………………………………………………………………………
グルメや推し活はもちろん、「映えスポット」をめぐり、もっと深いソウルに触れる。街や通りのあちこちに刻まれた日本と関わりの深い朝鮮の歴史に出会える、まったく新しいガイドブック。さあソウル踏査(タプサ)に出かけよう。

●他者と出会い、社会のリアルにふれる
……………………………………………………………………………………………
10代に届けたい5つの“授業”
生田武志・山下耕平[編著]1,980円
……………………………………………………………………………………………
本田由紀さん(東京大学大学院教授)推薦!
学校では、学ぶ機会がほとんどないけれど、本当は身近で大切な問題がある。「ジェンダー」、「貧困」、「不登校」、「障害」、「動物と人との関係」――よそごとが「自分ごと」になる5つの“授業”。

●社会に生きる憲法を歴史をふまえ平易に解説
……………………………………………………………………………………………
シリーズ 大学生の学びをつくる 憲法入門――法・歴史・社会をつなぐ
清水雅彦[著]2,640円
……………………………………………………………………………………………
「難しい」「関係ない」と敬遠されがちな憲法だが、公務員試験や教員採用試験では必須科目。日本に生きる一市民として知っておいても損はない。法学部でない大学生にもわかりやすく、社会に生きる憲法の姿を歴史をふまえ解説。
※日本国憲法の条文集(PDF)をご用意しました。ぜひご活用ください。PDFのダウンロードは こちら

●特集=「せんせい」になったあなたへ 2024
……………………………………………………………………………………………
月刊クレスコ 4月号(no.277)
クレスコ編集委員会 全日本教職員組合(全教)[編]550円
……………………………………………………………………………………………
今春から教職員として働く人たちに贈る、恒例の特集。大切なのは失敗しないことではないという先輩たちからのメッセージや授業づくりのこつ、事務職員や養護教諭など仲間たちからのエール、教職員の権利一覧など盛りだくさん。

【話題の本・本の話題】

最近の新刊の書評掲載

●虎岩朋加[著]『 教室から編みだすフェミニズム
ふぇみん」3月5日
『We Learn』3月号
「上野千鶴子が読む」「熊本日日新聞」3月24日
「日本教育新聞」3月25日

●浅井春夫ほか[編著]『 Q&A多様な性・トランスジェンダー・包括的性教育
『女性のひろば』2024年4月号

●デニ・ムクウェゲ[著]『 勇気ある女性たち
「全国商工新聞」3月18日

●宮下萌[編著]『 レイシャル・プロファイリング
『週刊金曜日』3月29日(1466)号

●歴史科学協議会[編]『 深化する歴史学
「しんぶん赤旗」3月24日

●清水雅彦[著]『 憲法入門
法学館憲法研究所「 書籍・文献紹介」3月25日
許すな!憲法改悪・市民連絡会『私と憲法』275号(2024年3月25日)

【イベント】

3/30(土)『大学生が推す 深掘りソウルガイド』(大月書店)刊行記念シンポジウムが開催されます!

大学生が推す 深掘りソウルガイド』刊行記念シンポジウム「教育とメディアから考える『愛国』――歴史を歪める政治介入が進むなかで」が、3月30日(土)に開催されます(一般参加はオンライン配信のみ)。

本イベントでは、映画 『教育と愛国』の監督でいらっしゃる斉加尚代さんをお招きし、日本の歴史歪曲と教育・メディアをテーマに講演していただきます。講演のあとはゼミ生との座談会を予定しております。
『教育と愛国』では、道徳や歴史教育をめぐって、教育の現場に政治的な圧力がかけられていく様子が描き出されています。『大学生が推す 深掘りソウルガイド』企画の背景にも、学校で加害の歴史を学ぶことが難しいという日本社会の現状があります。教育とメディアの現場で今なにが起こっているのか。政治が介入することによって強制される「愛国」とは一体なんなのか、本イベントを通して一緒に考えてくださると幸いです。(申し込みHPより)
 
出演者:『大学生が推す 深掘りソウルガイド』著者(一橋大学社会学部加藤圭木ゼミナール)、斉加尚代(毎日放送報道情報局ディレクター)
日時:3/30(土)14時~16時
参加費:一般1000円、学生無料

イベントのお申込みはこちら
※『大学生が推す 深掘りソウルガイド』のクラウドファンディングで5000円以上支援してくださった方は、リターンに含まれているためお申し込みは不要です。前日までにYouTubeリンクをお送りします。

公開オンラインシンポジウム 「フェミニズム教育実践の可能性」が開催されます!

5/25(土)に開催されるオンラインシンポジウム「フェミニズム教育実践の可能性」に、 『 教室から編みだすフェミニズム』(大月書店)著者の虎岩朋加さんが出演します。ぜひご参加ください。

ジェンダー平等の確立は現在グローバルな課題となっており、日本においても、ジェンダーの視点からみえてくる教育の課題とその解決方策への注目が高まっています。ジェンダー平等に向けての教育実践の可能性について、学校現場を踏まえた話題提供をいただき、フェミニズム教育学の視点から議論をおこないます。学校現場と大学院生も含めた研究者との交流、若い世代とベテラン世代との対話を深めることを目指し、幅広い参加をお待ちしています。(イベントHPより)

出演者:久木田絹代(元中学校教員、近刊『なぜ母はこんなに働いているのか―中学生が綴る労働とDV』2024年6月発刊予定)、松本理沙(元高校教員、大阪大学大学院研究生)、虎岩朋加(愛知東邦大学、『教室から編み出すフェミニズム』)
司会:木村涼子(大阪大学)
日時:5/25(土)13時半~16時
開催方法:オンライン配信

※参加方法等に関する詳細は、後日イベントHPに追記されます。
イベントHPは こちら

◆ 虎岩朋加[著]『教室から編みだすフェミニズム――フェミニスト・ペダゴジーの挑戦』

【今月の赤旗全4段広告】

【編集後記】

「春の嵐」なのか強風の日が続いています。風は冷たいですが、日差しは暖かい。大月書店のある本郷通り沿いには銀杏の木が植えてあって、これが桜の木だったら花吹雪がきれいだろうななどと思いながら出社しています。(Y)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?