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大月書店×ジェンダー×多様性

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2021年夏から順次刊行するジェンダー・多様性に関連する新刊の情報をまとめます。
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#差別はたいてい悪意のない人がする

「差別」を解き明かす道しるべとなる本〜せめて解決に向けた一里塚を示す水先案内人でありたい

「差別」を解き明かす道しるべとなる本〜せめて解決に向けた一里塚を示す水先案内人でありたい

神谷悠一(LGBT法連合会事務局長、共著『LGBTとハラスメント』集英社新書)

『差別はたいてい悪意のない人がする』(キム・ジヘ著)について様々な分野の方にエッセイを寄せていただく連載企画。今回はLGBT法連合会事務局長として様々な啓発活動に携わる神谷悠一さんの寄稿です。

 本書『差別はたいてい悪意のない人がする』は、その書名、また原書名(『善良な差別主義者』)の通り、多くの人が思っているイメ

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“差別”という問題に向きあう難しさを知り、それでも先へ進もうとする人のために〜『差別はたいてい悪意のない人がする』を勧める理由

“差別”という問題に向きあう難しさを知り、それでも先へ進もうとする人のために〜『差別はたいてい悪意のない人がする』を勧める理由

栗田隆子(くりた・りゅうこ)大阪大学大学院で哲学を学び、シモーヌ・ヴェイユを研究。その後、非常勤職や派遣社員などのかたわら、女性の貧困問題や労働問題を中心に新聞・雑誌等で発言。2014年〜2017年「働く女性の全国センター(ACW2)」代表。共著に『1995年』(大月書店)、『フェミニズムはだれのもの?』(人文書院)、『高学歴女子の貧困』(光文社新書)、単著に『ぼそぼそ声のフェミニズム』(作品社)

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気づかずにいられるあなたの「特権」〜『差別はたいてい悪意がない人がする』によせて(伊是名夏子)

気づかずにいられるあなたの「特権」〜『差別はたいてい悪意がない人がする』によせて(伊是名夏子)

伊是名夏子(いぜな・なつこ)コラムニスト、車いすユーザー。著書に『ママは身長100cm』(ハフポストブックス)。

生きていくだけ、息をするだけで社会運動になる。差別に直面することが多い障害者の生活は、うまくいかないことが当たり前。そのひとつひとつを「差別」だと叫び、戦い続けることはできない。だって生きていくためには、平均の人よりも時間をかけ、まわりの助けも借りて、ご飯を食べ、トイレに行き、掃除を

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ダメなものはダメだからこそ自分には縁遠いはずだし差別だってきっとそう(だったはずなのに)――『差別はたいてい悪意のない人がする』書評(ケイン樹里安)

ダメなものはダメだからこそ自分には縁遠いはずだし差別だってきっとそう(だったはずなのに)――『差別はたいてい悪意のない人がする』書評(ケイン樹里安)

ケイン樹里安(けいん・じゅりあん)社会学者、大阪市立大学都市文化研究センター研究員。専門は社会学/文化研究。「ハーフ」や外国にもルーツをもつ人々の日常と日本社会のレイシズム、都市文化よさこい踊りの身体実践について研究。WEBメディア HAFU TALK(ハーフトーク)共同代表。著作に『ふれる社会学』(共編著,北樹出版,2019)など。

ダメなものはダメだからこそ自分には縁遠いはずだし差別だってき

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Readin’ Writin’ BOOKSTOREで大月書店フェア&連続イベント開催します!

Readin’ Writin’ BOOKSTOREで大月書店フェア&連続イベント開催します!

9月1日より、台東区のセレクト書店「Readin’ Writin’ BOOKSTORE」にて大月書店の単独フェアを開催いただきます。「ジェンダーと多様性を考える」をテーマに、話題の新刊から名著、希少本まで、ずらりと並びますのでぜひ期間中に足をお運びください。

期間:2021年9月1日(水)-10月31日(日)
場所:Readin’ Writin’ BOOKSTORE(東京メトロ銀座線田原町徒歩2

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