メガネザル小学2年生
視力がものすごく悪い。
しばらく眼科に行っていないので現在の正確な数値はわからないけど、数年前に最後に測ったときの数値は0.01だった。
視力が悪くなり始めたのは小学2年生だったと思う。
当時はメガネをかけている子なんてほとんどいなかったので、メガネをかけているというただそれだけで「メガネザル(猿)」というあだ名を付けられていじめられた。
視力がかなり悪かったので牛乳瓶の底みたいなレンズを付けて、(ただでさえ小さい)目がとっても小さくなっていたのでそれもいじめの原因だったと思う。
いじめは個人的にまあまあハード目で放課後、校庭の鉄棒にぶら下がっているときにクラスメイトに突き飛ばされて顔面から落下。
顔は擦りむくわメガネは割れるわで大声で泣きたくなったが、クラスメイトが逃げてしまったので周りは誰もいなかったのでちょっと泣きながらとぼとぼ家に帰った記憶がある。
聲の形の補聴器じゃないけど(胸が締め付けられるけど観てよかったと思える作品なので興味がある方は見てみて下さい。)メガネをいろいろな理由でクラスメイトに何度も割られていたので本当に困ったし、悲しかったし、苦しかった。
当時のメガネは今より少し高価だったし、ただでさえ小学校低学年だった私の顔は成長するので定期的にメガネのフレームを変えなければならならず、裕福ではなかった私の家には痛い出費だったと思う。
そのうえ、(我が家にとっては)高いメガネが割られてレンズを交換、ひどいときにはフレームが曲がってそれも交換となって私より親の方が困っていたかも知れない。
それに子ども用のメガネもあまり多くはなかったので、割れたらすぐに新しいものと交換ということは出来なかった。
数日は傷だらけのメガネで学校に行くこともあった。
あるとき、いつも通りメガネザルと言われたのだけど、なぜかその時は我慢できなくて、メガネザルと言ってきた男子を突き飛ばしてしまった。
私とその男子2人とも担任の先生に呼び出された。
担任の先生は私と男子を等しく怒って開放した。
なんだかよくわからないけど悲しかったことだけはちゃんと覚えている。
その後、クラスでは怒らせると面倒な奴みたいな扱いをされていて悲しくて学校を数日休んだ気がする。
これらの経験からメガネが本当に嫌で、コンタクトは中学生からでないと付けられないと眼科で言われていたが、先生にお願いして小学6年生の春休みからコンタクトを付け始めた。
なんで中学生からでないとコンタクトを付けられないかというと、身体的な理由ではなく、コンタクトという衛生面に気をつけなければならないものを扱えるのがだいたい中学生以降だからという理由だったらしい。
今はあまり見なくなった気がするが、当時コンタクトと言えば2weekのものがコスパ的にいうと一番良くて、私も洗浄液でコンタクトを洗っていた。
今は面倒で1dayを使っているけど。
今のメガネはおしゃれなものが多いし、ファッションでメガネをかける人も多いので、メガネをかけいるくらいでいじめてくる人はいないんじゃないかと思う。
(今はみんな小さい頃から目を酷使するから前よりメガネをかける子供が増えたように思うから、なおのこといじめてくる人は減ったかな。どうだろう。)
こうやって少し時代が変わるだけでいじめの対象も変わるのかもしれませんね。
今は今で昔になかったいじめがあるだろうから、それはそれで辛いと思います。
(ここで私が嫌なのは、昔より今のいじめの方が激しいからかわいそう。あなたより今の子のほうがもっとつらいんだから。という人がたまにいるけど、私はその時私なりに辛かったし、辛さは人と比べるものではないので、お互い辛かったねで良いと思うのです。)
今はICL(眼内コンタクトレンズ)という視力回復手術があるそうです。
それは小さな子も受けられるのかわからないけど、もう少しメジャーになって誰でも気軽に手術が受けられるようになったらいいなと思います。
でも、一番いいのはメガネに関わらず、いじめがなくなることですね。
いじめよ、なくなれ。
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