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息子へ(2024年3月)

息子宛に手紙を書いていますが、現在、調停中のため郵送することができません。そのため、実際に手紙を書いて自分の手元に置きつつ、noteにも記事として残しておこうと思います。

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○○(息子の名前)へ
久しぶりに手紙を書いています。
中学入学して1年たったね。学校生活には慣れたかな。
先日の調停で、○○があまり体調良くないことを知りました。2学期は半分程度しか通学できていなかったと知り、心配しています。病院にも通院していると聞きました。優しい○○のことだから、なかなか思うようにいかず、たぶん本音ではとても落ち込んでいて、でもそれを見せないようにしているのではないかな…と想像しています。

実は父ちゃんも中学1年生の時はとても苦しみました。
小学校6年生のときに心身のバランスを崩してから少食となり、そのまま中学入学したので、当初は給食を全部食べることができず、担任の体育の先生からよく怒られて、昼休みに一人で教室やベランダで食べさせられていたんだよ。当時は昭和でハラスメントなんて考えもない時代だったので、給食は完食!男は大盛りでおかわり!みたいな風潮があって、給食の時間が苦痛で仕方なかった。周囲からも「また、あいつ食べられずに残されているよ…」と笑われて、何だか学校に行くのが嫌で嫌で仕方なかった時期があった。一つ上手くいかないことがあると、全てがダメに思えてきて、自分に価値がない、皆からバカにされてる、自分が存在していることが恥ずかしい、そんな錯覚に陥ってしまい、自信喪失してたなあ。当時は給食のない学校に転校したい…と本気で思っていたからね。

でも、嫌なことはずっとは続かない。
逆に良いことだってずっと続かないということも経験した。
ちょっとしたきっかけ一つで事態が好転していくはず。父ちゃんの場合は、新しい友達ができたこと、部活に熱中したことで好転していったように思う。朝、学校に行って、家に帰るまでの長い一日のなかで、僅か1分間だけでも楽しいと思えること、良いと思えることがあればきっと大丈夫。流れは急には変わらないけど、少しずつ確実に変わっていくと思う。だから、今は苦しくとも、決して心折れず、絶望せずに毎日を過ごして欲しいなと思っています。あと一つ言えるのは、学校を休むことは悪いことでも何でもないよ。学校を休んでいる自分を責めるようなことはしないでね。

○○は優しいから、無理してないだろうか、人に気を遣いすぎてないだろうか…と心配しています。優しいのはとても良いことなので、その気持ちを忘れないでいて欲しい。でも、それと同時に自分のことも大切にして欲しい。自分の本当の気持ち、感情ともしっかり向き合って。もしかしたら誰にも言えない本心があるかもしれない。決して人に言う必要はないけど、「本当は自分は〇〇と思っているんだ!本当は〇〇したいんだ!!」ということを自分自身で認識してあげて。そしてそう思っている自分を否定せずに認めてあげて。自分の感情に蓋をして、自分の気持ちに気付かないまま過ごさないように気を付けてね。

実は世界はとっても広いし自由だよ!
○○ももっと色んなことを思っても大丈夫。突拍子もないことを想像したり、考えるくらいで良いと思う。自分に正直に生きれば良い。まだ13歳、人生はこれからだし、今はダメと思ってもいくらでも何とでもなる。苦しんでいるときに思ったこと、考えたことというのは、自分の本心だし、自分が心から求めていることだと思う。今思っていることを忘れないようにして。

会えなくなって2年半が経ちました。
でも○○を忘れた日はない。いつでも○○のことを思っているし、応援している。もし、○○が父ちゃんに会いたい、話したいと思える時が来れば、いつでも会いに来れば良い。会いたくなければ、無理に会う必要もない。さっきも書いた通り○○は自由だよ。自分の思いを大切にして過ごしてね。
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…思ったより長くなってしまいました。
いつか息子に手紙を渡せる日が来ると良いなと思います。
そして、苦しんでいるであろう息子は、どうか自分自身を責めずに過ごして欲しいと思っています。

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