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自分を優先

ゴールデンウィークが終わりました。
連休前半は勉強、後半は友人たちと旅行に行ってきました。
昨日は5月5日…こどもの日でしたが、子供たちの状況は分かりません。別居する前、5月の連休は家族でキャンプに行くのが恒例行事でした。今は昔という感じになってしまい、現在はキャンプどころか子供たちと会うことも思いを伝えることも叶いません。

実は家族と同居していた頃、軽いパニック発作を起こしたことがあります。最初は電車の中で息苦しくなり途中下車しました。そのときは特段気にしなかったのですが、その直後、高速道路を運転していたところ息苦しさ、激しい動悸、焦燥感などに襲われて、次のインターで降りました。そこで初めて何かおかしい…と自覚しました。翌日からは電車に乗るのが恐怖で、途中下車を繰り返しながら通勤しました。さらにタイミング悪く、親知らずが虫歯になり、歯科に行ったものの治療寸前で発作を起こし中断。「大学病院に行ってくれ」と追い返されました。結局メンタルクリニックを受診して、安定剤を処方されて、しばらくの間、安定剤を常用しながらの生活を送っていました。

私の場合、閉鎖空間がダメで、電車(特に満員電車や急行等、逃げ場のない電車)、飛行機、歯科がアウトでした。酷いときは、狭い部屋での会議、映画館、プラネタリウム等で発作を起こしかけたことがありました。その後、体調は徐々に良くなり、安定剤を常用から頓服に切り替えて、特段支障なく日常生活を送っていました。軽い症状で済んでいたため上手く共存していました。ただ、そもそもの原因は分からないままで、仕事のストレスだろうと思い込んでいました。

最近気づいたことがあります。
パニックの症状が明らかに良くなってきているのです。薬をほとんど飲んでいません。これまでも月に数回は服用していたのですが、ここ数か月は服用していません。2年半前の別居直後は安定剤に頼りながら通勤していました。しかし、ここ最近は別居前より明らかに服用機会が減り、そもそも症状が出ていません。満員電車、急行に乗っても落ち着いています。会議で説明等する際も緊張こそしますが、逃げたくなるような焦燥感はありません。当然、別居して子供たちと2年半以上の間、会えていないという寂しさはあります。なので普通に考えれば、メンタル的には負荷がかかり、パニックの症状も悪化していくものと思っていましたが、実際は減ってきています。

これは何を意味しているのでしょうか…
①別居とは関係なく、単に時間の経過とともに症状が良くなった。
②いま体調が良いだけで、またしばらくしたら悪化する。
③子供たちに会えない寂しさを抱えつつ、それでも前を向いて歩き出そうとしている。
④実は夫婦関係がストレスで、別居によりそのストレスが軽減された。
⑤別居後、なるべく規則正しい生活を心掛けたことにより、睡眠時間を確保できて、食事の質も良くなった。
⑥その他

何となく思いつくところを列挙してみました。たぶん全ての項目が理由に該当するように思います。そんな単純ではないと思いますが、そこまで複雑でもないかもしれません。ただ一つ言えるのは、「自分を優先させている」ことが大きい要素ではないかと感じています。別居直後は落ち込んでいて、何も手に付かない状態でした。それが時間をかけて徐々にですが動けるようになってきました。最初は目の前の仕事に集中することから始めました。どんなに小さな仕事でもまずは目の前にあるものに全力で取り取り組むようにしました。その後、超苦手な歯科に行き、虫歯の治療、親知らずの抜歯を経て、今では定期的に予防歯科のクリーニングのために通院できるようになりました。そして資格取得の勉強も2年以上続けて、国家資格を2つ取得できました。当初は自身の変化に気付くこともできないくらいほんの少しずつ…ゆっくり動き始めて、でもそれを継続することでようやく目に見える変化を実感できるようになってきたのかな…と思います。

実際にはまだ変化の途上です。そして自分が本当に変わりつつあるのか、進んでいる方向に間違いはないのか、そもそも本当に前に進んでいるのか…どれも確信が持てません。ですので、自分を優先する、目の前のことに集中する…ということを愚直に続けていくしかありません。どんなに落ち込んでいても時間は容赦なく経過していきます。それであれば、落ち込んで何もしないよりは、たとえ落ち込んでいたとしても、悲しみなど色々な感情を抱えながらでも、何かをしていた方が気が紛れます。恩師、友人からは、「お前が生き生きと過ごさなければ、子供たちも父親に会いたいと思わない。」、「自分の人生を充実させろ。それが巡り巡って子供たちのためにもなる。」という助言を頂き、その言葉が今も深くに胸に刺さっています。

先のことは相変わらず見えません。
それでも動く、前に進む、そう決めてから自分の中でスイッチが切り替わったと実感しています。そこから体調も少しずつ変わってきたように思います。まだ正確な自己分析はできていませんし、今はまだ分析の必要もないと思います。でもいつの日か、過去をしっかり振り返ることができるようになった時、別居後の過ごし方、感じたこと、考えたことをしっかり分析、検証できたら良いなと思います。そのためにも今は毎日を大切にして自分を優先させて生きていきたいと思っています。

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