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『事件記者コルチャック』って知ってますか?


『事件記者コルチャック』(原題:Kolchak: The Night Stalker)は、1974年から1975年にかけてアメリカ・ABCで製作、日本では日テレ系で全20話が放送された特撮ホラーテレビドラマです。

 実はこの番組、シリーズ化される以前にパイロット版が製作されています。

 1972年、ジェフリー・ライスの未出版原作を元に、ホラー作家のリチャード・マシスンが脚本を書き、『魔界記者コルチャック / ラス・ベガスの吸血鬼(The Night Stalker)』という90分枠のテレビ映画が制作・放送されます。
 これが当時のアメリカテレビドラマ史上最高視聴率をとってしまい(笑)、翌年にシアトルを舞台とした続編『魔界記者コルチャック / 脳髄液を盗む男(The Night Strangler)』が製作され、この2本をパイロット版となり、1974年に60分枠のTVシリーズか製作されることになります。

 その内容はというと…。
 シカゴの新聞社インディペンデント通信社の冴えない中年事件記者カール・コルチャックは、編集長のヴィンセントに怒鳴られながら取材に走り回っていますが、彼の関わる事件はなぜか怪奇な事件ばかり。
 果敢に事件に挑み真相をつきとめ、テレコに録音した取材経過を記事に起こしますが、あまりにも常識の範囲を超えた内容のため、いつもボツにされてしまいます。

 オカルトや怪奇現象、不可思議な事件や事象といった夜の闇の世界、そこに潜むものたちに何故か愛されてしまったコルチャックの物語は、このドラマのオープニングに集約されているように思うのです。
 それは口笛から始まります。
 そこに軽快なメロディが加わり、その旋律はやがて、重く不気味なメロディへと変わっていきます。
 まるで、この先の物語の展開を示唆するように…。


[全20話のサブタイトル]
第1話  恐怖の切り裂きジャック
第2話  炎に浮かぶ怨霊の影
第3話  満月に出る狼男の恐怖
第4話  悪魔に魂を売った男
第5話  情念に燃える殺人ロボット
第6話  悪夢が生んだ植物魔人
第7話  生き返った死体ゾンビー
第8話  甦る地底の怪神
第9話  地獄の底から這い上がる女悪魔
第10話 地底怪獣ワニトカゲの影
第11話 マネキンにのり移った悪霊
第12話 虐殺の血に飢える亡霊騎士
第13話 闇に舞う暴走首なしライダー
第14話 心臓を抉るアステカのミイラ
第15話 闇に牙をむく女吸血鬼
第16話 永遠の宝石を創る魔術師
第17話 凍結細胞から生まれた北極原人
第18話 地獄をさまよう悪魔ラクシャサ
第19話 骨髄を吸い取る宇宙の怪物体
第20話 若さを奪うギリシャの妖女

 殺人鬼やゾンビ、亡霊に悪霊、怪物に吸血鬼、果ては宇宙怪物まで多彩な内容になってます。
 ちなみに、わたしが好きなのは、7話の「ゾンビー」、13話の「首無しライダー」などなど(笑)


 放送終了後もカルトな人気を呼び、『X-ファイル』製作総指揮のクリス・カーターも、この『事件記者コルチャック』の影響を色濃く受けたといわれています。

 わたしも大好きな作品で、まったく放送されない作品…『ポルターガイスト ザ・レガシー』など挙げればキリが無いほどです。
 是非また観てみたいものです。


 最後まで読んでいただきありがとうございました。感謝✨✨

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