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行くもんか(2024.02.16)

・2日続けてカレーを食べています。毎日カレーでいいや。僕はまだまだカレーライスでいいや。やっぱり僕はカレーライスがいいや。


・『言語の本質』を読み進めている。オノマトペについて論じられているから、「さらさら」「ざらざら」とか自分で発音しながら読むのがおもしろい。「た」と比べて「ち」の方が上顎の奥の方に舌が触れるとか、実際にやってみるとすぐに納得できるので、身を持って実感できる小さな気づきが多い。一方で、それは自分の滑舌が確実に悪くなっていることを確認する作業にもなってしまっていてつらい。


・奥歯が1本ないせいで噛み合わせが悪くなっているのは確実なんだよな。18歳のとき、今は亡きその歯がぐらついたので医者に見せたところ、その場で抜かれてしまって以来空席のままにしている。


・乳歯だったらしく、てっきり大人の歯が生えてくるものだと思ってぬか喜びしたけれど、生えるはずだった歯の種みたいなものがとっくに消滅しているらしかった。仕方がない処置だったのはわかる。でも、せめて抜く前に教えて欲しかったな。


・歯医者行くかあ。去年まで足繁く通っていたところにもなんとなく行かなくなってしまった。歯医者は一度行かなくなると、再度予約を取るための心理的ハードルが高い。痛てえからな。絶対行きたくないので別の方法を考えてみる。


・まず顔トレ。やってみる価値はありそうだ。歯が傾いていることで衰えた部分の筋肉を動かすだけで滑舌はある程度よくなりそう。1日1回、何かを毎日続けるのは面倒くさすぎるし、何よりつまらなそうすぎてネタにもならないのが難点か。


・ちょっとでもおもしろみを感じられないと何も長続きしない。初めのうちは楽しくても、続けていくうちに慣れてしまって鮮度が失われた途端にやめてしまう。だからある程度の深みがあるものや、何度繰り返しても新しい体験や知的な興奮が得られるものじゃないと続かない。「顔トレ」に映画や読書のような奥行きがあるとは思えない。


・いや、奥行きがなくても続けているものに思い当たった。パズドラだ。お金は(今は)かけていないけれど、僕はあのゲームをガチャを引く際の刺激を得るためにずっと遊んでいる。ガチャ中毒だ。だから、ギャンブル性、もしくはランダム性を取り入れるといいのかもしれない。


・YouTubeで顔トレの動画をとにかくたくさん入れたプレイリストをつくりシャッフル再生する。それにアタリとハズレを混ぜればいい。アタリは好きなMVとかにして、ハズレはフリー素材を大量に使った字幕動画かな。なんか怖いやつ。最高レアはセイキン。大ハズレは長尺の筋トレ動画かな。1日1回再生して、トレーニングの動画が出たらやるし、他のが出たら必ず最後まで観なければならない。


・あんまおもしろくないな…。


・次。この、不自然な状態の口でも発音しやすそうな言語を習得して、それが使われている地域に移住する。これはいいと思う。「日本語の滑舌が悪いので〇〇語で生活してみた」みたいなタイトルでSNSでバズり、それをきっかけに暮らしていくことだって可能だ。小金を手に入れた挙げ句、すべての歯をインプラントできるかもしれない。「歯入れてからあんまりおもしろくないよね」みたいな悪評が立つかもしれない。インプレッションは日に日に減り、表舞台から消えたあとは裏方に回る。胡散臭い経営者と繋がっているので、自分でもインターネットサロンを開いたりするかもしれない。ソーシャルコンサルタント、SNSインプランターみたいな肩書で人を集め、余生を集金装置として過ごすことになるかもしれない。僕が火葬されたあとで28本の金歯が焼け残り、その場で争奪戦が始まってしまうかもしれない。


・やめとこ。


・おとなしく歯医者行くか…。







・行くもんか!!!ばーかばーか!!!!!!


・また明日〜。


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