見出し画像

祭りのあと(2024.02.18)

・やってません。僕は断じて、スプラトゥーン以外のことはやってません。他のゲームはもちろん、生活のために必要なことを何ひとつやってません。詮索は無用です。僕がスプラトゥーンしかやってないというのは揺るぐことのない完全な事実なので、いやいや、じゃあ息吸ってないの?wとか今タイピングしてるじゃんwなどと、稚拙な反論をしてくる方もおられるはずですが、聡明は皆さまはくれぐれも邪推や誤解することなきようにお願いいたします。



・だってやってないんだから!!!フェスだったんだから!!!


・100倍マッチ(勝利ポイントが100倍もらえる)を制した者のみに許された記念写真がいい具合に撮れて嬉しい。タコちゃんのいとんくを待ち受けにしてもいいですよ。バリエーションのご要望にもある程度答えられます。


・祭りが終わった。僕の経験上、大きなお祭り、例えば文化祭なんかは、本編よりも準備期間と終わったあとがいちばん楽しい。中学生の頃は実行委員長に課せられる山のようなタスクや、合唱コンの練習で毎日てんやわんやだった。持ち回りの作業がうまく進まず、毎日誰かがひとりは泣いていた気がする。


・下校時刻を過ぎても学校に残っていい期間はわくわくわくしたな。公式ルールの穴をついたチート感のあるアディショナルタイムだ。ほとんどの生徒が帰ったあと、真っ暗な体育館でスポットライトの調整をやったり、ぽつぽつと火が灯る校舎内では誰かが何かの作業をやっていて、真っ暗闇の廊下で女の子のクラスメイトとばったり会うと、いつもと違うなんだか面妖な印象を受けた。ふだんと違う側面を見せてくれる友達に囲まれ、準備期間は日常から乖離したお祭りだった。


・文化祭当日はスケジュールの進行に追われ、派手な仕事はいっさいない。クラスの合唱に対しては本気だった。金賞をとって音楽の先生とハイタッチしたのが気持ちよかったな。卒業式で答辞を読んだときは、退場するのを待ってくれていた学年主任とハイタッチした。自分で書いていて気がついたのだけれど、僕の中学生活って輝かしくないですか。1年間で教師と2回もハイタッチしたことがある人っているんですか。恥ずかし。


・文化祭が終わったあとは、もう勉強に打ち込むしかない。秋のどこまでも高い空は澄み切っていて、どこかへ行けそうで、確かに終わった、だけどどこまでもつづいていくのだと、何か確信めいたものを感じられるから好きだ。秋の空には諦念と希望が混在している。「木漏れ日をあつめて」という曲を書いたことがあるけれど、あの曲を歌っている気持ちがこの先もずっと続けいていくのなら、そんなに嬉しいことはない。


・高校生になり、僕は落ちぶれる。テストで本当の0点を取ったことのある人間は多くないはずだ。そのときの僕は彼女に浮気され、別れを告げられ、とにかく目も当てられないほど散々だった。


・中学生のときから一転、目立たないオタクのグループに所属するようになった。学祭の半年くらい前に一念発起し、ステージでバンドをやることに決めた。僕は楽器をなんにも弾けないのにギターボーカルに立候補した。バンプ、ラッド、アジカンのコピバンで、曲はなんだったかな。「アルエ」「リライト」「ジェニファー山田さん」はやった記憶がある。


・僕が住んでいたどうしようもない田舎にも、一応音楽スタジオはあった。そこにいちばん近い僕の家にみんなで泊まって、練習とは呼ぶことのできないような「音出し」を何回もやった。最終的には聴けるレベルになっていたのではないだろうか。今の耳ではとても聴けないが、当時の音楽を知らない高校生に対しての演奏なので熱量だけで十分だったはずだ。


・文化祭当日、ステージに出るバンドに対するリスナー投票が実施された。得票数が最も多かったバンドが、学祭の閉会式で演奏するのだ。僕らのバンドはバスケ部で結成されたエルレのコピバンに大敗を喫し、僕は閉会式の司会を任されていたので泣きながら彼らのことを紹介した。


・このできごとがなければ僕がバンドに本気で取り組むことはなかったと思う。見返すことができないままだと悔しいし、何よりエルレがダメ。ぜんぜんよくない音楽のことは許すことができない。


・今もあの祭りのあとを生きている。僕の人生のターニングポイントといってもいいこの事件から、僕の中でもいろいろなことが変わった。自分のことを音楽に位置づけるためにもがいてきた人生だった。


・今日、サニーデイ・サービスがライブを無料配信をしていた。シビれたね〜。バンドをずっと続けていけば、もしかしたらサニーデイ・サービスみたいになれるんじゃないかなと密かに思っている。


・祭りを終えることとは、明日からまた普通の生活に戻るということだ。しかし祭りを経験したあとでは、それまでとは何もかもが微妙に違う。その覚悟をして、希望を持って祭りに臨みましょう。取り急ぎ、来月のスプラトゥーンのフェスでお会いしましょう。


・また明日〜。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?