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Kawaiso su(2024.02.14)

・日記を書くことができなかった理由はいくつかあるけれど、嬉しいことに、最近は人に会う機会が多かったことがいちばんに挙げられる。誰かと遊んだり話したりしたことよりも優先して書くべきことがなく、しかしそれを書くのは難しい。ネットに公開するにあたって具体的なエピソードをどれくらい盛り込んでいいのかわからないし、僕の配慮が足らずに不快に思う人がいるかもしれないと思うと何も書くことができなかった。


・気を回しすぎてなんにも言えなくなっちゃってたかもな。好き勝手やるぞ。


・コーヒーを淹れさせてもらう機会もあったし、近頃の僕にしては忙しかった気がする。まあまあ疲れた。あくまで僕にしては、という程度の忙しさだったので、僕の中のマッチョが甘ったれっるなと喚いている。


・ティアドロップサングラスの奥から睨みつけてくるマチズモ・マッチョの目を見ないようにして、今日の夜から…いや明日かな…と先延ばしにしていた日記を書き始めたのは、眠剤を切らして眠ることができないせいだった。しらふでベッドに入るとばくばく鳴り始める心臓の音に耐えきれず、起き上がるほかなかった。もともとは次の日へ不安のせいで眠ることができなくなったはずなのに、いつの間にか眠ること自体にプレッシャーを感じるようになってしまっている。それがわかっていてもダメなものはダメ、眠れない。こうなるともう不眠の治し方がわからないが、明日も予定がないのでなんとかなっている。



・Twitterでひとことつぶやいたけれど『哀れなるものたち』という映画がかなりよかった。主題にフェミニズムを据えた映画では、今のところ女性に寄り添った作品が多いなか、男性にとっての希望を感じることができる稀有な映画だと思う。


・ちなみに僕がXをTwitterと呼ぶのは、こちらの方がまだわかりやすいと思っているからで、あんまりこだわりはない。潮目を読み、Twitterを知らない人が増えてきたと感じたらX呼びにするつもりだ。しかしそれまで定着していた呼び方を新しい言葉に言い換えるのはちょっと恥ずかしいんだよな。未だにズボンって言う方が恥ずかしいか?



・なんとなく原題の『POOR THINGS』を翻訳したら、古いネットスラングで返されてしまった。DeepLは過去のサーバーに繋がっている可能性が高い。


・僕は自分の男性性のことをたびたび憎み落ち込んでいる。女性を所有しようとするエゴや、女性に対して向ける視線に対して敏感に生きている自覚がある。高校生のときに当時つきあっていた女の子との強烈な別れを経験し、彼女に対する所有欲を自覚したときから、この問題は僕にとって呪いのようなものだった。


・女性と話すときになるべくキモくなりたくないという自意識も持っている。常に怯えながら生きているものだから、それが自衛なのか、相手に対する尊重なのか、区別がつかなくなっていた。


・最近は、アイドルマスターシャイニーカラーズのアイドルのみなさんが、もしも男性だったら熱心に応援したりしていないだろうということに思い当たった。アイドルのみなさんに対して恋愛感情を抱いていないと断言できるけれど、これも性を消費していることになるのでは…?と思い自分のことをキモがっていた。


・『哀れなるものたち』を観て思ったのは、性差が確実に存在していることは仕方がないとわかった上で、人間として互いを尊重し合えばいいのだということ。愛し合って結婚したり、アイドルを応援するのはいいけれど、間違っても自分のいいようにコントロールしようとしたりしないこと。めちゃくちゃ当たり前なんだけど、それが胸にストンと落ちるいい映画だった。内容がR-18過ぎて高校2年生の僕に観せてあげられないのが残念だ。


・もちろん手放しで絶賛できる映画などこの世にはなく、多くの問題を語り残している。同じように、人に人として接するという矜持を持つだけで丸く収まる世界に僕たちは生きていないので、ずっと考え続けないといけない。ほんとに厄介な場所だ。やんなっちゃうね。


・また明日〜。

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