卒制ログ日記-ep9

今日は入学する前からお友達のナナタカハシがお誕生日です。高3の夏、オープンキャンパスで出会ってからずっとよくしてくれています。入学して4回目のお誕生日を迎えられて、より年末感が増しました。プロダクトは謎に誕生日ラッシュのシーズンがあり(4.5月がすこぶる多い)、12月は締めくくりの最終ラッシュです。
12月生まれの皆さん、おめでとう。

ep9:「車と助手席と音楽と」にまつわる話

「楓の車に乗るの久々〜」と嬉々として乗り込むナナタカハシ。卒制の材料を買いに駅前のセリアに向かうとの事だったので、帰り道ついでと称して2人で駅前に向かいました。

車の中でそれとなくお互いのパーソナルな話をすることは良くあります。ナナとそんなふうな話をするのは結構久しぶりで、モヤモヤ〜としていた事を話すと、明るい輪郭線を付けるような感覚の言葉が返ってきて、彼女は優しい人だと改めて思いました。

「楓の作品見たら余計に最終レビュー楽しみだな〜」
とケラケラ笑うナナ。
目下、自分で始めたことに苦しめられている私からしたら全くもって楽しみでもなんでもない来週の金曜日。
素で人の作品を楽しみにできるナナ。
そんな彼女の強くて明るくて元気なところを見たらなんとなく元気になってきました。

車の中で人と話すと普段言わないような事が飛び出してくる時があります。
向き合って話さないからか、気楽になるのでしょうか。案外欲しい言葉をくれることが多い気がします。

私は左の耳が聞こえないので、人を多く乗せる時は少し辛いです。でも助手席に1人だけ乗せるのはなんかちょうど良くて。且つ、色んな話ができるので楽しいです。色んな人を助手席に乗せてきましたが十人十色、みんな持ち寄る話の面白いこと。

1人で帰る車はその空いた助手席の賑やかさを埋めるために音楽を大音量で流して帰ります。
今日はナナの好きなyonawoを聞いて帰りました。
その日その日で聞く音楽を変えて、車に乗って。
または、一緒に過ごした人の影響を受けながら音楽を変えて。

土曜日は早めに大学が閉まるのでいつもより2時間も早く帰宅し、珍しく家族と一緒に食卓を囲みました。その後むず痒くなって1人でドライブに。
なんとなくでかけた音楽をただひたすら気が済むまで聞きながら、市のはずれの方まで車を走らせてコンビニに入りました。

余裕が無くなった時、1人になりたい時、頭を空っぽにしたい時。色んな事があったこの数年間、車の中で過ごし、考え、人から勇気をもらったことを思い出しながら帰宅しました。

1年生の時、興味本位でとった授業内で刺さった話があったのを思い出しました。
「一人暮らしの生徒の方が伸びる」と。
それは、今思えば完全なひとりの時間を持つ一人暮らしの生徒の方が自身を反芻する時間が持てるからなんだろうなと。
私の場合はそれを車の中でやったような気がします。移動する一人暮らし、だなんて周りの人たちに主張したこともありました。

そんな移動する一人暮らし生活も残すところあと少し。本当の一人暮らしがスタートする前に、助手席に座るたくさんの人たちの愉快な話をたくさん持って帰って卒業したいです。
では、おやすみなさい。


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