卒業ログ日記-ep10

あけましておめでとうございます。
いつの間にか明けてしまった2023年。
バタバタと師走を駆け抜け新年を迎えました。
日付が変わって今日から大学も始まります。

ep10:「温もり」にまつわる話

私には尊敬できる人がたくさんいます。
この年末年始は特にそれを思い知らされました。
久しぶりに心の内を明かしてくれたことや、新生活の不安を語り合ったことや、絶賛進行中の卒業制作を慮ってくれる言葉などなど。二十数年生きていると心無い言葉や、思ってもいないことを言われて傷つくこともそれは多く経験したつもりですが、その経験もあってか今では本心を語らうこと伝え合うことがどれだけ貴重で、その勇気を持って私に向き合ってくれる人がいるのか、と考えることが増えました。
そんなビビりにビビった私の心のハードルを超えてくる人達、それが尊敬できる存在です。

人の言葉は温度があると常々思います。

現代っ子特有のDMやチャットなどの文字だけでの繋がりを「友達」と呼ぶことに抵抗があると零していた大人ともその話に決着を着けたようなそんなこと無かったような。
むかし昔の平安時代だって、手紙にしたためた言葉が美しいから心が震えたなんて詩歌があるくらい、私たちは遠い昔からは言葉に揺さぶられることが圧倒的に多いと感じます。

そんな新年は特に文字に起こされた言葉たちに振り回され続けています。年末から元旦にかけてそれはそれはたくさんの人とSNS上でやりとりをしました。言葉選びからつぶさに見えてくるその人の心情や情景など、文字だけの世界でどうしてこんなにも伝えられるのか。

卒業制作も大詰めを迎えるべきなのですが、伝えるべきことをどう伝えたらいいのか迷いが最高潮の中、新年を迎えました。
簡潔に、正しく。 
これらを心がけ過ぎるとライトでなんだか味気のない文章になってしまい、その逆を行こうとすると訳の分からない詩人めいたポエティックな領域を出ない文章が完成するのです。
どうしたものか。

そんな年末年始を過ごし、人に沢山会い人の数だけ発見があった時に私は決まって活字に触れたくなります。春からは社会人になるのでお年玉というボーナスがあるのは今年が最後。
この場合、正しい使い方はきっと全てを制作費に回すことだったのかもしれませんが、どうしても忘れられないフレーズのある本を買ってしまいました。
「」

いつだったか、いつ頃だったか。
小さい頃から感受性の豊かだった私の救いは活字の中の言葉でした。
考えや気持ち、又は思い出などをしまっておくには言葉をつかって記憶をラベリングするのが1番いいのです。

だからこそ今こそ日記をつけるべきだと思い立った2022師走。日記を付けていなかった日々もそれはそれは特筆しなければならない事が目白押しでした。

「思考まで忙殺されてくれるな」
本当にそうだと思います。
残り数ヶ月も無い学生生活を記しておける最後のチャンスなのだからもっと大事に言葉を選ぼうと思います。
いつか思い出にしたことを後悔しないためにも。

ではおやすみなさい。

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