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産後うつ病に片足つっこんだ話

産後うつ病:
産後うつ病はおよそ10%の罹患率があり、気分の落ち込みや楽しみの喪失、自責感や自己評価の低下などを訴え、産後3か月以内に発症することが多いです。マタニティブルーズが通常は1-2週間でおさまるのに対し、症状は2週間以上持続します。マタニティブルーズがあった女性は産後うつ病発症のリスクが高まると言われています。発症の背景要因として、うつ病の既往の他、パートナーからのサポート不足など育児環境要因による影響も大きいとされています。

日本産婦人科医会HPより

産後うつ病。

自分が妊娠する前、
大学時代の一番メンタルが強くて、明るくて元気な友人が産後うつになりかけたという話をきいた。

あの彼女が!?

彼女でも産後うつになりかけるのか…
育児って本当に大変なんだな…
と、少しでも気持ちが安らぐように入浴剤を簡単なギフトに贈ったのを覚えている(今から思えば風呂なんて入る暇ないのに、センスがなかったと思う)

この出来事があって、
比較的メンタルが弱い自分は産後うつ病までいかなくても多少なりとも病むのだろうなとは思っていた。
夫にも「私、絶対産後うつになるわ~よろぴく~」
と宣言していた。
*あまり深く考えておらず、軽口を叩いていたが

退院してすぐに、日中のワンオペが始まった。
炊事以外(さすがに夫に頼んだ)の家事、育児を1人でこなすことになった。

最初は、
大丈夫、いける!
私意外となんでもできるんじゃない?
と思った。

でも、4日後あたりから
夜我が子が泣く時にイライラし、ため息が出、
口にこそ出したら終わりだと思ったが
かわいいと思えない時があった。

どうして泣いてるの?
私の方が泣きたい。

せっかくオムツを変えたのにもううんち?
勘弁してよ…

あれもしなきゃいけないのにできてない。
今日は何もできなかった。
私はだめな人間だ。

夫が仕事から帰ってくると、
勝手に涙が込み上げて止まらなかった。
夫は優しいので早く寝るように、あとは全部やっておくと言ってくれた。

その言葉は嬉しかったけれども、
自分のことがなさけなく感じた。


現在、産後うつ病のスクリーニングには
EPDS(エジンバラ産後うつ病質問票)
を用いたスクリーニングが使われている。

https://www.pref.nagano.lg.jp/seishin/heisetsu/jisatsuyobo/documents/sangoutu_p05_06.pdf

当時の気持ちを振り返ってみて、
こちらのスクリーニング検査をやってみたところ、
18点であった。
(合計点数が9点以上でスクリーニング陽性)

実際に診断には精神科医の診断が必要ではあるものの、きっと産後うつ病に片足を突っ込んでいたんだろうなと思う。

幸運なことに私の場合はその後、
産後ケア施設に入ったことで、
1-2日で気持ちはだいぶ回復し、
また我が子がかわいいと思えるようになった。
施設を去る2週間後には完全復活した。


産後うつになる原因はいろいろあるが、私の場合は、
"睡眠不足×完璧主義"が原因であったと思う。

睡眠不足については、
元々ロングスリーパーなのもあるし
(8時間以上は欲しい)、
深夜の授乳やおむつ替えで泣くならまだしも、
泣いている理由がわからず、いつ寝てくれるかわからないといったことも大変ストレスに感じていた。

また、自分が完璧主義なことも原因と分析している。
(自分では思っていなかったが、夫曰くそうらしい)
私は普段から1日のタスクを決め、
それがこなせないとか遅れるとかなりストレス。

「~しなきゃ」
という気持ちがいつも働いてしまう。
しかも、やっかいなのが、それを他人に任せられないところ。

眠いのに、タスクはあって、
~しなきゃといつも何かに追われており、
それができないのが繰り返しになって
落ち込んでいたように思う。

今はだいぶ自分のことも理解して、
ある程度、家事育児に入っていた力を抜いて
他人にも任せられるようになり、
睡眠不足はやっぱり多少はあるものの
うまいこと毎日を過ごせるようになってきた。


伝えたいこととしては、
どんなに産前順調だった人でも、明るい人でも
産後うつ病になる可能性があるということ。

もし、理由がわからず落ち込んだり悲しくなるようなことがあったら、一人で解決しようとせず、必ず周りに相談すること。
家族などへの相談が難しければ、現在は自治体などでも相談できるようなところがあるし、産後ケア・シッター・ドゥーラ、調べてみると産後のお母さんをサポートしてくれるサービスがいろいろある。

そして、うまく育児や家事ができないこと、
我が子に対してイライラしてしまったことに対して
どうか自分を責めないで欲しい。


無理、と思ったら声を発すること。
周りを頼ること。
自分を責めないこと。

最後に、
私がうつ状態で辛かった時に救われた、夫や助産師さんからの言葉を置いて終わりにしたいと思う。

「お母さんは生きているだけでとても頑張っている。これ以上なにを頑張る必要があるのか。」
「何もできてないなんてことはない、育児をやってるだけで100点だ」


全てのママがハッピーに過ごせますように。
それでは。





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