見出し画像

コロナ禍の遠隔介護で知る イチローさん(父 88歳)いろいろ見せてくれます

イチローさん(父 88歳)が元気で、おしゃれしたり、畑をしたりていることをnoteやFacebookで紹介していると、

『イチローさん 元気?』と声をかけていただいたり

『イチローさんの話で、新商品考えました!』みたいな意外なお話しもいただいて、わたしもちょいと嬉しがっていました。

しかし、この夏の暑さ、そこからの豪雨、コロナの拡大と、外に出れないことが続くと次第にイチローさんの元気がなくなってきました。

実は、これはイチローさんの『高齢者鬱』の前兆です。

わたしたちでも健康管理が難しい時期ですもんね。いたしかたない。

イチローさんの場合は、家を出なくなったのが調子が悪くなった大きな原因のようです。

週3日行っていたディケアを1日行けなくなり、2日行けなくなり、最後は行けなくなってきました。

ここ3年続いている秋から始まる『高齢者鬱』。『生きていとうない』とつぶやきはじめます。

私たち家族が一番恐れていたこと、です。さらに言えば、今後、良くなることはないから、この『高齢者鬱』とどう付き合っていくか、と言うことになります。

こんなことを繰り返して3年目。

最初は、心配の感情が溢れて、家族ではどうしようないことにも、ただ、心配していましたが、3年目。私たち家族も成長しなくては、とちょっと考えみました。

3年前と違うのは、テルコさん(母 89歳)が施設にいてそばにいないこと、と、ディケアに行き始めたこと。

輝子さんがいなくなった寂しさはあるようですが『わしが、こんなに弱ったりするから、お母さんは、施設に行ってもらってよかったわあ』とは言っているので、ある意味、(´▽`) ホッとしているところは、あるようです。

もうひとつ、新しいこと。ディケアに通いはじめたこと。

イチローさんの張り合いができ、とてもありがたいことでした。なら、このディケアのプロの方々に今の状況をお話して、アドバイスをいただこう、と思い、お電話したら、そこから、わたしたち家族は、新しいイチローさんの気持ちを知るのです。

ディケアのスタッフの方々は、イチローさんの気持ちに寄り添って、いろいろ聴いてくださっていました。イチローさんは、こんなことを言っていたのです。

あのな、90歳で元気にディに来られとる人がおるじゃろう、あの人と比べて、わしはダメじゃ、と思うてしまうんよ。あんなには、できんと思うとディに行きとうなくなる。
夫婦でディに来とる人がおるじゃろ、うちは、わしが、みれるようになったから、そう言うことができん。お母さんにわりいなあ、と思うんよ。
いろんなことができんようになって、情けねぇ。

ディのスタッフの方々は、

『イチローさんは、いま、老いを受けとめようと葛藤されとるんだと思います。たぶん、バリバリ働いていた方だから、何か出来てないと生きている意味がないと思われとんだと。苦しいと思います。比べている90歳の人と違う日に通うとか、得意なことだけするとか、眠れられないことが辛いとも言われていたので、今の薬をかえるか、先生に相談してみましょうか?』

『イチローさんが、ディを元気な人がいくとこと勘違いされていたので、調子が悪い時に来て、どうしたら調子が少しでも良くなるか話をしに来るとこなんよ、とお話しました』

『イチローさんは、自分の気持ちをしっかり、言語化されているので、すばらしいと思いますよ』

と教えていただきました。

たぶん、家族では聞けなかったことを聞いていただいた気がします。

具体的な、対策(ディの曜日の変更、薬の変更)もイチローさんの意思を尊重した上で、すすめていただけそうです。

ディケアに行けれは、こんなに助けていただける人がいる。情報交換しながら、では、家族が何ができるか、役割分担していけるんだ、とすごく、力がわきました。

本当にディケアの皆様、ありがとうございます。

わたしの反省は、元気で頑張っているイチローさんばかりを賛美しすぎたかもしれません。いま、苦しみ、あがいているイチローさんを遠くからただ、見守ることも必要なんですよね(高齢につき、観察してないと大変なことになるかも、はありますが 笑)

イチローさんが見せてくれる生き様は、そのまま私の未来にも起こることです。

わたしも今まさに『できることの質と量は、変わってきている』ことを自覚しています。

目の前に、もがきながら、私の未来のなりたいパターンとなりたくないパターンを、生きているイチローさんがいるので、こんな素敵な教材はないです。

正解のないことだけど、イチロー教材にココロから感謝です。

『コントロールできないこと』は、しょうがないこと、成り行きをみていきましょう。

そして、ふと、何もできなくなっても、ディのスタッフの方々のようなお世話になる方々を「ウフッ」と笑わせれるような人になりたいな、という野望が湧いてきました。好きやね、そう言うのわたし😆




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?