見出し画像

おとうふメンタルとこんにゃくメンタル

ただのお仕事の愚痴です。
書いてスッキリ、読んでモヤっとな内容なんで、気分悪くなった方はそっと閉じて候う。

書いてから冷静になる人

ご存知の通り、私の名前「おとうふ」はおとうふメンタルから来ている。

相手のささいな発言や表情が気に掛かり、何日も気にしてしまう。
「さっきは言い過ぎたなー」と自分の発言を何時間も気にしてしまう。
言われた事を気にして、「次は気を付けよう」と細心の注意を払う。
メールやLINEの送信時間を気にしながら、相手に迷惑を掛けない様に気を遣う。
相手に注意をする際にも「あの時引き出せなかった私が悪いんだけど、」と枕詞を使う。

などなど、日々の気遣いのせいで私はストレスが溜まり酒浸りの日が続く。
不眠症にもなり朝方4時まで眠れなかったり、3時間で目を覚ましてしまう日も多々ある。


今日は仕事の話をさせて欲しい。

noteでは「私おとうふメンタルなんで」と公言しているが、流石に職場ではそんな雰囲気は微塵も出していない。
会社によるけれども、私の会社では新人時代はそれはそれは厳しく、心を病みながらも今まで皆勤賞で勤務して来た。

習熟生たるもの、自分から苦手な仕事をリクエストし、自分から先輩に目標を伝え、自分からフィードバックやアドバイスを貰いに行く。

フライト中やステイ先のペイワーク(新人の雑務)も進んで行う。
エレベーターの「開」ボタンを押す、タクシーの後部座席中央(地方のタクシーはボコっとしてて座りづらい)に座る、ホテルのチェックインをしカードキーを配る、アメリカであればドライバーさんに渡すチップを集める…

ペイワークはさておき、日々の努力と根性が認められ、同期よりも早くステップアップし、インストラクターの資格も取り、この数年航空業界は大変ではあったが、広報やPRの仕事も貰える様になった。
ありがたい事だ。

そして遂に、今年度から自分の班を持つ事になった。
班長になると言うのは一見昇進をしている様な印象ではあるが、私の職場に限っては無給で命じられる。
いわばボランティアで5名のCAの面倒を見て、また評価や指導をしなくてはならない。
「目標シートに5箇所くらい誤字があるから訂正して送り直してね!」
「健康診断は受けましたか?」
「月末までに受けなくてはいけないテストは受けましたか?〇〇ちゃん、まだだよね?」
「△△ちゃん、最近Aの資格取ったばかりだけどリクエストしてる?今月やろっか!」
「TOEICの期限切れてる人が何人かいるから早く受けてね」
など、絶え間なく小声が続く。
小声を言う度にこちらのメンタルが削られて行くのだが、それを知らない班員は既読無視をかまして来る。
既読無視をされると業務に支障が出る為「もし読んでいたら絵文字だけでも良いから押してください!」と柔らかく伝えると、無言で👍マークが5個付いた。

また、つい最近アメリカのとある都市にフライトをした際、10〜15名乗りのバスに乗りホテルに向かう際に、皆んながバスに乗り込む際に私が荷物番をしていた。
キャプテンに「おとうふさんって班長さんだよね?いつもこんな事やってんの?」と驚かれた。
入社うん年目のBBAがするペイワークではないのだが、誰もやらないので仕方ない。
私の考えは、仕事では新人がやるべき事はやるべきだが、ペイワークはやれる人がやれば良いと思っている。
なのでホテルのチェックインも私が全員分の名前を書いた。
それを見た他の班のCAが驚愕していた。
「班長さんにペイワークをやらせるなんて有り得ない…」
と。
そう、そう言う班なのだ。
Z世代ってそんなもんなのか?


こう言う小さな事が私のおとうふメンタルを蝕み、先日遂に爆発した。
班には副班長と言う役職がある。
班長をサポートする存在だ。
私は初めての班長なので副班長が頼みの綱なのだが、これがまた大変相性の悪いこんにゃくメンタルな後輩なのだ。
私と入社が半年くらいしか違わないが、習熟ペースが遅く、フライトをしていてもぱっとしない印象だった。
4月に「はじめまして」と挨拶をした際に、普通であれば自分の習熟状況(例えば、「この業務がまだ苦手です」「この資格を取って日が浅いので今年はこれを頑張ります」など)を伝えるのが慣習であるが、この副班長は私と同じ資格を持ち「この業務、大変ですよね〜」みたいな雰囲気を醸し出していた。
4ヶ月経った7月末、班のフライトがあった。
班のフライトとは、月に一度班のメンバーで定められた路線に乗る事だ。
班員に加えて数名のCAが「里子」と呼ばれる形で入って来る。
今回は担当の管理職が私の班に入って来る、年に一回あるかないかのフライトだった。
管理職はこのフライトで自分の部下を評価するのだ。
管理職がチーフパーサー、里子の先輩が2人、班員5人のフライトだった。

フライトには各クラスにパーサーなる業務がある。
チーフパーサーが最高責任者、ビジネスクラスのパーサーとエコノミークラスのパーサーが各クラスの責任者となる。
更に食事関係のインチャージを担当するギャレー担当や機内免税品販売をインチャージするセールス担当もいるが、パーサーほど負荷のかかる業務ではない。
「今回は管理職が入って来る班フライトなので、習熟中のCAは積極的にパーサーをリクエストしてね!」
と1週間前にメールを送るも4日間誰からも返信がない。
仕方なく私がエコノミーのパーサー(結構嫌な役)をやるよと伝えると、他のギャレー担当はすぐに埋まったがビジネスクラスのパーサーが埋まらない。
3日前になりやっと副班長から返事が来て「ビジネスクラスのパーサーをやっても良いですが、××さん(彼女より先輩)の希望を優先します!」と曖昧な返事で嫌な仕事の押し付け合いが始まった。
埒があかないので「××さんはいつもチーフパーサーだから今回は負担の少ないポジションにしますね。副班長さんはビジネスのパーサーをお願いします。」と、半ば強制的に指名した。

そして当日、管理職に対して副班長が「ビジネスクラスのパーサーは5回目です。」と話しているのを耳にした。
私は思った。初耳だぞ。
「やっても良いですが」みたいな態度は流石に許されなかったし、4月に私にも伝えて欲しかった。(ちなみに私は毎回パーサーをするので、数え切れないくらいしてる)
そしてお喋りで実直な後輩が「副班長さん、ビジネスパーサーやりたくないって愚痴ってましたよ〜」と言っていた。
分かる、私もやりたくない。

モヤモヤした気持ちを抑えて往路便をこなしたが、やはり彼女の至らない点が沢山あり、これで出来る様な顔をするのは違うだろと感じてしまった。
なぜなら彼女と私は同じ待遇で働いているのだ。
給料で還元されないこの不平等さは許されるべきではない。
空港に向かうバスの中で彼女に伝えた。
「4月に習熟状況を引き出せなかった私の質問力がなかったのは悪いんだけど、ビジネスのパーサー4回目なんだよね?まだ慣熟してないのであればもう少し具体的に伝えて欲しかったし、この4ヶ月もう少し積極的にフライトしても良かったよね?」
「5回目です。」
「あ…そっか5回目ね。今回リクエスト聞いた時も、先輩がやりたいポジションを優先しますって言いながら逃げてたじゃない?まだ経験回数も少なくて、苦手な業務なのであれば、あれは自分からやりますって言うべきだよね。」
「はい。」
「もう出来ますみたいな態度でやり過ごすのは良くないよ。」
「出来ますみたいな態度取ってません。」
「そっか、ごめん。行きに関しても『もっとこうしたら良くなるのに』って事沢山あったから、自分からフィードバック貰ったり目標伝えたりしようか。」
「はい」
「今も私が話し掛けなかったら、いつ話してくれる予定だったの?」
「フライト中、おとうふさんの休憩中に行く予定でした。」
「そっか…フライト始まる前じゃないと意味ないの分かるかな?前も同じ様な事でアドバイスしたんだけど…」
「はい」

彼女はずっと口答えか目を見開いて「はい」しか言わない。
私も14時間のフライトを前に疲弊してしまい「じゃあ、今日は頑張ろう」と力なく伝えて私は自分の席に戻った。
そもそもなぜ私から歩み寄った上で「真顔はい」を受けなければならないのか。


フライト前の小言効果もあり、気になる所はだいぶましになった。
管理職に班員の報告をと思い、フライトの合間を縫って話に行くとこう言われた。

「おとうふちゃんの言い方が強いかもね〜。副班長ちゃんはメンタル弱いし、習熟のペースは個人差があるからもう少し違うアプローチの方が良いかもね!」

この一言で私のメンタルは崩壊し、疲労と睡眠不足による疲弊で一気にやる気がなくなった。
副班長がメンタルが弱いと?
こんにゃくメンタルという存在を教えてやろうか?
自称メンタルが弱ければ仕事が出来なくても許されるのか?
自称メンタルが弱ければ貰っている給料の働きをしなくても良いのか?
そう言う人間をこんにゃくメンタルと言うのだ。
自称弱メンタルをアピールして「こんなに酷い事を言われた」「こんなに頑張っているのに評価されない」とペラペラ喋るのだ。
実際「『自分なりに頑張っていた矢先におとうふさんから厳しい事を言われて何も言えなくなってしまった』と聞いてるよ。おとうふちゃんが班員の事を思って一生懸命やってるのは分かるけど、厳しく行って本音を言えなくなるのは逆効果かな?褒める所を見付けてさぁ…云々」と言われた。
厳しく言うと本音を言えないのも分かるし、実際4ヶ月間優しく接して舐められて来た。
私も褒めたいけれど褒める所がない。
ペイワークすら先輩にやらせて我関せずと突っ立てるこんにゃくメンタルに掛ける言葉もない。

そんな訳で今、私は管理職と冷戦状態である。
「4ヶ月間彼女の積極性やアドバイスをした際の返しや態度を鑑みての対応でした。自称メンタルをどう捉えるかは価値観の違いですが、『パーサーやりたくない』と言っていたのも事実ですし、私が促してもリクエストをせずに4ヶ月経って初めてまだ経験が浅いと知りました。私が投げ掛けたメッセージも既読無視ですし、班のペイワークも私は進んで行っていますが、他の人からは『舐められてるのでは』と言われます。私もそう思います。同じ待遇であっても『メンタルが弱いから、個人のペースがあるから』と尊重されるのであれば私も班長はもうやりたくありません。言いたくない事、やりたくない事をして班員に嫌われるくらいならもう何も言いません。この残りの8ヶ月、班を俯瞰して行きます。」
と伝えて返事がない。
普段切れない優等生がキレたら恐いのだ。
ちびまる子ちゃんの丸尾くんがキレた時と同じくらい恐いのだ。
おとうふメンタルなめんなよ。

この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?